
Claude Code v2.1.192〜v2.1.193 の主要アップデート
クラウド事業本部の石川です。Claude Code の v2.1.193(2026 年 6 月 25 日公開)がリリースされました。auto-mode(自動実行モード)の安全性・可視性の強化と、バックグラウンドエージェントまわりの不具合修正が中心のアップデートです。なお、本記事に先立つ v2.1.192 は npm・CHANGELOG いずれにも公開されていない欠番のため、ここでは実在する v2.1.193 を取り上げます。
アップデートサマリー
v2.1.193 では 15 件の変更が入りました。新機能では autoMode.classifyAllShell 設定やバックグラウンドシェルのメモリ自動回収が追加され、修正ではバックグラウンド化(backgrounding)まわりの複数の不具合が解消されています。あわせて、OpenTelemetry に新しいログイベントが追加され、既存設定のままアップグレードすると挙動が変わる点には注意が必要です。
注目のアップデート
- 新機能: bash モード(
!)にライブのファイルパス補完が追加されました。あわせて、MCP サーバーが認証を必要とする際に起動時へ通知が出るようになっています。 - 不具合解消: バックグラウンド化にまつわる不具合がまとめて修正されました。メインターンをバックグラウンド化した際に会話を再実行する「幻のサブエージェント」が生成される問題などが解消されています。
- セキュリティ: すべての Bash / PowerShell コマンドを auto-mode の分類器に通す
autoMode.classifyAllShell設定が追加されました。あわせて、OpenTelemetry にモデルの応答テキストを含むログイベントが追加されています(後述の「破壊的変更・非推奨」を参照)。
アップデート内容
新機能
autoMode.classifyAllShell設定の追加: すべての Bash / PowerShell コマンドを auto-mode の分類器に通すようになります。従来は「任意コード実行(arbitrary-code-execution)パターン」のみが分類対象でしたが、本設定を有効にすると全コマンドにゲートをかけられます。- auto-mode の拒否理由の可視化: auto-mode による拒否理由が、トランスクリプト・拒否トースト・
/permissionsの最近の拒否一覧に表示されるようになりました。なぜ拒否されたのかを追えるようになります。 - bash モードのライブファイルパス補完: bash モード(
!)で、コマンド入力中にファイルパスをライブ補完できるようになりました。 - MCP 認証時の起動通知: MCP サーバーが認証を必要とするときに、起動時の通知で
/mcpを案内するようになりました。 - バックグラウンドシェルのメモリ自動回収: アイドル状態のバックグラウンドシェルコマンドを、メモリ逼迫時に自動で回収(reap)するようになりました。
CLAUDE_CODE_DISABLE_BG_SHELL_PRESSURE_REAP=1で無効化できます。
改善
- バックグラウンドエージェントの起動結果: 起動結果が Claude に「end your response(応答を終了せよ)」と指示しなくなり、エージェントの実行中も他のタスクを続けられるようになりました。
- MCP
headersHelperの自動再認証: ツール呼び出しが 401/403 を返したときに、headersHelperが自動的に再実行・再接続するようになりました。 - プラグインの自動リネーム: マーケットプレイスの
renamesマップを自動的に追従し、設定を新しい名前へ更新するようになりました。 /add-dirのメッセージ: 指定したディレクトリがすでに作業ディレクトリになっている場合のメッセージが改善されました。
修正
- メインターンのバックグラウンド化で幻のサブエージェントが生成される問題を修正: メインターンをバックグラウンド化すると、メインの会話を再実行する「general-purpose (resumed)」というサブエージェントが生成されてしまう問題を解消しました。
- バックグラウンド化が誤ってキャンセルされる問題を修正: 実行中のタスクがすべて新しいセッションに引き継がれるにもかかわらず、バックグラウンド化(←←)が「N background tasks would be abandoned」と誤表示してキャンセルしてしまう問題を解消しました。
- ピン留めしたバックグラウンドエージェントの再プロンプトを修正: ピン留めしたバックグラウンドエージェントが、自動更新のたびに「Continue from where you left off」を再度プロンプトされる問題を解消しました。
- このほか、
/login直後の/modelなど(クライアントデータに依存する UI)の表示と、サブエージェント表示時にエージェントパネルが兄弟エージェントを隠す問題も修正されています。
破壊的変更・非推奨
OpenTelemetry に、モデルの応答テキストを含む claude_code.assistant_response ログイベントが追加されました。既定では秘匿(redact)されますが、OTEL_LOG_ASSISTANT_RESPONSES が未設定の場合は OTEL_LOG_USER_PROMPTS の設定に従います。
そのため、すでに OTEL_LOG_USER_PROMPTS=1 でプロンプト内容をログしているデプロイは、アップグレード後に応答内容もログされ始めます。従来どおりプロンプトのみに保ちたい場合は、明示的に OTEL_LOG_ASSISTANT_RESPONSES=0 を設定してください。
ログに機密情報が含まれる可能性があるため、OpenTelemetry を有効にしている環境ではアップグレード前に挙動を確認しておくことをおすすめします。
最後に
v2.1.193 は、auto-mode の安全性・可視性の強化と、バックグラウンドエージェントまわりの不具合修正が中心のアップデートです。バックグラウンド化を多用している方にとっては、複数の体験改善が見込めます。一方で、OpenTelemetry を運用している環境では、アップグレード時に応答テキストのログ挙動が変わる点に注意してください。アップデートして試してみてはいかがでしょうか。
参考文献







