行動の影響を整理する価値
こんにちは。人事グループ・組織開発室に所属し、組織開発を担当しているてぃーびーです。
自分の行動の影響は即座に分かる場合もあれば、時間を置いてから明らかになる場合もあります。行動の直後に把握できる場合は特に意識して整理しなくても自然に把握できると思いますが、ある程度時間が経ってから影響がでるものは意識的にふりかえって整理しないとその存在を認識できない可能性があります。この記事では、行動の影響をふりかえり、それを整理する方法について解説します。
1. 行動の影響をふりかえる
個人の行動の影響をふりかえることは、自分自身の成長や周囲との関係性を深め、より効果的な行動を取るための重要な基盤となります。
行動は単発の影響に留まることもあれば、連鎖的に様々な影響を及ぼすこともあります。
単発の影響 - ポジティブ
単発の影響として例を挙げましたが、実際には相手からの信頼が蓄積するなど、その後の影響が広がる可能性も考えられます。
単発の影響 - ネガティブ
単発の影響として例を挙げましたが、実際には相手からの信頼が損なわれるなど、その後の影響が広がる可能性も考えられます。
連鎖的な影響 - ポジティブ
連鎖的な影響 - ネガティブ
2. 行動の影響をふりかえって整理する価値
行動の影響をふりかえって整理することは以下のような価値があります。
- 自己認識の向上 : 自分の行動が他者や状況にどのような影響を与えているかを理解することで、自己認識が深まります
- 成長の促進 : 過去の行動の成功や失敗をふりかえることで、新たな学びを得られ、成長につながります
- 自己効力感の向上 : ふりかえりを通じて、自分の行動が良い影響を与えたことを確認できれば、自信と自己効力感が高まります
- 問題解決力の向上 : 行動の結果をふりかえり、どのようなアプローチが効果的であったかを分析することで、問題解決力が向上します
- 意識的な行動選択 : ふりかえりを通じて、行動の影響を事前に予測しやすくなり、意識的に最適な行動を選べるようになります
- 長期的な視点の強化 : 自分の行動が短期的および長期的にどのような影響を及ぼすかを振り返ることで、長期的な視点を養えます
- 関係構築の強化 : 自分の行動が周囲に与えた影響を理解することで、他者への配慮が深まり、信頼関係を築きやすくなります
3. 行動の影響をふりかえって整理する方法
行動の影響をふりかえる場合、前述のようにプロセスを表現できるような記法で行動と影響のつながりをまとめるのが有効です。
まずは起点となる行動から発生する影響を記載します。複数あれば複数です。
さらに各影響からさらに派生する影響があったかどうか確認し、あれば追加していきます。
はじめは慣れないかもしれませんが、繰り返すほどの物事を見る際の観点が磨かれ、より広い幅、より深い影響範囲を確認できるようになります。
4. 影響を整理した結果の活用
- ポジティブな影響が確認された場合 : 元となる行動を継続・横展開する
- ネガティブな影響が確認された場合 : 行動を注視したり、行動の取り組み方法を見直す
5. いつ行動の影響を整理するか
行動の影響を整理するのに最適なのは定期的なふりかえりのときです。普段、個別の業務に追われているとついつい整理するタイミングを逃しがちです。そこで、ふりかえりのタイミングでじっくりと整理するとよいでしょう。そのために、整理したい対象について何かの出来事があったとき、あとで整理できるように関連する情報をメモとして残しておくとよいでしょう。