AlteryxからSalesforce.comにアクセスする

2018.10.16

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こんにちは。DI部の兼本です。

今回はAlteryxをお客様にご紹介する際にいただくご質問の中から、Salesforce.comへの接続についてご紹介します。

「Salesforce Input」ツールの準備

Salesforce.comへの接続には「Salesforce Input」という専用のツールが用意されていますので、ワークフローにツールを配置してプロパティ設定するだけで接続できます。

ただし、このツールはDesignerに標準インストールされておらず、別途、Alteryx Galleryに公開されているインストーラをダウンロードして、ツールをインストールする必要があります。

#ツールのダウンロード方法については、以下エントリに詳しい説明がありますので参考にしてください。

https://dev.classmethod.jp/business-analytics-tools-alteryx/alteryx-use-datarobot

今回は、Galleryで「Salesforce Input」を探してインストーラをダウンロードします。

上記のページで「RUN」ボタンを押下するとダウンロードリンクが作成されますので、ご使用のAlteryxバージョンに適合するインストーラをダウンロードしてください。

なお、Alteryx Galleryには、これ以外にも様々なツールやアプリケーションが公開されていますので、ぜひこの機会にアクセスしてみてください。

ツールのインストールが正常に完了すると、Alteryx Designerのツールパレットの「コネクタ」カテゴリの中に「Salesforce Input(Salesforce入力)」ツールが追加されているはずです。

「Salesforce Input」ツールの設定

このツールをワークフローに配置し、プロパティとしてSalesforceへのアクセスに必要な情報を設定します。

プロパティ名 設定値
環境 プロダクション OR サンドボックスを選択します。
ユーザ名 Salesforceにアクセスするためのユーザ名を指定します。
パスワード 上記ユーザのパスワードを指定します。
セキュリティトークン 上記ユーザのセキュリティトークンを指定します。

必要な設定を入力して「接続する」ボタンを押下すると、下図のようにSalesforceのオブジェクトやレポートにアクセスできます。

クエリビルダ

クエリビルダではSalesforceのテーブル(オブジェクト)それぞれにアクセスすることができます。

ここでは取引先責任者(弊社では顧客責任者)のテーブルを選択しており、ここから実際に取得するフィールドを選択します。

閲覧ツールを配置して実行すると、Salesforceに接続してデータを取得することができます。

稼働環境なので実際のデータをお見せすることはできないのですが、弊社のデータではFirstnameのフィールドに37.5%の「Null」データがあることを確認できました。

カスタムクエリ

Salesforce Object Query Language (SOQL) を記述してデータを取得することができます。複数のテーブル(オブジェクト)を結合してデータを取得したい場合はこちらを利用します。

既存のレポート

Salesforce側に作成済みのレポートが存在する場合は、レポートのデータを利用することも可能です。

今回はSalesforce上で事前に作成したテスト用のレポートを読み込んでいます。

なお、カスタムクエリと既存のレポートを選択している場合、「結果の解析を試みる」オプションを無効にするとJSONデータが出力されます。

クロスタブレポートなど複雑なデータが返される場合、JSON構造の解析ができずJSON形式のデータがそのまま表示されるようなので、その場合は独自にJSON構文の解析を行う必要があります。

ちょっと構文解析が複雑そうなのですが、以下のエントリを参考に挑戦していただければと思います。

https://dev.classmethod.jp/business-analytics-tools-alteryx/alteryx-input-json/

まとめ

いかがでしたか。今回はSalesforce.comへの接続方法についてご紹介いたしました。

最後になりましたが、弊社はSalesforce.com社の正式なパートナーではないため、Salesforce.comの仕様に関するご質問はお答えできない場合がございますので、ご了承ください。

また、短時間に高頻度でデータを取得すると取得先のサーバに高い負荷をかけてしまう可能性があるので、必要に応じて「Throttle」ツールなどを使用するようにしてください。

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