[Alteryx]グリッド作成ツールを利用してグリッドを作成してみた
はじめに
こんにちは。DI部の大高です。
Alteryxの「空間」カテゴリのツールを触っています。今回はグリッド作成ツールを利用してグリッドを作成してみました。
前提条件
Alteryx Designerは「Alteryx 非管理者 Designer / Version 2019.1.4.57073」で検証しています。
グリッド作成ツールについて
「グリッド作成ツール」を利用すると指定された空間オブジェクトに基づいてグリッドを作成できます。
「グリッド作成ツール」のヘルプページはこちらです。
ワークフローの説明
「データ入力ツール」で都道府県ポリゴンを入力し、「フィルタツール」で「東京都」だけを抽出します。
その後、最終的な出力として以下の4パターンを出力しました。
- 「東京都」ポリゴンをそのまま「閲覧ツール」で表示
- 「グリッド作成ツール」で「全レイヤーの単一グリッド」を作成して「閲覧ツール」で表示
- 「グリッド作成ツール」で「各オブジェクトのグリッド」を作成して「閲覧ツール」で表示
- 「グリッド作成ツール」で「各オブジェクトのグリッド(ポリゴンにクリップ)」を作成して「閲覧ツール」で表示
「データ入力ツール」の設定
「データ入力ツール」では、以下のように都道府県のshpファイルを読み込んでいます。
shpファイルはこちらのサイトのファイルを利用させて頂きました。
「フィルタツール」の設定
「フィルタツール」の設定は以下の通りです。
元データには47都道府県のポリゴンデータがありますが、「NAME_1」カラムがTokyo
に等しいデータでフィルタすることで、東京都のレコードだけを抽出しています。
「グリッド作成ツール」の設定
「グリッド作成ツール」の設定は以下の通りです。
空間オブジェクトフィールド
ここにはグリッド作成の基にしたい空間オブジェクトを指定します。今回はshpファイル入力データのSpatialObj
を設定しています。
グリッドサイズ
作成するグリッドの一辺のサイズです。単位は「キロメートル」と「マイル」から選択できます。今回は1キロメートルに設定してみました。
全レイヤーの単一グリッドを生成する、各オブジェクトのグリッドを生成する、ポリゴンにクリップする
この辺りの設定による違いは、後述の実行結果にて説明したいと思います。
実行結果
このワークフローを実行すると、それぞれ以下のようになります。
1. 「東京都」ポリゴンをそのまま「閲覧ツール」で表示
「フィルタツール」で抽出した「東京都」ポリゴンを「閲覧ツール」で表示すると、以下のようになっています。
このデータをベースとして「グリッド作成ツール」でグリッドを作成することになります。
2. 「グリッド作成ツール」で「全レイヤーの単一グリッド」を作成して「閲覧ツール」で表示
次に「グリッド作成ツール」で「全レイヤーの単一グリッドを生成する」を指定したパターンです。
東京都を覆う長方形で並んだグリッドが作成されました。また、レコードとしては「GridName」カラムと「Grid」カラムが出来ており、「GridName」カラムにGridX_Y
という名前のデータが出来ています。X
は左から何番目のグリッドか、Y
は上から何番目のグリッドかを示す0始まりの番号になっていました。
3. 「グリッド作成ツール」で「各オブジェクトのグリッド」を作成して「閲覧ツール」で表示
次に「グリッド作成ツール」で「各オブジェクトのグリッドを生成する」を指定したパターンです。
先程とは違い、東京都っぽい形のグリッドになりました。イメージとしてはドット絵のようなイメージです。こちらのレコードでは、「GridName」カラムと「Grid」カラムに加えて、元々のShpデータのカラムも付与されていました。
4. 「グリッド作成ツール」で「各オブジェクトのグリッド(ポリゴンにクリップ)」を作成して「閲覧ツール」で表示
最後に「グリッド作成ツール」で「各オブジェクトのグリッドを生成する」を指定し、更に「ポリゴンにクリップする」を有効にしたパターンです。
こちらは見ての通り、外枠の境界線が元の東京都ポリゴンの形のままになっており、その内部がグリッド化した形となっています。このため、境界線上のグリッドは正方形ではない形状となっています。
まとめ
以上、「グリッド作成ツール」を利用したグリッド作成のご紹介でした。
どなたかのお役に立てば幸いです。それでは!
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