[Alteryx]空間情報ツールを利用して座標系変換をしてみた

[Alteryx]空間情報ツールを利用して座標系変換をしてみた

Alteryxの「空間」カテゴリのツールを触っています。今回は「空間情報ツール」を利用して座標系変換をしてみました。
Clock Icon2019.02.15

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はじめに

こんにちは。DI部の大高です。

Alteryxの「空間」カテゴリのツールを触っています。今回は「空間情報ツール」を利用して座標系変換をしてみました。

前提条件

Alteryx Designerは「Alteryx 非管理者 Designer / Version 2019.1.4.57073」で検証しています。

空間情報ツールについて

「空間情報ツール」を利用すると空間オブジェクトから様々な空間情報を取得することができます。また、その際のXY座標出力に投影法を指定することも可能です。今回はこの投影法を指定することにより世界測地系1984(WGS84)から平面直角座標系(9系)に座標系変換をしたいと思います。

「空間情報ツール」のヘルプページはこちらです。

Spatial Info Tool

2019.1の日本語ヘルプページは2019/02/15現在、まだ無いようですので参考用に2018.4の日本語ヘルプページへのリンクを記載しておきます。

空間情報ツール (2018.4)

では、具体的に以下で解説していきます。

ワークフローの説明

「テキスト入力ツール」でサンプルの緯度と経度を入力し、「ポイント作成ツール」で空間オブジェクトに変換して「空間情報ツール」で空間情報を表示します。

「テキスト入力ツール」の設定

「テキスト入力ツール」では、以下のようなサンプル座標を設定しています。

カラムは経度(X)緯度(Y)を用意し、世界測地系1984(WGS84)における弊社の岩本町オフィスの座標(139.777224, 35.694439)を設定しています。

「ポイント作成ツール」の設定

「ポイント作成ツール」の設定は以下の通りです。

Xフィールド(経度)、Yフィールド(緯度)

テキスト入力ツールの経度(X)緯度(Y)をそれぞれXフィールド(経度)Yフィールド(緯度)に設定します。

座標系

入力座標はWGS84の小数点データなので、「フィールドの値は緯度/経度地理座標系・Float(浮動小数点数)」を選択します。

「空間情報ツール」の設定

「空間情報ツール」の設定は以下の通りです。

空間オブジェクトフィールド

空間オブジェクトのフィールドを指定します。「ポイント作成ツール」で作成した空間オブジェクトのCentroidフィールドを指定します。

出力するアイテム

様々な情報が出力できますが、今回はシンプルに「中心点:XY座標フィールド」のみを指定します。

XY座標出力に使用する投影法

ここが今回一番やりたかったことに関係する設定です。座標系変換として、世界測地系1984(WGS84)から平面直角座標系(9系)に変換したいので、投影法に「JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS IX」を指定します。

実行結果

設定は以上です。実際にこのワークフローを実行すると「空間情報ツール」の出力に以下のように表示されます。

CentroidXCentroidYが「空間情報ツール」で設定した「中心点:XY座標フィールド」の結果です。座標がちゃんと平面直角座標系(9系)に変換されていることが分かります。なお、XとYについては2019/02/15現在、日本の平面直角座標系におけるXとYとは逆に表示されるようなので注意が必要です。

まとめ

以上、「空間情報ツール」を利用した座標系変換のご紹介でした。

空間オブジェクトのデータを一括で指定の座標系に変換したい場合に活用できるのではないでしょうか。

それでは!

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