[アップデート] 大阪リージョンで Amazon Bedrock Knowledge bases がサポートされました
こんにちは!クラウド事業本部コンサルティング部のたかくに(@takakuni_)です。
いつもの日課で Amazon Bedrock の Document History を眺めていると Amazon Bedrock Knowledge bases が大阪リージョンに対応しました。
Amazon Bedrock Knowledge Bases is now supported in the AWS Regions Asia Pacific (Hyderabad), Asia Pacific (Osaka), Europe (Milan), and Europe (Spain).
Amazon Bedrock Knowledge bases
Amazon Bedrock Knowledge bases とは、AWS が提供するマネージド RAG サービスで、S3 に保管されたデータのベクトル化、セマンティック検索などの機能を提供します。
東京リージョンは 2024 年 05 月上旬にサポートされ、1年弱経過したのちに、大阪リージョンが今回サポートされました。
モデルのおさらい
大阪リージョンの Amazon Bedrock で提供されるモデルをおさらいします。
テキスト/ビジョンモデルで提供されるモデルはすべて Cross-region inference となっているため、クロスリージョン前提で考えていく必要がありそうです。
エンべディングモデル
- Titan Text Embeddings V2
テキスト/ビジョンモデル
- Claude 3.7 Sonnet (Cross-region inference)
- Claude 3.5 Sonnet v2 (Cross-region inference)
- Claude Sonnet 4 (Cross-region inference)
やってみた
大阪リージョンでナレッジベースを構築してみます。
ベクトルデータベースは Amazon Aurora, データソースは S3 の構成を Terraform でささっと作ってしまいました。
リソースの作成が完了したら、マネジメントコンソールへ移ります。
同期をしていないからなのか、実行権限がないと怒られていました。
同期が完了すると問題なく、ナレッジベースに対して検索し回答を得られているようです。
ドキュメント解析について(旧:高度な解析オプション)
ナレッジベースをよく使っている方の中には、「ドキュメント解析はどうなるのだろう?」と疑問に持つ方もいるかもしれません。(私もその1人でした)
ドキュメント解析で利用されるモデルは現状、Claude 3.5 Sonnet v1 または Claude 3 Haiku v1 のどちらかを選択する必要があり、どちらも大阪リージョンでは利用できません。
モデルを選択し、データソースの作成まではできたため、同期をクリックしてみました。
案の定、無効なモデルと判定されデータソースの同期はできませんでした。このことから、大阪リージョンではドキュメント解析に LLM を利用できないということがわかります。
リランクについて
再掲になりますが、re:Rank においても大阪リージョンでモデルが提供されていないため、未サポートとなります。
東京リージョンの DR 先として、機能面で完全互換している訳ではないため、注意しましょう。
その他
その他、LLM を介する部分として、クエリ分割/セマンティックチャンキング/バイナリエンべディングが挙げられますが、どの機能もモデルがサポートしているため、問題ないと言えるでしょう。
まとめ
以上、「大阪リージョンで Amazon Bedrock Knowledge bases がサポートされました」でした。
東京/大阪間で利用可能な機能に違いがいくつかありましたが、将来的にサポートされると嬉しいですね。
クラウド事業本部コンサルティング部のたかくに(@takakuni_)でした!