[Amazon Connect] 最初のプロンプトで再生するメッセージをLambda関数で生成してみる
1 はじめに
Amazon Connectでは、問い合わせフローの中でAWS Lambda(以下Lambda)の関数を実行することができます。
今回は、顧客が電話した時の最初のメッセージを、Lambda関数で生成してみました。電話する時間帯によってウエルカムメッセージが変わるイメージです。
2 問い合わせフロー
作成した問い合わせフローです。接続されたら、直ちにLamndaをコールします。そして、Lambdaから返されたテキストを使ってプロンプトの再生を行っています。
3 Lambdaの実装
Lambdaの実装は、以下のようになっています。時間を取得して、挨拶を変更しているだけです。
exports.handler = async (event) => { const dt = new Date(); const hour = dt.getHours(); let message = "こんにちは"; if (4 <= hour && hour <= 10) { message = "おはようございます"; } else if (19 <= hour || hour < 4) { message = "こんばんは"; } return { GreetingMessage : message }; };
実行してみると、{"GreetingMessage":"おはようございます"} というJSONが返っていることを確認できます。
直接関係ないですが、日本時間への調整は、環境変数で指定してます。
4 Lambdaの戻り値を再生する
Lambdaから返されたテキストをプロンプトに使用するには、プロンプトの再生のオプションでテキストの読み上げを選択し、動的に入力するにチェックを入れます。
Lambdaからの戻り値は、Externalとして使用することができます。
5 最後に
今回は、プロンプトで読み上げるメッセージをLambdaで生成してみました。単純な問い合わせフローでも。Lambdaでロジックを入れるだけで、簡単に動的なものに変えられることが分かります。
次は、問い合わせフロー側からのパラメータをうまく利用する要領を確認してみたいと思います。
6 参考リンク
Amazon Connect 簡単に使えるクラウド型コンタクトセンター
Amazon Connect Administrator Guide
[Amazon Connect] 問い合わせフローの中でLambda関数を実行する
Amazon Connectのデータストリーミング機能でAgent Event StreamsをKinesis Streamに送る
[Amazon Connect] プロンプトのテキスト読み上げにSSMLが使用可能です
[Amazon Connect] 問い合せフローのログを保存する
[Amazon Connect] キューに入った時のメッセージや保留音を変更する
Amazon Connectでコンタクトフロー上で設定した値を画面上に表示する方法
Amazon ConnectのCCP(Contact Control Pannel)から発信、転送する方法
Amazon Connectのデータストリーミング機能でコンタクト履歴情報をKinesis Firehose経由でS3に保存する
[Lex] Amazon Connectを使用して Amazon Lex を電話で使用してみる
Amazon ConnectをZendesk Support上で使用してみる
Amazon Connect Outbound ContactのPreview版を試してみる
Amazon Connect Streamsで各種EventをSubscribeする
Amazon Connect Streamsの初期セットアップ手順
(レポート)BAP202 : Amazon Connectでクラウドベースのコンタクトセンター向けにパーソナライズされた顧客体験を届ける #reinvent
Amazon Connect CTI Adapter for SalesforceでScreen Popupを試してみる
Amazon ConnectをSalesforce Service Cloud上で使用してみる
Amazon Connectを使って電話からEC2を再起動する
コールセンターサービス Amazon Connect で日本語TTSメッセージを再生する