Amazon Kinesis Streamsの管理画面が強化されました

2016.11.12

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2016年11月11日、Kinesis Streamsのマネジメントコンソールが強化されました。 変更点は大きく以下の3点です。

  • ストリーム作成画面の強化
  • データ保持期間をコンソールから確認・変更可能になった
  • シャード単位メトリクスをコンソールから確認・変更可能になった

順に確認します。

ストリーム作成画面の強化

まずは大きくリニューアルされたストリーム作成画面です。

kinesis_create_stream

従来は

  • ストリーム名の指定
  • シャード数の指定
  • シャード数を試算するカルキュレーター

までは提供されていました。

本日のアップデートにより、そもそも「シャードが何でシャード数の決定がなぜ必要なのか」戸惑わなくてすむように、文章が補足され、プロデューサー→ストリーム→シャード→コンシューマーの流れを説明した図も追加されています。

各入力欄の配置も大きく変わったと思われます。

データ保持期間をコンソールから設定可能になった

ストリームのデフォルトのデータ保持期間は24時間です。 この保持期間を変更するには API を直接叩く必要がありました。

kinesis_retention

本日のアップデートにより、ストリーム作成後は管理画面から確認・設定できるようになりました。

シャード単位メトリクスをコンソールから設定可能になった

ストリームはデフォルトではストリーム単位のメトリクスを取得します。 シャード単位のメトリクスも取得するには API を直接叩く必要がありました。

kinesis-shard-level

本日のアップデートにより、ストリーム作成後は管理画面から確認・設定できるようになりました。

今後できるといいな

マネジメントコンソールにはまだまだあるとうれしい機能があります。要望として幾つか列挙してみます。

シャードの分割・統合

マネジメントコンソールから操作できない残る機能はシャードの分割・統合です。 UI 設計が難しそうですが、機能要望はたくさん上がっているので、そのうちできるようになるのではないでしょうか。

ストリーム作成時にもろもろの設定を指定

データ保持期間・シャード単位のメトリクス、ともにストリームの作成時にも指定出来ると、より便利ではないかと思います。

データの投入

SQS のようにコンソールからデータを投入できると便利です。

Kinesis Firehose/Kinesis Analytics のようにサンプルデータの投入も対応して欲しいです。

まとめ

本日のマネジメントコンソールのアップデートにより、コンソールからストリームを操作できる範囲が広がりました。

シャードの分割・統合以外は管理画面から操作できるため、ほとんどのKinesis Streamsユーザーはコンソールからだけでストリームを操作出来るようになりました。

コンソールから確認・変更の出来る対象が増えたことで、Kinesis Streamsを操作出来る人の幅が広がり、運用の負荷が軽減されるのではないかと思います。

参考リンク