[レポート]Assessing climate risk with spatial analysis on AWS #SUS305 #AWSreInvent

こんにちは、兼本です。

現地時間2024年12月2日から12月6日までラスベガスで開催されているAWS Re:Invent 2024 に参加しています。

本エントリでは、リアルタイムの気候データと位置情報を組み合わせた空間分析により気候リスクを評価している Tokio Marine Highland 社の事例についてご紹介します。

セッション概要

Organizations around the globe are reacting to a rapidly changing physical environment. To stay resilient, customers need to quickly develop scalable systems to ingest and analyze large datasets with real-time climate and location information. From assessing climate impact to managing environmental risk, with Amazon Redshift support for spatial data and native integration to ML models through Amazon SageMaker, customers can rapidly develop analysis that helps them respond to natural world changes. In this session, learn how Tokio Marine Highland uses CARTO’s spatial analytics platform on AWS to manage climate risk and assess impacts of severe weather to its business.

（機械翻訳）
世界中の組織は、急速に変化する物理的環境に対応しています。 レジリエンスを維持するために、顧客はリアルタイムの気候や位置情報を含む大規模なデータセットを取り込み、分析するためのスケーラブルなシステムを迅速に開発する必要があります。 気候の影響評価から環境リスクの管理まで、空間データに対するAmazon RedshiftのサポートとAmazon SageMakerを通じたMLモデルへのネイティブな統合により、お客様は自然界の変化に対応するための分析を迅速に開発することができます。 本セッションでは、Tokio Marine Highland がAWS上でCARTOの空間分析プラットフォームをどのように利用し、気候リスクを管理し、悪天候がビジネスに与える影響を評価しているかをご紹介します。

Speaker(s)

• Javier de la Torre / Founder & CSO, CARTO
• Marco Masciola / Sr. Partner Solutions Architect, Amazon Web Services
• Tracey Reid / Vice President, Tokio Marine Highland

異常気象による損失の増加

• 2000年以降、極端気象による資産損失は3倍に増加し、米国では年間損失が1,000億ドルを超えている
• 気象リスクは米国GDPの1～2%に相当する経済的負担をもたらしている

Tokio Marine Highland の取り組み

• 東京海上グループの傘下である Tokio Marine Highland は、AWS（Amazon Redshift、SageMaker）や CARTO と提携し、地理空間データや高度なモデルを活用してリスク評価と保険引受を改善している

• 嵐のリアルタイム追跡やポートフォリオによるリスク管理を実現している

• Uber社が開発したH3グリッドを利用したシステムにより、効率的な地理データ分析を行っている

• 地理空間データ（ラスターデータ、ベクターデータ）を活用し、リスク評価モデルを構築
  • 洪水保険の重要性を強調し、標準的な住宅保険では洪水がカバーされないという誤解を解消した

• 2021年にCARTOとのパートナーシップを締結。 CARTOのクラウドネイティブ技術を活用し、保険引受プロセスの効率化、嵐のリアルタイム追跡、リスク管理を強化

• NOAAのSLOSHモデルや歴史的な洪水データを利用したリスク評価マップを作成

地理空間技術の近代化

• AWSとCARTOを活用し、サイロ化された地理空間データの統合を推進

• Amazon RedshiftやSageMakerを使用した大規模な地理空間分析を実現

• Cartoのツールボックスを利用し、AWSエンジンと直接統合した高度な空間分析を提供

最後に

• CARTOでは、今回紹介した天候リスクのほかにも、電力・通信、ヘルスケア、公共、リテールなど、さまざまな業界に合わせた地理空間分析を提供可能

• AWS MarcktplaceではCARTOが用意した各業界向けのデータを利用することもできる

参考情報）CARTO公式サイト
https://carto.com/