【2019年】AWS全サービスまとめ その5(カスタマーエンゲージメント、ビジネスアプリケーション、エンドユーザーコンピューティング、IoT、ゲーム開発)
こんにちは。サービスグループの武田です。
この記事はAWS全サービスまとめ2018 | シリーズ | DevelopersIOの2019年版 その5 です。
- 【2019年】AWS全サービスまとめ その1
- コンピューティング
- ストレージ
- データベース
- 移行と転送
- 【2019年】AWS全サービスまとめ その2
- ネットワーキング & コンテンツ配信
- 開発者用ツール
- Robotics
- ブロックチェーン
- 衛星
- 管理とガバナンス
- 【2019年】AWS全サービスまとめ その3
- メディアサービス
- 機械学習
- 分析
- 【2019年】AWS全サービスまとめ その4
- セキュリティ、アイデンティティ、コンプライアンス
- モバイル
- 拡張現実 (AR) とバーチャルリアリティ (VR)
- アプリケーション統合
- AWS コスト管理
- 【2019年】AWS全サービスまとめ その5
- カスタマーエンゲージメント
- ビジネスアプリケーション
- エンドユーザーコンピューティング
- IoT
- ゲーム開発
- 【2019年】AWS全サービスまとめ その6
- マネジメントコンソールの一覧にないサービスたち
非常にたくさんあるAWSのサービスを自分の勉強も兼ねてざっくりまとめてみました。「結局このサービスってなんなの?」という疑問を自分なりに理解するのが目的です。
今回はマネジメントコンソールを開き、「サービス」の一覧をもとに一覧化しました。そのため、プレビュー版など一覧に載っていないサービスは含まれていません。
まとめるにあたって、次のドキュメントや、弊社の多数のブログを参考にしました。
カスタマーエンゲージメント
Amazon Connect
顧客窓口をセルフサービスで構築できるクラウド型コンタクトセンターサービス。事前に用意された処理を組み合わせた自動音声対応(IVR; Interactive Voice Response)の作成、着電管理、ケース追跡などが可能。
Amazon Pinpoint
ユーザーの行動を理解し最適なタイミングでのメッセージ配信を可能とする、ユーザーエンゲージメントを改善・促進するサービス。分析に基づいてユーザーセグメントを作成し、プッシュ通知キャンペーンの作成や管理ができる。利用には、Mobile Hubにアプリケーションをモバイルプロジェクトとして追加して統合する必要がある。
Amazon Simple Email Service
高信頼性とスケーラビリティを備えたEメール送受信プラットフォーム。メールの送信は、SESコンソール、SMTPインタフェース、SES API(HTTPS、CLI、SDKなど)が提供されている。
ビジネスアプリケーション
Alexa for Business
組織でAlexaを使用および管理するためのスキルやツールが提供されるサービス。Alexa対応のデバイス管理やユーザーの登録、スキルの割り当てを一元的に行うことができ、組織内のみで使用するプライベートスキルの開発も可能。またAlexaデバイスを共有設定することで、オフィスの共有エリアにいるすべての人に共有でき、さらに会議室の設定をすると会議室の機器をコントロールすることもできる。
Amazon Chime
高品質なビデオ、音声、テキストチャット、スクリーン共有などの機能を提供するオンラインミーティングサービス。プランはBasic、Plus、Proの3種類が用意されているが、3人以上のミーティングがサポートされているのはProのみ。
Amazon WorkMail
フルマネージドなWebメールおよびカレンダーサービス。ユーザー管理には、新規または既存のDirectory Service(Simple AD、Microsoft ADまたはAD Connector)を利用する。モバイルアプリやデスクトップクライアントに対応しているため、設定すれば送受信が可能。
デスクトップとアプリケーションのストリーミング
Amazon WorkSpaces
ユーザー向けのMicrosoft Windows仮想クラウドデスクトップサービス(DaaS; Desktop as a Service)。ユーザー管理には、新規または既存のDirectory Service(Simple AD、Microsoft ADまたはAD Connector)を利用する。仮想デスクトップへの接続のためにWorkSpaces client applicationが提供されている。
Amazon AppStream 2.0
フルマネージドなデスクトップアプリケーションストリーミングサービス。ブラウザを使って、任意のデバイスでWindowsデスクトップアプリケーションをSaaSとして利用できる。ユーザー管理には、組込みのユーザー管理(ユーザープール)、カスタムIDの作成、SAML 2.0を使用してのフェデレーションアクセスがサポートされている。
Amazon WorkDocs
フルマネージドなエンタープライズ向けストレージサービス。ユーザー認証にはDirectory Service(Simple ADまたはAD Connector)を利用する。ドキュメントはURLによる共有や世代管理が行われ、WorkDocs Sync同期クライアントを利用するとデスクトップのフォルダをWorkDocsと同期できる。
[New] Amazon WorkLink
モバイルデバイスから社内のWebサイトやWebアプリケーションに安全に接続できるフルマネージドサービス。モバイルデバイスには専用のアプリケーションをインストールしてレンダリングサーバー接続し、コンテンツはSVGとして送信される。外部からコンテンツに直接アクセスはしないため安全に接続ができる。
IoT
AWS IoT Core
インターネットに接続されたデバイス(自動車、電球、センサグリッドなど)が簡単かつ安全に、クラウドやその他のデバイスと相互接続できるクラウドプラットフォーム。IoTデバイスはまずデバイスゲートウェイに接続することで、HTTP、MQTT、WebSocketといったプロトコルを使用してメッセージの送受信が可能となる。送信されたメッセージはルールエンジンによって評価され、ルールアクションにルーティングされる。
Amazon FreeRTOS
IoTに適したマイクロコントローラ向けリアルタイムOS(RTOS; Real Time Operating System)。小型かつ低電力なエッジデバイスで簡単にプログラム、デプロイ、保護、接続および保守することを可能とする。ダッシュボードはAWS IoTに統合されている。
[New] AWS IoT 1-Click
シンプルなデバイスでLambda関数を実行できるサービス。サポート対象デバイスは開封後すぐに使用できるようになっており、デバイス登録後グループ化してLambda関数と紐付けるだけで使用開始できる。
【国内販売開始】AWS IoT Enterprise Button試してみたらホンマに簡単にLambda関数を実行できた | DevelopersIO
[New] AWS IoT Analytics
フルマネージドなIoT分析サービス。IoT Coreやその他のサービスからデータストアにメッセージを取り込み、SQLを使用して分析できる。分析結果はCSVでダウンロードできるほか、Jupyter Notebookと連携したデータ検索、QuickSightと連携したデータの可視化などができる。
【GAになった!】一般提供開始のAWS IoT Analyticsを使ってデバイスデータを分析してみた | DevelopersIO
[New] AWS IoT Device Defender
フルマネージドなIoTセキュリティサービス。デバイスの設定の監査や、異常動作を検出するためのモニタリングなどができる。スケジュールを使用して定期実行ができ、発見されたアラートはSNS経由で受け取ることも可能。ダッシュボードはIoT Coreに統合されている。
デバイスのセキュリティ監査ができる「AWS IoT Device Defender」が一般提供開始になりました!! | DevelopersIO
AWS IoT Device Management
IoTデバイスを小規模から数百万の大規模まで管理できるサービス。オンボードのデバイス情報および設定、デバイスインベントリの整理、デバイスの監視、および複数の場所に配置されたデバイスのリモート管理が可能。ダッシュボードはIoT Coreに統合されている。
[New] AWS IoT Events
IoTセンサーやアプリケーションで発生したイベントを検出できるサービス。シンプルな条件文でイベントロジックが構築でき、生データやIoT Analyticsで処理されたデータなどを入力として受け取ることが可能。イベント発生時のトリガーとして、SNSを介した通知やLambda関数によるカスタムアクションなどが設定できる。なお執筆時点でプレビュー版です。
[速報]IoTセンサーとアプリケーションからのイベントを簡単に検出して応答できるサービス「AWS IoT Events」が発表されました! #reinvent | DevelopersIO
AWS Greengrass
使用しているIoTデバイスにサーバーレスコード(Lambda関数)をデプロイおよび実行できるサービス。ローカルデバイスでコードを実行することで、ローカルネットワーク上で相互に安全に通信しながら、生成したデータを収集して分析することが可能。ダッシュボードはIoT Coreに統合されている。
[New] AWS IoT SiteWise
施設に設置されている産業機器からデータを収集、構造化、およびモニタリングを行えるようにするサービス。IoT SiteWiseソフトウェアをSnowball Edgeやサードパーティ製産業用ゲートウェイにインストールし、データの収集と構造化を自動化する。なお執筆時点でプレビュー版です。
[速報] 産業用機器からのデータ収集&分析が手軽にできるマネージドサービス、AWS IoT SiteWiseが発表されました #reinvent | DevelopersIO
[New] AWS IoT Things Graph
さまざまなデバイスやWebサービスを視覚的に接続してIoTアプリケーションを構築できるサービス。作成したIoTアプリケーションは、パッケージ化してGreengrass対応デバイスにデプロイして使用する。なお執筆時点でプレビュー版です。
[速報]視覚的にIoTアプリケーションを開発できる!?「AWS IoT Things Graph」が発表されました! #reinvent | DevelopersIO
ゲーム開発
Amazon GameLift
マルチプレイヤーゲームのゲームサーバーを構築およびデプロイ、運用するためのサービス。ゲームの可用性を追跡し、キャパシティーを自動的にスケールし、ゲームをオフラインにしなくても更新をデプロイできる。
まとめ
マネジメントコンソールのまとめとしては最後となるその5でした。IoTのサービスが一気に増えましたね!まだプレビュー版のサービスも多くありますが、昨年の実績を見ると5月〜8月くらいにGAになりそうです。今から楽しみですね。
それでは、次のその6が本当の最後です!