イベント時の映像制御、配信、収録に VR6HDを使ってみた!
こんにちは、コンサル部@大阪オフィスのTodaです。
クラスメソッドでは、さまざまなイベントを現地でのオフライン開催やオンライン配信でおこなっています。
私も大阪オフィスでイベントのサポートをしており、今回は配信機材としてよく利用しているRoland VR6HDについてご紹介いたします。
Roland VR6HDとは?
VR6HDは電子楽器などで有名な Roland社が開発・販売をしているAVミキサーになります。
AVミキサーはビデオスイッチャーとオーディオミキサーが統合された機器となっており、VR6HDはさらにPCへのUSB接続、Youtubeなどライブ配信サービスへの直接ストリーミング、レコーダー、BGM再生のオーディオプレイヤーなどオンライン・オフラインのイベントで必要な機能を持っている機材になります。
オフラインのイベントでは、ビデオスイッチャーとオーディオミキサー、会場のBGM用にオーディオプレイヤーを利用、オンライン配信の場合はPCへの接続にてZoomでの配信や直接のYoutubeストリーミングにて対応など要件に合わせた対応が可能です。
■ Roland VR6HD
https://proav.roland.com/jp/products/vr-6hd/
大阪オフィスでは当機材を利用してイベントをすることがあり、参加されるお客様に聞きやすく・見やすく、登壇者の意図が読み取れるコンテンツを届けられるように研究をしています。
製品と機能
製品は左半分にオーディオに関する機能、右半分にビデオに関する機能が設定されています。
アマチュアからプロまで幅広い方の操作に対応出来るように作られている印象がございます。
音量を調整するスライダーやビデオの切り換えスイッチはどの入力に割り当てするか、複数操作を一括処理するマクロなど細かい設定が可能です。
背面には各映像やオーディオを入力するための端子とPC接続用のUSB-C、直接ライブ配信用のLAN端子が設定されています。Bluetoothによるオーディオ機器の接続も出来るためスマートフォンの音楽を再生するなども可能です。
下記は当機材の一部の機能になります。
詳細は下記マニュアルをご参照ください。
■ VR-6HD スタートアップ・ガイド[PDF]
https://proav.roland.com/jp/support/by_product/vr-6hd/owners_manuals/77a76c44-afe1-4072-af46-02ef0a7c4b89/
- AVミキサー
- 映像合成
- 5レイヤーのDSK/PinP&KEY など
- エンコーダー
- 2ストリームに対応
- レコーダー
- ビデオプレイヤー
- オーディオミキサー
- オーディオプレイヤー
- 直接ライブストリーミング
- Youtube
- Twitch
- RTMPに対応したサービス
当製品を使った感想、良かった点
ここからはイベントで製品を使っていて感じた良かったと思う点についていくつかご紹介します。
システムのコンパクト化
配信をおこなう際には、ビデオスイッチャーやオーディオミキサー、収録用のレコーダーなど、複数の機材が必要です。これらの機材を接続するためには専用のケーブルも必要となり、イベントの要件によってはシステムの規模が大きくなることがあります。
VR6HDは複数の機能を持ち合わせており、必要な機能を有効化するだけで利用できるため、コンパクトに対応できます。また、機材自体が小型であるため、別の場所に持ち運んでイベントを行う際にも荷物を少なくできる点が優れています。
下記は機材を分けた場合とVR6HDにまとめた場合の例になります。
VR6HDにすると4つの機材が1つになりお互いを接続するケーブルも数が減ります。
レイヤーによる映像合成
VR6HDでは最大5レイヤーによる映像合成が可能になっています。
映像合成を利用する事で登壇者の資料と登壇者の映像、背景、ロゴ画像などを1つの画面に合わせる事ができ、参加者様に1つレベルの違った演出でコンテンツを出すことができます。
また、VR6HDでは出力を合成映像とAUXで分けることが出来るため会場内のモニターとパブリックビューイング、ライブ配信の映像を制御することができます。
登壇者用の資料表示画面や、離れた場所での中継などいろいろな用途に活用いただけます。
オーディオのミキシング
Rolandは電子楽器に強いメーカーであり、そのノウハウはVR6HDのオーディオ・ミキシング機能にも生かされています。XLRマイク端子やHDMI音声入力など、すべてのチャンネルに対してEQとダイナミクス処理を行うことができるため、登壇者の声を聞きやすく処理することが可能です。
さらに、ノイズ軽減のためのアダプティブ・ノイズ・リダクション、ハウリング防止のアンチ・フィードバック、「さしすせそ」などの歯擦音を軽減するディエッサーといった機能も備えています。オーディオミキシングに関する機能は非常に多く、まだ全てを使いこなせていないため、今後も新しい発見がありそうです。
VR6HDを使ってみる
今後、イベント配信をする中で必要な操作に関しては順次ブログで紹介をしていきたいと思います。
さいごに
今回は、社内イベントなどで利用しているVR6HDについて簡単に紹介いたしました。
VR6HDはアマチュアからプロまで幅広い層に利用できるように設計されている印象があります。
まずはイベントで必要な機能を中心に使いながら、要件や改善を繰り返して、徐々に使える機能を増やしていくのが良さそうです。
今後、イベントを開催する際には、セットアップや機能について詳しく紹介するブログも作成していきたいと思います。
少しでもお客様の参考になれば幸いです。