【リポートと感想】「Cryptoの設計: NFTに隠されたゴールド」 #CEDEC2021 #classmethod_game
ゲームソリューション部のヒューゴです。
ちょっと前にNFTが初耳でしたが、軽く調べたら少し異世界のように理解できなく、納得しづらい部分があって、CEDECのセッションテーブルにNFTについての講座があったので、興味深く視聴させていただきました。
Cryptoの設計: NFTに隠されたゴールド(英語のオリジナル音声版は違う講座が入ってるらしいので、 翻訳音声版の方を見てください)
概要
NFTは「Non-Fungible Token」の略称です。日本語でいうと、非代替性トークン(Wikipedia Link)です。NFTはブロックチェーンのデータで唯一のデジタルアイテムを記録でき、近年急にアーティストの中に流行ってきて、NFTアート(NFTs, 総合的なデジタルアート製品のNFTの複数型)という物が話題になりました。デジタルアイテム、いわゆる電子デバイスに保存できる音楽や映像などはNFTアートとして所有権を仮想通貨で販売し、NFTコレクターやバイヤーがそのデジタルアートを買うという形です。
「ただの仮想通貨トレイディングじゃない?」「デジタルアイテムはいくつも複製できるので、本当に売れますか?」のような疑問はよく出てくると思いますが、NFTsについては常識を超えることが多いので、これから「CEDEC2021 Cryptoの設計: NFTに隠されたゴールド」という講座の内容を思い出しながら、説明されていただきます。
講座内容
最初の三枚スクリーンショット:主題、登壇者情報、アジェンダを共有します。
仮想通貨のゲーム
2017年にリリースされた「Dapper Labs」というゲームです。
「Dapper Labs」は仮想通貨に関わった最初の人気作として、ブロックチェーンのコミュニティにゲーム化されるアートという概念を広げました。そのゲームに一番高額な交易は600ETH(170k USD)でした。
ゲームの遊び方は、男性仮想ネコと女性仮想ネコをカップルにし、二人の卵を取り、子供仮想ネコを育成します。
親の特徴がミックスして、子供に遺伝し、様々な仮想ネコを育成できます。育成した仮想ネコは仮想通貨でトレイディングできます。
「Axie Infinity」と「Zed Run」も紹介されました。
遊び方がそんなに特殊ではないですが、どうしてみんなを仮想通貨ゲームをやっていますか?考えられる理由は三つ: 概念の新しさ、仮想通貨を稼ぎたい気持ち、ゲーム内の物がほしい。
仮想通貨ゲームには一部良くない部分は
- 仮想通貨を使わなくてもゲーム性に影響なし
- ゲーム内のアイテムを所有しても現実に影響がない
- ゲームが始まる時点でまず仮想通貨でなにか購入しなければならないので、ハードルが高い
NFTアート
アートの種類は大体こういう感じです。 - 伝統的なアート - コミックアート - その他(音楽、ミームなど)
例の凄い高額で売れた絵と音楽の作品です。
それだけじゃなくて、ツイッター記事も売れるって!!!? そうです。ツイッターのCEO、Jackは、ツイッターができてから初めて送信した記事をNFTアイテムとして売りました。(ツイッター記事を売るのはなんなんの?って、後で説明する)
一つNFTアートを分割しても売れるって!!!? そういう形で売ってもいいですけど、緑色のブロックだけで何の価値がありますか?(その後説明する)
せっかくデジタルアイテムなので、ネットでの展覧会も行われます。
NFTアイテムを交易する理由
NFTアイテムを買ったり、売ったりする理由を挙げると - アーティストを応援するため - いつか価値が増えたら売る - 所有権を持ちたい
現実と同じく、デジタルアート、NFTアートを購入することに記憶と体験の価値があると思われます。しかし、有名人、有名なIPなどのNFTアートは凄い高額だったり、実際購入者がそのアートに興味なかったり、購入しても特にやれることがなさそうなどの良くない部分もあります。
良くない部分と言っても、これからいろいろ改善と進化にも期待しています。 アートとゲームの連携や、NFTアイテムが売買毎に見た目を変えさせるなどでNFTについてもっといい未来にさせる案も考えられます。
疑問の解答
- ツイッター記事どう売買しますか?
確かにJackのツイッター一番最初の記事がNFTアイテムとしても、何も変わらず元のままツイッターのサイトに上がってます。ただ、Jack本人が「自分にもツイッターに対しても一番最初の記事の所有権が購入者に渡しました」ということを認めました。コメント、スクリーンショット、コピーペースト、転送などいろいろできても、所有権が変わりました。購入者にとって宣伝効果でもいいし、個人の満足感や将来転売の利益に狙ってもよく、現実の商品を購入することはそこまで変わらないと思います。
- NFTアートを分割販売、単色のブロックを収集価値ありますか?
NFTアート自体の価値を認める方であれば、そのアートをどの形にされても価値があると思います。分割されても、NFTとして唯一性が変わらず、各パーツも唯一のNFTアイテムになります。最初価値がある物の一部なら、見た目や中身がどのつまらない物になっても(各パーツの価値が違うかもしらないけど)、一定な価値があります。
私の理解と考え
まずデジタルアートをNFTアイテムにされるのはアート業界に対するいいことだと思います。NFTアートをなんの目的としても、アーティストの作品はこのトレンドで非常に注目され、アーティストたちの創作意欲と収入も上がっています。
子供のごろキャラクターカードを集まったことありますか?ただそういったものを収集する形から実在ではない物を収集することに変わりました。もちろん経済的に、特に仮想通貨にバブルもあるし、仮想通貨の価値を思い込んで、NFT収集は社会的なパフォーマンスアートも可能です。結局ただ早期大量な仮想通貨を入手した方の娯楽かもしれません。
分からないことはもちろんたくさんあるけど、プログラマーとしてはNFTアートというトレンドに期待し、最新技術が芸術とのコラボレーションみたいなNFTアートは、常識を越えた未来社会に向ける実験素材の一つではないかと思っております。
最後
現時点NFTに対応してる仮想通貨はそんなに多くはないらしくて、メインの場合はETH(Ethereum)で売買してます。このブログを書いたところまだ高額な交易が発生してます。あなたはどう思いますか?
? self portrait. ?
✨ Artwork by @yvgal
? Sold to esefce for 4.8544 ETH ($15,150.34)https://t.co/E4oyc3qevm#cryptoart #NFT pic.twitter.com/cBZiO8i2eG— SuperRare Bot ? (@SuperRareBot) August 26, 2021