Claude Certified Architect — Foundations 合格したので振り返ってみる

Claude Certified Architect — Foundations 合格したので振り返ってみる

Anthropic の認定試験「Claude Certified Architect — Foundations」に合格したので、勉強法・試験当日の様子・これから受ける人へのアドバイスをまとめました。
2026.04.24

リテールアプリ共創部の末永です。

Anthropic の認定試験「Claude Certified Architect — Foundations」(以下 CCA-F)に合格したので、私がした勉強法・試験当日の流れ・これから受ける人向けのアドバイスをまとめておきます。

CCA-Fの内容

ざっくり言うと、Claude を実プロダクトや開発ワークフローに組み込むときに、設計上のトレードオフを根拠を持って判断できるかを問う試験です。出題範囲は Claude API・Claude Agent SDK・Claude Code・Model Context Protocol(MCP)あたりで満遍なく問われます。

ドメイン構成と配点は以下の通りです。

ドメイン 配点
1. Agent architecture and orchestration 27%
2. Tool design and MCP integration 18%
3. Claude Code configuration and workflows 20%
4. Prompt engineering and structured output 20%
5. Context management and reliability 15%

形式は4択の選択問題で、試験時間は120分。スコアは100〜1000のスケールで、合格ラインは720点です。シナリオ全6種類のうち、ランダムで4つが選ばれます。

申し込み導線や試験概要の日本語訳は paullarionov/claude-certified-architect によくまとまっているので、まずここを眺めるのが早いと思います。

受験動機

インターンで AI エージェント開発をやっていて、LLM API を使ったエージェント構築自体は2年半くらいやってきました。一方でコーディングは Cursor ばかり使っていて、Claude Code を本格的に触り始めたのは入社した4月からでした。

「Claude Code のキャッチアップ」と「これまでなんとなくやってきた知識の整理」が同時にできそうだったので、受験を決めました。

勉強したこと

やったことは大きく2つで、

  1. 公式の試験概要をベースに、自分用の参考書と模擬問題を AI に作らせる
  2. それが終わったら、公式の模擬試験を解く

の順に進めました。

まず参考書のほうは、

  1. Claude / Claude Code の公式ドキュメントをローカルに落とす
  2. 公式の試験概要(description)を Claude Code に読み込ませる
  3. ドメインごとに「参考書」と「模擬試験」をひと揃い生成させる

という手順で進めました。Claude Code のドキュメントは ericbuess/claude-code-docs という非公式ミラーがあったので clone し、Claude API / Agent SDK 側はミラーが見つからなかったので必要なページを地道に Markdown で落としていきました(地味につらい)。これを Claude Code に読ませて、ドメインごとに解説テキストと模擬問題を生成し、それを教材にして学習しました。

やってよかったかと言われると、正直どっちでもいいと思います。本番を受けてから気づいたのですが、問われるコアな考え方はそんなに多様ではなくて、「最小権限」「単一責任」「やりすぎない」というソフトウェア設計の基本原則を AI エージェントの文脈で問い直すパターンがほとんどです。なので、知識のインプットを厚めにやっても、効くのは結局「設計原則をどう適用するか」のところだけ、という感覚でした。自作にこだわらないなら、Anthropic が提供している Anthropic Academy(Skilljar) のコースで土台を作るのもアリだと思います。

公式模擬試験

参考書づくりが終わったあとは、公式の模擬試験をひたすら解いていました。やり方はシンプルで、

  • 模擬試験を解く
  • 間違えた問題は、Claude に「なぜこの選択肢が正解で、他がなぜ違うのか」を解説させる
  • 知らない英単語・熟語を調べる

これだけです。実際に本番を受けてみると、ここでやった「問題文から本質を言語化する」「英語表現に慣れる」の2つが、そのまま得点に直結している感覚がありました。とはいえ、私は「知らない英単語・熟語を調べる」のステップを結構適当にやっていたので本番で痛い目に遭いました。模擬試験で分からない単語は一つも無くなっている、くらいが理想だと思います。

試験当日:ProctorFree でのオンライン受験

CCA-F は ProctorFree というソフトを使い、自宅からオンラインで受けます。流れはこんな感じです。

  1. 受験を申し込むとメールが届く
  2. メール内のリンクから手続きを進めると、ProctorFree のダウンロードリンクが出てくる
  3. インストール・起動して、試験開始前のセットアップに入る
  4. セットアップが終わると試験開始
  5. 試験中はずっと録画される
  6. 提出後、アップロード完了を待つ

セットアップは指示通りに進めれば詰まる箇所はありませんでした。カメラに映る部分を綺麗にする、外部モニタは抜く、不要なアプリは終了しておく、くらいの準備で大丈夫です。他ベンダーの試験だと、自宅受験は監督官が常駐していたり、カメラに映っていない範囲の持ち物までチェックされたりとかなりシビアですが、CCA-F は後ろに余計なものが映っていなければ大丈夫、くらいの感覚でした。なので私はリビングで受けました。

ちょっと焦ったのが提出後で、アップロードが途中で止まったように見える瞬間がありました。ProctorFree のダッシュボードで該当の試験をもう一度開いてみたら「受験済み」になっていて、ちゃんと提出できていました。

なにか困ったら、ProctorFree のサポート か Anthropic のサポート窓口に連絡すれば対応してもらえるはずです。

結果に関しては、私の場合試験日から4日後にメールで届きました。

試験中に意識していたこと

翻訳ツールは一切使えない

ProctorFree 起動中は、ブラウザ翻訳もオンライン翻訳サイトも使えません。普段、英語ドキュメントを翻訳して読んでいる派としては、ここが一番きつかったです。設問も選択肢も全部英語で、120分間ひたすら英文を読み続けることになります。

詰まったら「結局何を問われているか」を日本語に圧縮する

設問の英語が長くて意味が取りづらいときは、頭の中で「この問題は要するに何を聞きたいのか」を一文の日本語に直すようにしていました。落ち着いて整理してみると、だいたい「最小権限・単一責任・必要最小限」のどれかに収束します。これがわかると、複雑に見える選択肢にも惑わされにくくなります。

単語がわからなければ消去法

選択肢の優劣を分ける単語が、知らない形容詞・副詞だった場合は、明らかに筋が悪い選択肢を消す方向に切り替えていました。AI エージェント開発の文脈で言うと、

  • ひとつのツールに複数の責任を詰め込んでいる
  • ひとつのサブエージェントに何でもやらせている
  • 必要のない機能まで作り込んでいる

このあたりは設計のアンチパターンとして筋が悪いので、消せるケースが多かったです。「迷ったらアンチパターン消し」を一つの軸にしておくと、英語が完全に読めなくても拾える問題は増えます。

時間配分

120分中およそ110分で解き終わって、残り10分を見直しに使えました。じっくり考える系というよりは、英文を止まらず読み続けられるかが時間に効いてくる試験です。

これから受ける人へ

とにかく公式の模擬試験を完璧にした方がいいと思います。本番とまったく同じ問題が出るわけではありませんが、聞かれている本質は同じです。やるべきことは2つで、問題ごとに「何が問われているか」を言語化すること、そして分からない英単語を一つも残さないこと。とくに後者が重要で、正直、内容が分からないというより英語の意味が取れなくて落とす問題のほうが多かった印象です。

私のような翻訳頼みの人は、受験前の数日だけでも公式ドキュメントを翻訳なしで読む練習をしておくと、本番で「読み続ける体力」がだいぶ違うと思います。

まとめ

CCA-F は、これまで現場でなんとなくやってきたエージェント開発の知見を「設計原則」として整理し直す良い機会になりました。また、Claude Code を本格的に触り始めたばかりの自分にとっては、ドキュメントを横断して読み込む良い動機付けにもなったと感じています。

英語の負荷はそれなりにあるので、エージェント周りの知識と英語の長文耐性、この2つを準備しておくと余裕を持って臨めます。

興味のある方はぜひ。では👋

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