【非エンジニアのためのClaude/ClaudeCodeシリーズ】スライド作成、Claude Design と Claude Cowork どちらが良いものができて、どちらが安いのか?

【非エンジニアのためのClaude/ClaudeCodeシリーズ】スライド作成、Claude Design と Claude Cowork どちらが良いものができて、どちらが安いのか?

同じプロンプトでClaude Designとチャット版Claudeにスライドを作ってもらったら、専用ツールのDesignだけが要件を聞き返してきました。出力はチャット版が華やかで盛り気味、Designは地味だが忠実。しかも費用はDesignの方が安い。正確さならDesign、初速ならチャット版という結論に。
2026.08.01

はじめに

こんにちは。岡本です。

前回は「プロンプトの雑さ」でClaudeの挙動がどう変わるかを検証しました。今回はその続編です。

私は現在、スライドはすべてClaude Design経由で作っています。Designに出力してもらって、それを自分で編集して仕上げる、という流れです。だからこそ気になっていたことがあります。Claudeのチャットに「スライド作って」と言っても、同じようにPPTXを作ってくれるんですよね。毎日Designを使っている身として、Claude Cowork版に頼んだらどっちが良いものができるのか?そしてどっちが安いのか? それが知りたくなった、というのが今回の検証です。

例によって、15分でできる範囲の「超簡単な検証」を行います。

検証の条件

比較を公平にするため、条件をそろえました。

  • プロンプトは一字一句同じものを両方に投げる
  • モデルはどちらもSonnet 5、エフォート(思考力)は「高」
  • 1回目の出力をそのまま評価(作り直しはしない)
  • どちらもPPTXで書き出すところまでやる

投げたプロンプトはこれです。前回の検証の知見(条件は渡すが、構成やデザインは指定しない方がAIの提案力が見える)を踏まえた、中間くらいの粒度にしました。

社内の営業メンバー向けに、値上げの説明スライドを5枚で作ってください。

- 用途:営業がお客様へ値上げをご説明する前の、社内共有用
- 内容:10月1日から主要製品を5%値上げする
- 理由:原材料費と物流費の高騰
- 入れてほしい要素:値上げの概要/背景/お客様への伝え方のポイント
- トーン:社内向けなので率直に、ただし前向きに

あえて指定していないのは、スライド構成の順番、デザイン・配色、経過措置などの配慮事項、想定Q&Aの有無。ここは「AIが自分で考えて足してくるか」を見るポイントにしています。

結果1:挙動が想定と逆だった

やってみて最初に驚いたのがここです。

チャット版Claude:逆質問なし。ポン出しで5枚完成。

Cowork1

Claude Design:生成前に選択式のヒアリングが1回入った。

Design1
Design2

Designのヒアリングはかなり具体的でした。「主要製品」は具体名を出すかぼかすか、価格例(現行→改定後)を入れるか、伝え方で一番重視したいポイントはどれか(複数選択)、お客様への正式通知はいつ・どの方法か、想定Q&Aを入れるか、トーンの振れ幅はどうするか。選択肢には「Decide for me(お任せ)」もあり、全部お任せもできる設計です。

前回の検証では、雑なプロンプトに対してCowork側が選択式の質問をしてきました。今回は条件をある程度渡したからか、Coworkは質問なし。逆に専用ツールのDesignが、スライド作りのプロっぽい観点で聞いてきました。「デザイナーに依頼すると最初に要件ヒアリングされる」感じに近いです。

結果2:できあがったスライド

Claude Cowork版

ネイビー×テラコッタの配色に、「5%」「10/1」の大型数字コールアウト、番号付きカードと、見た目はこちらの方が明らかに華やか。そして頼んでいないものをいろいろ足してきました。全ページの「社外配布不可」フッター、「詳細は営業企画へ相談」の案内、「想定Q&Aは別途配布予定です」の一文。ヒアリングなしの部分を、想像力で埋めてきてくれました。

Claude Design版

グレー基調・余白多めのミニマルなデザイン。派手さはないですが、ヒアリングで答えた内容——「8月中に書面通知、9月に個別訪問」のスケジュール、選択した重視ポイント3つ——が全部正確に反映されていました。Claude Designの機能としてスピーカーノートが入っています。

結果3:採点表

自分の目での評価に加えて、別のAIモデルにも同じ材料で独立採点してもらい、突き合わせました(◎○△の3段階)。

観点 Design チャット版 ひとこと
構成の妥当性 Designは概要→背景→伝え方→行動依頼の流れが実務的
デザイン・見栄え チャット版の数字コールアウトとカードは目を引く
日本語の自然さ どちらも社内資料として違和感なし
AI発の提案力 チャット版は機密表示・相談先・Q&A案内まで自前で補完
指示への忠実性 Designはヒアリング回答を正確に反映。チャット版は未確認の情報も足してくる
手間と費用 質問1回・$0.41 ポン出し・$0.68 意外にも逆質問を入れてきたDesignの方が安かった

ちなみに前回の主役だった「経過措置」相当の配慮は、今回は両方が入れてくれました。Designは「新規受注および契約更新分から適用」という適用範囲として、チャット版は「既存契約の扱いは契約条件により異なるため営業企画へ相談」という補足として。聞かれていない既存客への配慮が、形を変えてどちらにも現れたのは面白いところです。

まとめ

一旦の検証結果としては、同じプロンプト・同じモデル・同じエフォートでも、入り口の挙動(聞いてくるか、ポン出しか)と出力の性格(忠実か、盛ってくるか)がはっきり分かれました。費用は、ヒアリングまでしてくれたDesignの方が安いのも驚きでした。※ただし例によって1回ずつの試行なので、偶然の可能性は十分あります。

私はこう思いました。

  • 内容を自分で握りたいスライド(社外向け、正確さ重視)→ Design。ヒアリングに1〜2分答える手間はかかりますが、その分「勝手な創作」が入りにくい印象です
  • たたき台がとにかく早く欲しいスライド(社内共有、まず形にしたい)→ チャット版Claude。盛ってくる部分は削ればいいだけで、見栄えの初速はこちら

デザイナーへの依頼と同僚への依頼の違いに近いのかもしれません。要件を聞いてから作る人と、意図を汲んで一気に作ってくれる人。どちらが良いかは、渡したい仕事によって変わる、そんなイメージで纏まりました。

おわりに

今回も検証はClaudeとの壁打ちで進めました。
Claude Designは日々アップデートされていてデザイン・操作性がとてもよくなっています。個人的にはとてもお奨めです。
また機会があれば、Claude Designの機能等にも触れたいと思います。

それでは、また!


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