CloudWatch アラームミュートルールで、ミュート中に鳴ったアラームは終了後に通知されるのか試してみた
はじめに
かつまたです。
2026 年 2 月に、Amazon CloudWatch のアラームへ「アラームミュートルール」が追加されました(What's New)。指定した時間帯だけ、アラームの通知を止める機能です。
基本機能であるミュート中に通知が止まることは、こちらの記事で紹介されています。
今回は、運用で気になるミュートが終わったあとの動きを確かめてみました。
やりたいこと
ミュート中にアラームを発報させ、ミュート終了後の通知を 2 つのパターンで確認します。
| パターン | ミュート中の動き |
|---|---|
| A | 発報 → ミュート中に復旧 |
| B | 発報 → 復旧させない |
加えて、復旧時の通知(OK アクション)も設定したアラーム C を用意し、A と同じ動きをさせます。ミュート中に止められた OK 通知が、終了後に届くかを見ます。
結論から
- ミュート中に発報しても、終了までに復旧すれば通知は届かない(ALARM 通知も OK 通知も)
- 終了時点で ALARM のままなら、終了と同時に ALARM 通知が届く
- ミュート中に止められた OK 通知は、終了時に OK のままでも再送されない
前提条件
検証用に、次のリソースを作りました。
- SNS トピック
- カスタムメトリクス(名前空間
Blog/MuteRuleTestのTestValue。ディメンションScenarioで 3 つ) - CloudWatch アラーム 3本
アラームの条件は 3 本共通です。欠落データを「無視(直前の状態を維持)」にしたので、値を 1 回送るだけで状態が固定されます。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 統計・期間 | 最大・60 秒 |
| 条件 | 1 以上が 1 回 |
| 欠落データ | 無視(ignore) |
やってみた
3 本とも OK の状態から始めます。

1. ミュートルールを作る
15 分間、3 本をミュートする 1 回限りのルールを作ります。開始時刻を at 式で、長さを Duration で指定します。
aws cloudwatch put-alarm-mute-rule \
--name "mute-rule-test" \
--rule '{"Schedule":{"Expression":"at(<開始時間を指定>)","Duration":"PT15M","Timezone":"Asia/Tokyo"}}' \
--mute-targets '{"AlarmNames":["mute-test-recover","mute-test-keep-alarm","mute-test-recover-ok-action"]}'
作成直後は「スケジュール済み」、開始時刻を過ぎると「アクティブ」になります。


2. ミュート中に 3 本とも発報させる
アラート3つを検知条件を満たすようにします。
for s in recover keep-alarm recover-ok; do
aws cloudwatch put-metric-data --namespace Blog/MuteRuleTest --metric-name TestValue \
--dimensions Scenario=$s --value 1
done
3 本とも ALARM になり、一覧にミュート中のアイコンが付きました。通知メールは届いていません。

履歴を見ると、状態の変化と同じ時刻に、アクションをミュートした記録が残っています。どのミュートルールで止めたかも分かりました。
aws cloudwatch describe-alarm-history --alarm-name mute-test-keep-alarm \
--query 'AlarmHistoryItems[].[Timestamp,HistoryItemType,HistorySummary]' --output text
2026-09-24T10:15:49.037000+00:00 Action Successfully muted the alarm action arn:aws:sns:ap-northeast-1:123456789012:mute-rule-test-topic with the one-time alarm mute arn:aws:cloudwatch:ap-northeast-1:123456789012:alarm-mute-rule:mute-rule-test.
2026-09-24T10:15:49.021000+00:00 StateUpdate Alarm updated from OK to ALARM
3. A と C だけ、ミュート中に復旧させる
for s in recover recover-ok; do
aws cloudwatch put-metric-data --namespace Blog/MuteRuleTest --metric-name TestValue \
--dimensions Scenario=$s --value 0
done
A と C は OK に戻り、B は ALARM のまとします。ミュートルールは、アクションの設定を変えずに通知だけを止めています。

C の履歴では、復旧時の OK 通知もミュートされていました。
2026-09-24T10:17:39.755000+00:00 Action Successfully muted the alarm action arn:aws:sns:ap-northeast-1:123456789012:mute-rule-test-topic with the one-time alarm mute ...
2026-09-24T10:17:39.739000+00:00 StateUpdate Alarm updated from ALARM to OK
2026-09-24T10:15:39.753000+00:00 Action Successfully muted the alarm action arn:aws:sns:ap-northeast-1:123456789012:mute-rule-test-topic with the one-time alarm mute ...
2026-09-24T10:15:39.738000+00:00 StateUpdate Alarm updated from OK to ALARM
4. ミュートの終了を待つ
終了時刻を過ぎると、ルールは「期限切れ」になります。

結果
ミュート終了後の結果は以下となりました。
| アラーム | ミュート終了時の状態 | ミュート終了後の通知 |
|---|---|---|
| A(復旧・ALARM 通知のみ) | OK | 届かない |
| B(復旧させない) | ALARM | 終了時刻に ALARM 通知を実行(メールも受信) |
| C(復旧・OK 通知あり) | OK | 届かない(ミュートされた OK 通知も再送されない) |
B の履歴には、ミュート終了後の実行であることが記録されていました。
2026-09-24T10:28:00.867000+00:00 Action Successfully executed action arn:aws:sns:ap-northeast-1:123456789012:mute-rule-test-topic after mute window expiration.
コンソールのアラーム詳細画面では、タイムラインの白い帯でミュート期間を確認できます。

ただし日本語表示のコンソールでは、終了時の履歴は「正常に実行されたアクション」とだけ表示され、「after mute window expiration」に当たる文言は見当たりませんでした。
おわりに
ご覧いただきありがとうございました。
ミュート期間中はアラートが発砲されないようにできるかつ、ミュート期間中に想定外の障害が発生した際も、ミュート終了の瞬間に発報されることを確認でき、要件によっては有効活用できそうな機能だと思いました。
参考資料
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