今日から意識できるアクセシビリティ #CM_LY_a11y

今日から意識できるアクセシビリティ #CM_LY_a11y

Clock Icon2025.04.01

クラスメソッドとLINEヤフーが語るLINEミニアプリのアクセシビリティに登壇してきました!

先日、LINEヤフー社とクラスメソッドの共同イベント「クラスメソッドとLINEヤフーが語るLINEミニアプリのアクセシビリティ」にて「今日から意識できるアクセシビリティ」というテーマで登壇させていただきました。

当ブログでは登壇内容を要約してお伝えします。
資料はこちらからご確認ください。
https://speakerdeck.com/fumiko/jin-ri-karayi-shi-tekiruakusesihiritei

事例紹介:旭化成ファーマのLINEミニアプリ

最近携わった旭化成ファーマ様の「服薬支援プログラム」のLINEミニアプリ開発について紹介しました。
詳しい事例内容は「服薬支援プログラムを紙からLINEへ 高齢者を意識したUI/UX設計で使いやすい仕組みを実現」をご確認ください。
このプロジェクトでは、紙ベースの服薬支援をLINEミニアプリに移行し、高齢者を意識したUI/UX設計をしました。

LINEミニアプリ化による主なメリットは2つ:

  1. 個人情報登録の壁を取り払える(住所などの個人情報提供が不要に)
  2. ユーザーの状況を分析しながら治療の継続をサポートできる

上記の理由からLINEミニアプリでの開発を採用しました。

アクセシビリティのための情報整理

高齢者向けの画面設計では、まず「高齢者」という対象を具体的に理解することから始めました:

  • 65歳以上の方が高齢者と定義され、人口の29.1%を占める
  • 高齢者の約70〜75%が何らかの白内障の症状を持っている
  • 約40%(1451万人)の高齢者が2つ以上の慢性疾患を抱えている

※ 参考:総務省『人口推計』(2023年9月時点)、厚生労働省『国民健康・栄養調査』『患者調査』(2019年〜2021年)および関連研究データを基に作成しました。

これらの情報から、具体的な対応策を考えることができます:

  • 白内障の方には、コントラストの高い画面設計
  • 手の動きに制限がある方には、大きめのタップ領域

また、実際のユーザーが使用する端末についても調査し、高齢者向け端末でもテストを実施しました。
これにより、タッチ感度の違いなど、通常のスマートフォンとは異なる操作感を把握できました。

UIの具体的な設計ポイント

  1. テキストの大きさ

    • 見出しは22ポイント、本文は18ポイントの太字を使用(WCAG準拠)
  2. コントラスト(明暗差)

  3. メンタルモデルの活用

    • ユーザーが既に学習している概念を取り入れる。
    • 例:補聴器業界の「右耳用は赤色」「左耳用は青色」という色分けを参考にしました。
  4. 入力のしやすさ

    • 複数設問ではなく「一問一答形式」を採用。
    • ボタンには陰影をつけて「押せる」ことを視覚的に明確化しました。

まとめ

アクセシビリティ対応のポイントは大きく2つ:

  1. 情報を整理する

    • 対象ユーザーの状況を具体的に考える
    • ユーザーに合った環境(プラットフォーム)を検討する
  2. UIを設計する

    • テキストの大きさ、コントラストはWCAGを参考にし、ツールを活用する
    • ユーザーのメンタルモデルを意識する
    • ユーザーに合った画面構成を考える

アクセシビリティは特別なことではなく、ユーザーへの配慮の積み重ねです。
短い開発期間の中でも、お客様とその先のユーザーに寄り添って考えることが大切だと感じています。

おわりに

以上が登壇内容になります。
オフラインのイベントに登壇することは初めてだったので、参加者の方に親身に話しかけていただきとても嬉しかったです!
貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。

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