新公開のコンテナーマーケットプレイスから気になるコンテナを紹介してみる #reinvent
「イケてるコンテナはどこだー?」
先日のre:Invent 2018で、Container Marketplaceなるものが発表されました。
実際のFargateでの起動例はこちらを参照してください。
この記事では、現在Container Marketplaceにアップされているコンテナー187個の中から、ハマコーなりに気になったものを10個ほどご紹介します。コンテナメーケットプレイスにどんなものがあるのか、雰囲気を掴んでいただけれるのではないでしょうか。
コンテナ売ってますよー…!! ( ゚д゚) ガタッ / ヾ __L| / ̄ ̄ ̄/_ \/ /
Container Marketplaceへのアクセス方法
Marketplaceから開く方法とECSマネジメントコンソールから開く方法の2種類ありますが、ここでは、みんなだいすきECSのマネジメントコンソールから開いてみましょう。
ここをクリック。
そうすると、コンテナ関連に絞られたマーケットプレイスが開きます。
カテゴリーやベンダーでのフィルターも可能です。
面白そうなマーケットプレイスのイメージ10個紹介
あれこれフィルタリングしながら自分なりに面白そうなのを拾ってみたので、紹介します。
(オススメ)Twistlock Cloud Discovery
AWS Marketplace: Cloud Discovery
- 自動で、クラウドネイティブなサービスを全てのアカウントとリージョンにまたがって検知可能
- 不正でアンマネージドなデプロイの自動的な監査の高速化を実現
- スキャンにはAWSのネイティブAPIを利用し、最小限の読み取り専用IAMのみを利用するシンプルなDockerイメージ
コンテナセキュリティソシューリョンを展開するTwistlock社のアプリケーションファインダー。自分が管理する全てのアカウントとリージョンでスキャン可能ということで、なにがどうなっているのやら。これは凄そうなので、一回別で試してみようと思います。
料金は無料。
CIS Ubuntu Linux 16.04 LTS Benchmark L1 Container Image Monthly Option
AWS Marketplace: CIS Ubuntu Linux 16.04 LTS Benchmark L1 Container Image Monthly Option
- CISベンチマークによる強制的なセキュリティスキャン
- コンテナイメージにより手軽に利用可能で、時間やコストやリスクを低減
- インターネットの権威によってサポオート、開発されていることの安心感
CISにより開発されたセキュリティソリューション。安心感があります。
料金は月$29。
Redmine
いわゆるひとつのRedmine。タスク管理コラボレーションツールとしては老舗。非常によくあるツールなので、Dockerイメージでの提供はありがたいですね。
料金は無料。
TensorRT Inference Server by NVIDIA
AWS Marketplace: TensorRT Inference Server by NVIDIA
- AIコンテナーとして最適化されたパフォーマンス、NVIDIA GPUにテスト最適化されたコンテナイメージ
- ポータビリティに優れどこでも利用可能。スケーリングのオーバーヘッドを極小化
- 世界最速のGPUアーキテクチャで構築・最適化されたNVIDIAのAIをいつでも利用可能
NVIDIAによって提供されるTensorRt Inference Serverです。GPUを利用するので、ECS(on EC2)という利用方法になりFargateは利用できませんが、全てがコンテナイメージとして提供されているため、最高峰のテクノロジーを非常に簡単に利用できます。
料金は無料。
TensorFlow by NVIDIA
AWS Marketplace: TensorFlow by NVIDIA
NVIDIAによって提供されるTensorFlow。
料金は無料
(オススメ)Aqua Container Security Platform for ECS (PAYG)
Aqua Container Security Platform for ECS (PAYG)
- Aqua社はスケーラブルで柔軟かつ包括的なセキュリティコントロールを提供。全てのプロダクション環境のランタイムスタックの一括したビューを提供可能
コンテナセキュリティのAqua社のコンテナイメージ。一番の特徴は、1時間あたりの従量課金で使えるところかと。料金は$0.35/時間≒約$252/月。ただこの料金はあくまで目安の料金であって、設定内容や監視対象の多さによりブレがあるとのことです。
Aqua社のコンテナセキュリティは利用には、事前のトライアルの申請が必須だったかと思うんですが、従量課金でさくっと試すことができるのは非常に魅力的ですね。是非一度試してみようと思います。
Aqua Container Security Platform for ECS (BYOL)
Aqua Container Security Platform for ECS (BYOL)
こちらは、上記aquaコンテナセキュリティのBYOL版。課金体系によって複数選択肢があるのは良いですね。こちらは、イメージの利用自体は無料とのこと。
NeuVector Container Security Platform
NeuVector Container Security Platform
KubernetesやOpenShiftのコンテナセキュリティを提供するNeuVector社のイメージ。詳細は不明ですが、こちらも無料で使えるようです。
Alcide Cloud Native Security Platform
AWS Marketplace: Alcide Cloud Native Security Platform
クラウドネイティブなセキュリティプラットフォームを提供するalcideのコンテナイメージ。オンプレミスシングルクラウド、マルチクラウドで適用できるのが特徴。
コンテナイメージ自体の利用は無料ですが、別途エージェント利用のためのサブスクリプションが必要とのこと。
Oracle Database 11.2.0.4 Enterprise Edition Container - OEL 6.10
Oracle Database 11.2.0.4 Enterprise Edition Container - OEL 6.10
Oracleが全部入ったイメージ。ライセンスはBYOLで利用するらしいです。
料金(サブスクリプション)は無料とのこと。BYOLで割り切って使うにはありなのかな?
Container Marketplaceを利用することのメリット
コンテナイメージでの利用とマーケットプレイスの相性の良さ
コンテナイメージでの提供となっているため、起動が簡単で、要らなくなった時の廃棄も楽。上のメリットとも同様ですが、時間を節約して気軽に試すことができるのが、コンテナーマーケットプレイスの魅力かと思います。
オフィシャルリリースされていることの安心感
Marketplaceにリリースされているものは、基本AWSのオフィシャルリリースということもあり、そこらの野良イメージとは違う信頼感があります。AWSでの利用方法に最適化されているものが多いので、
有料アプリケーションを気軽に利用可能
Marketplaceの利用は全てAWS利用費に含まれます。有料のアプリケーションを導入する場合、通常は支払いのための別契約が必要になりますが、Marketplaceの場合は、Subscriptionしてしまえば、そういった手間を全て省いて非常に簡単なプロセスで、有料アプリケーションの利用が可能です。
またずは、お試しで試してみる手段としても非常にオススメです。
コンテナマーケットプレイス、今後の拡充に期待
マーケットプレイスという特性上、それがコンテナイメージで提供されているのは、非常にメリットが有るなぁと感じました。特に時間単位での課金のものであれば、トライアル的に利用するのに非常に便利です。
すでに環境でECSなどでのコンテナホスティング環境が整備されているのであれば導入はすぐできます。
個人的には、時間単位で使えるものがもっと増えると、いろんなソリューションを気軽に試すことができそうなので良いなと思った次第。今後の拡充に期待しましょう!
それでは、今日はこのへんで。濱田(@hamako9999)でした。