組織施策のデバッグ

2023.02.16

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

こんにちわ。従業員体験( EX )の向上がミッションのエンジニアリング統括室に所属しているてぃーびーです。
組織の問題を解決するための組織施策。その実施から解決までは1ステップで終わる短いものばかりではなく、長い道のりを要することもあります。
前回、この点について「Solution Journey」と称してまとめました。
今回は、解決の旅路のどこで躓いているのか確認する際に必要となる「組織施策のデバッグ」についてまとめます。

組織施策のデバッグとは?

組織施策のデバッグとは、組織施策が一つずつ解決していく必要のあるポイントのどこまで順調で、どこで問題が発生しているのかを把握するために、問題を特定し、解消していくことです。

組織施策のデバッグ方法

組織施策のデバッグ方法は、実際に施策の対象となる各現場の関係者への確認をすることです。
確認観点がシンプルであればアンケートや、非同期のチャットで済む場合もあるでしょうし、複雑であれば同期のミーティングで詳しく質問していくことになるでしょう。想定されるステップについて一つずつ問題の有無を確認する質問をしていきます。
問題を特定できたら、該当部分の目詰まりを解消する対策を講じることになります。

組織施策のデバッグの例 - 1on1によるメンバーのキャリア支援の実現

前回
で紹介した例をそのまま用います。
以下のようなステップがある場合、この1つずつの状況を現場に確認していくことになります。
  1. 1on1を実施するマネージャーに提供するキャリア支援の習得プログラムが十分に整っている
  2. 1on1を実施するマネージャーが習得プログラムを通してキャリア支援に必要な要素を実践できる状態になっている
  3. 1on1を実施するマネージャーが定期的な1on1を実施するための時間的余力を持っている
  4. 1on1を実施するマネージャーとメンバーの間で信頼関係を構築できている
  5. 1on1でキャリア支援を実現する

デバッグからの発見

組織施策のデバッグをする中で、当初考えていた施策の成功へのステップの他にも解決すべきステップが発見される、ということもあるでしょう。

まとめ

解決の旅路のどこで躓いているのか確認する際に必要となる「組織施策のデバッグ」についてまとめました。
組織施策のデバッグをする上で、施策の担当者と現場の関係者との連携が必要になります。大きな施策が計画通り1発ですべて完璧にうまくいく、ということのほうが稀でしょう。試行錯誤しつつ仕上げていくためにも、連携密度が重要になります。
なお、「組織施策をデバッグする」という観点は、「組織づくりをエンジニアリングする」で紹介したような発想からのものです。
「開発の視点で考えてみるとどうだろう?」という発想は何かと役立ちます。