Developers.IO 2019 Tokyoで「『今』のAI技術と『3年後』のAI技術のご紹介」というタイトルで発表してきました #cmdevio
せーのでございます。
今日はクラメソのフラッグシップイベント「DevelopersIO 2019 TOKYO」が開催されました。私は「『今』のAI技術と『3年後』のAI技術のご紹介」という一般向けのセッションに登壇いたしました。
おかげさまで早々に予約が満席になったため、懇親会の時間帯にビアハッシュとして再演を行わせていただきました。
スライド
こちらがスライドになります。
1/3ほどが動画だったため、これではよく伝わらないかと思いますが、会場の人は楽しんでくれたようで良かったです。
こんな事を話してた
これから"来る"技術を押さえるには『周辺の環境の変化』が重要
理論的には世界を変えるような発想を思いついたとしても、その時は大抵周りの環境がその発想に追いついていません。
技術の流行はその技術自体がすごい、というだけではなく「その時代の環境とマッチしていた」という要素が重要です。
AIの世界に限って言えばそれは「大量のデータを取得できる(IoT)」「大量のデータが保管できる(クラウド)」「大量のデータを元に演算できる(GPU)」というそれぞれの環境の変化と「AI」という分野がマッチしていた事で、現在のブームにつながっているわけです。
「3年後のAI技術」もこの考え方の延長で、「3年後にどのような環境の変化があるか、によってマッチするAI技術が自然と決まっていく」というお話をしました。
時間に入らなかったこと
シンギュラリティに関する勘違い
セッションでは最後の方におまけとして「10年後のAI技術」についても少しお話をしました。その中で少し触れた「シンギュラリティ」というワードについて少し補足したいと思います。
セッションの中でお話したAGIという技術は「設計」を「学習」するAI、という説明をしました。
シンギュラリティという文脈でたまに言われるのが「コンピュータがコンピュータを作れるようになれば最終的には人間とAIが争うことになる」というSF的なお話です。
確かにAGIは「設計」を「学習」するため、技術が進んでいけばコンピュータを作ることも可能になるかと思います。ですが、別にそれでコンピュータに「心」が生まれるようになるわけではありませんので、ドラえもんや鉄腕アトムのような世界観とは残念ながらなりません。したがって「争う」ということにはならないかと思います。
また「シンギュラリティ = AIが人間を"超える"」という方程式を当てはめる方もいらっしゃいます。正確にはシンギュラリティとは「特異点」、つまり無限に発散することを指します。それは絶対的な尺度であって、何かを超える超えない、というお話ではありません。
まとめ
ということでDevelopersIOにしてはちょっと毛色の違ったセッションになりましたが、来ていただいた方は楽しんでいただけましたでしょうか。
これからAIを使ったサービスは当たり前のものとして広がっていきます。勉強するなら今がチャンスですので、ぜひ一緒に知見を身に着けていきましょう。