ジブリパークの内覧会で最近のテーマパークはスマホ1つあれば楽しめると知った

2022.10.17

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

こんにちは。営業統括本部ゲームソリューショングループの入井です。

スタジオジブリの作品の世界観が楽しめるジブリパークが、2022年11月より愛知県長久手市にてオープンすることが話題になっています。
この度運良く県民向け内覧会のチケットに当選し、先日一足先に家族で行ってきたところ、便利な仕組みが導入されていると思ったのでレポートします。

100km/hで自動走行するリニアモーターカー


いきなりジブリパークから少し話が逸れますが、道中で面白い乗り物に乗れましたのでご紹介。

名古屋市から電車でジブリパークへ向かう場合、市の最東端にある藤が丘駅へ地下鉄東山線で向かい、そこで東部丘陵線、通称「リニモ」に乗り換える必要があります。
このリニモの特徴の1つは、無人での自動運転で動いていることです。先頭車両の一番前には運転手用のスペースがありますが、基本的にそこに誰かがいることはありません。
無人であっても通常の電車と何か変わることはなく、むしろ最高速度は100km/hとなかなかのスピードで走ります。無人自動運転でこれだけの速度を出すのは、リニモが日本で唯一だそうです。

もう1つの特徴として、リニモは磁気浮上式鉄道という分類に属しており、レールから車体が浮いて走るようになっています。この技術が日本で実用されているのは、リニモだけです。
将来的には、2027年に開通予定の超電導リニアも同様の方式で走行するようです。

ちなみに、ジブリパークの最寄り駅である愛・地球博記念公園駅はリニモ以外の路線は繋がっていないため、車以外で来る場合は必ずリニモに乗ることになります。
つまり、電車でジブリパークに行くと最新式リニアモーターカーの技術をいち早く自動的に体験できるということです。

パーク内で取り入れられている混雑緩和のための工夫


テーマパークでは、人の混雑というものは常に付きまとう課題です。
ジブリパークでは、混雑解消のための工夫と思われるものがいくつかありました。

完全予約制で現地にはチケット売り場なし

個人的に驚いたのが、現地にチケットを販売する窓口が存在しないことでした。こういった施設のチケットと言えば、現地でも当日券の購入ができる窓口があるのが普通と思っていたのですが、ジブリパークは指定の方法での事前予約以外にチケットを入手することはできないようです。
当日販売が無いのは不便な点もありますが、必要以上に混雑を作らないための工夫の1つと思われます。

スマホアプリのQRコード認証による速やかな入場管理

ジブリパークは、愛・地球博記念公園の広大な敷地内の一部に作られています。テーマ別にエリアは分かれており、2022年現在では3つのエリアが存在します。
今回、私は3つのエリアの中で一番規模の大きな「ジブリの大倉庫」のチケットに当選しました。

「ジブリの大倉庫」の入口へチケットで指定されている時間に向かうと、既に結構な規模の人の集まりがありました。ただ、前述の通り現地でのチケット販売は無いため、行列は会場入場のためのものだけであり、何処に行けば良いかわからなくなるということはありませんでした。

行列に並んでしばらく待ち、入口の近くにまでたどり着くと、スタッフの一人がスマートフォンを片手に入場手続きをしてくれます。

自分のスマートフォンでチケットサイトを開き、チケットのQRコードを表示してスタッフに提示すると、それを読み取ってくれます。数秒の内に画面の表示が切り替わり、スタッフから「確認できました」と言われ、先へ進むことができました。

特に何か引っかかることもなく、終始スムーズなやり取りでした。
ユーザ側としては、チケットを紙で管理する必要がないのは非常に快適だと思いました。また、スタッフ側としてもQRコードを読み込む以外に細かな確認をする必要はないため、従来のような紙チケットでの入場管理と比べ、かなり労力が減っているはずです。

尚、紙でのチケット発行も対応しているため、スマートフォンが無ければ入場できないということはありません。

全てのレジが電子決済に対応


「ジブリの大倉庫」の会場内には、グッズ販売店の他、飲食店や駄菓子屋、模型屋や本屋など様々な買い物スポットがありますが、これら全てのレジに画像のような端末が置かれており、電子決済が可能になっています。
公式サイトのFAQによると、iDやQUICPayなどのタッチ決済系だけでなく、PayPayや楽天ペイ等のQRコード決済にも対応しています。

こういったテーマパーク系の施設では電子決済は使用できる場所が限られていたり、できてもQRコード決済は対応していないことがあったりするものですが、ジブリパークでは安心して現金無しで行動できます。
また、現金でのやり取りと比べて、1回の決済にかかる時間が目に見えて減るため、今後キャッシュレスの普及率が更に向上するにつれ、混雑緩和効果も高まっていくはずです。

ジブリパークでわかったイマドキのテーマパークのあり方


チケット購入、入場手続き、現地での買い物と、施設内のやり取りのほとんどがスマートフォン1つで完結できるのが印象的でした。
従来のテーマパークでは、ここまで身軽に動けることは無かったように思います。

ジブリパークのような仕組みを取り入れることで、現金やチケット等、管理の面倒な貴重品を持ち歩かずに済んだり、各種手続きが簡略化できたりと、ユーザと運営双方に大きなメリットがあるため、今後新しくオープンするテーマパークだけでなく、既存のテーマパークについても同様の仕組みの導入が広がり、スマホ1つ持っていくだけで心置きなく遊べるのが当たり前の時代になっていきそうだと思いました。