
【写真45枚】製造業世界最大のイベントハノーファーメッセ2025を振返る #HM25
「これが世界最大の製造業のお祭りか…はるばる遠くまで来たもんだ…」
というわけで、先日の2025年4月1日〜2日、ドイツのハノーファーにて開催されていたハノーファーメッセ2025に参加してきたのでその様子をお届けします。今回自分は初参加ということもあり、見るもの全てが新鮮で刺激に溢れていました。何をやっててもブログネタだらけ。
今このブログを読みながらまだ現地参加したことが無い方も多いと思います。そんな方に向けて、この記事では主に写真を中心にハノーファーメッセがどういったものなのかをざっくり紹介しています。
各ブースの詳細や説明員の方との会話、セミナーの内容などは別途詳細記事をお届けする予定なので、ハノーファーメッセの雰囲気を把握してもらえればよござんす。
ほな、いってみよ!
ハノーファーメッセとは?
解説ページはこちら。
HANNOVER MESSE is the most important international platform and hot spot for industrial transformation - with excellent innovations or unusual products. Here you will find all the facts that make one thing even clearer: participation is an absolute "must"!
DeepLによる翻訳。
ハノーファーメッセは、優れたイノベーションや珍しい製品を擁する産業転換のための最も重要な国際的なプラットフォームであり、ホットスポットです。参加は絶対「必須」であることを、あらゆる事実が明らかにしています。
この言い切り感すごい。製造業というよりは、産業全般に関する見本市という位置づけ感が強く、ここから産業構造がほのみえる内容になっています。
数字はこちら。現地来場者が12万人という規模はすごい。
会場の様子がよく分かる公式動画
高解像度で動画で見たい方は、こちらがコンパクトに纏まっていてオススメ。十分に雰囲気はつかめるかと。
会場の広さと全体の外観
一番最初に押さえておくべきなのがこちら。全体のマップは非常にわかりやすいのですが、これでは全体の規模感があんまりよくわからないので、いくらか写真でお見せします。
入口はHall13、もしくはHall2のあたりから
ハノーファーメッセの会場は、ハノーファー国際見本市市場という場所に存在していて、この中にはHallが複数あります。これの外側は基本的に全てゲートで覆われており外からの入場は自由にはできず、カンファレンスチケットの提示が必要。
入場は、西側のHall13、もしくは北側のHall2から入ることになります。Hall13の入口周辺。荷物検査が実施されています。
事前にQRコードで発見されたチケットを提示すると、一度目はカンファレンスパスが出力され2回目以降はそれを使っての入場となります。
実際に2日間利用したカンファレンスパス。ネックストラップは現地で配布されており、印刷された紙に自分でセットします。パス自体の作りは簡素といえば簡素。場内では常にこれを目につくところにぶら下げておき、ブースでのQRコードの読み込みなどもここから行われます。
他にも小さい入口があるかも?ですが、多くの人が利用していたのはこの2つかと。どちらもかなり近い場所に電車の停留所があるため非常に使いやすい。
余談ですが、会場への交通手段は、このBahnを使うのが非常に便利。初日はホテルからUber使ったのですが、それ以降の交通手段はこちらがメインでした。綺麗で一度理解すればチケットの購入方法もわかりやすくリーズナブルでめちゃくちゃ便利でした。
会場内の様子
会場内は前述した通り複数のHallが連なる形になっていますが、公式地図だけだとその大きさがよくわからないと思うので、写真を添えて。赤丸の場所から北を向いて写真を撮影。
こんな感じです。伝わるかなぁ。青看板で各HallのNoが記載されており、奥のほうに6が見えますかね。だいたいそれぐらいの規模感です。
先述した通り、展示会はHallだけではなく中央の青空部分も非常に広大なため、ずっと室内にこもりっきりではなく、適宜外の空気を吸いながら思い思いのHallに移動できるのが新鮮でした。これだけの広さがあるので、来場者の数の割には移動での混雑感はそれほどでも無いです。
構内は桜の木も植えられており、丁度見どころの季節でめちゃくちゃ綺麗でした。この日は気温も暖かめで気持ち良かった。日本の春っぽい雰囲気。
レストランやキッチンカーなどももちろん会場内にありますが、昼時のレストランはさすがに長蛇の列なので、こういう感じで階段に座って屋台のハンバーガーを食べている人も多数。このあたりのおおらかな感じは日本にあまり無い光景ですね。なんとなく大学っぽい雰囲気でよござんす。
2日目にキッチンカーで購入した12ユーロのハンバーガー。しっかりした味だったけれど、これと6ユーロのコーラを合わせて3000円弱は、あんまり考えたくない値段やで…メッセ構内は基本町中よりも飲食店は全て高めに設定されているので、覚悟しておくべし。
世界中から集まった各製造業のブース
ここまで旅日記的な内容でしたが、これからは本番、Hallの中の様子をお届けしていきます。各ブースの詳細は別途記事化予定なので、ここでは写真を中心に、どのようなトレンドが多かったのかを振り返っていきます。
王者の貫禄「SIEMENS」ブース
(SIEMENS公式サイトより引用)
道行く人々誰に聞いても「あそこはやばいよ」と話していたシーメンスブース。 全体的なコンセプトづくりの明確さと広大な展示スペースに贅沢に配置された各ソリューション、展示の豊富さ。「ハノーファーメッセで一番インパクトがあった展示は?」と聞かれたら、ほとんどの人が「SIEMENS」と答えるのではないかと思います。ドイツ本国というだけはある。
ブース内容の内訳は大まかにこんな感じ。
- インダストリアルAI
- インダストリアルコパイロット
- デジタルツイン
- ソフトウェアディファインドオートメーション
- Siemens Xcelerator
- ロボティクス
- サステナビリティと循環型経済
- Building X Portfolio Manager
専用のブースナビゲーター。長い方でおそらく100メートル弱はあったんじゃないかな、と思うぐらいの広大さ。
個人的に面白かった展示。OTからITへの接続点について、いかにダウンタイムを極小化しつつ冗長性を確保しインターネットへつなげるかのソリューション。こういうのも実際の展示がありつつ詳細を教えてくれるので非常に楽しい。
展示スペースを広大に取っているところは、ブース内に専用のセミナースペースを設けているところがありますが、その広さもシーメンスは別格。
余談ですが、会場中あまりの人の多さに昼食難民になっている人が多かったんですが、シーメンスは関係者専用レストランがありました。さすがやで。
シーメンス公式のハノーファーメッセのデジタル展示はこちら。詳細が必要な方は是非こちらも合わせてチェックしてみてください。
製造業向けイベントの展示は、比較的OTよりの展示とITよりの展示によって各社出典傾向に差があることが多いんですが、シーメンスは、その双方を圧倒的な物量と一貫したコンセプトで展示していたのが印象的でした。
デジタルエコシステムでも圧倒的な存在感を見せる「SAP」
本当に正直に言いますと、ずっとITエンジニアやってる自分にとってSAPはERPの会社というイメージがものすごく強いため、これだけのブースをハノーファーメッセに展示しているのに驚きました。場所がデジタルエコシステム分類(AWSやGoogleやMicrosoftとかと同じ)なのですが、その分類のホールの中では、一番OTよりの展示が多かったように感じます。鉄骨が主体のブースの外観からして一味違う。
SAPのハノーファーメッセ紹介公式サイトはこちら。
紹介されていた主要なソリューションを改めてまとめてみると、全方位で製造業ソリューションを展示していたのがよくわかります。
- SAP Business AI
- SAPのビジネスアプリケーション全体に組み込まれ、企業の固有データと業界の知見に基づいて、よりスマートな意思決定と効率化を実現
- Joule
- 製造業文脈で利用できる自然言語ベースの生成AIコパイロット
- SAP S/4HANA Cloud
- クラウドベースの次世代ERPであり、リアルタイムの洞察とインテリジェントな自動化を提供
- SAP Business Technology Platform (BTP)
- アプリケーション開発、データと分析、AI、自動化、統合といった機能を単一の環境に統合するプラットフォーム
- SAP Digital Manufacturing (DM)
- クラウドベースの製造実行システム(MES)/製造オペレーション管理(MOM)プラットフォームであり、ERPと製造現場を連携
- SAP Sustainability Control Tower (SCT)
- ESG(環境・社会・ガバナンス)データを統合し、目標設定、実績追跡、レポーティングを支援
- SAP Green Token
- サプライチェーンにおける認証済み持続可能原材料のトレーサビリティと透明性を確保
- SAP Signavio
- ビジネスプロセスの理解、改善、変革を支援するプロセス変革スイート
- SAP Integrated Business Planning (IBP)
- 需要予測、供給計画、在庫最適化、S&OP(販売事業計画)などを統合するクラウドベースのサプライチェーン計画ソリューション
中央に広大にスペースを割いて展示されていたのが、ダブルシートバルブのライフサイクルデモ。設計から製造検査、パーソナライズ、解体までを一貫したライフサイクルで追跡するデモになっていて、個別機能の紹介ではなく、SAPが提供するソリューションが、循環型経済において一貫してデータをつなぎ活用するコンセプトになっていて非常に印象的でした。
製造現場のデータ活用の流れで、いかにデータを価値に変えていくかという命題の中でERPのデータ活用は頻繁に出てくる概念なので、そこをがっつり押さえているSAPの展示は、他のデジタル企業のブースとは一味違った凄みがありましたね。
製造業においても存在感を見せるパブリッククラウド
自分は以前は(今も)AWSをガッツリ使って構築や開発をやっていたので、それらOTから遠いであろうパブリッククラウドが、このハノーファーメッセでどのような存在感を出しているのか非常に楽しみにしていたのですが、3社3様で非常に充実したブースを出していました。
AWS
去年の12月に参加したre:Invent2024でも現地を訪れてブースレポート書いてましたが、今回はそれを超える大きさの展示になってました。去年書いた現地レポートはこちら。
re:Invent 2024にてAWSが提示する製造業の未来 - スマートファクトリー展示から | DevelopersIO
新しく加わったのが、倉庫AI制御のロボティクス展示。面白かったのが、ロボットの制御は中央のSYNAOSが実施し、そこから共通プロトコルで、異なるメーカーのAMR(自律走行搬送ロボット)が協調動作していたこと。各ロボットが経路がぶつかりそうになると、ちゃんと制御してそれぞれの経路の道順を解決するのが面白い。
既にAWS公式からブースレポートが出ているので、こちらも参考に。
AWSブースはその他の展示も含めて、改めてレポートを作成する予定です!
Microsoft
きっと現地に行った人はだれもが覚えているであろう、このロールスロイスの航空機エンジン。一見クラウドベンダーの展示としてはそぐわなく見えますが、これはこれでインパクト絶大。見せ方がうまい。
Microsoftの展示スペースも非常に広大で、デジタル領域における製造業ソリューションを幅広く扱っていました。
専用のFabricソリューションの展示。ベンダーソリューションではなく、Azureの一サービスとして専用サービスが展開されているのは強い。
デジタル主戦場ということもあり、ほぼ全てのソリューションにAIが冠されているのは、近年の傾向が伺えます。
エンタープライズ領域、特に工場でのシェアなどではWindowsが圧倒的ということもあり、その流れから製造業におけるMicrosoftの存在感はAWSとほぼ変わらないイメージでした。展示されている内容としては、AWSに比べてデジタルソリューションに全振りしていた印象で、Copilotを利用した製造業AIソリューションなどが豊富に展示されており、AWSとがっぷりよっつで戦っている様子が見れて良かったです。
日本だとなかなか同じ会場で見ることができないので、こういった場は貴重。
全体的に、Google Cloudの中での製造業ソリューションというよりは、Google Cloudと連携して稼働する製造業向けパートナーソリューションの紹介が主なブースでした。
Google Cloudにおける製造業向けソリューションの代表格はMDEと理解してますが、その動作原理と、Geminiとの連携。
ITとOTをカバーして、全てのデータをCortex Frameworkに統合するイメージ。左側にEnterprise Dataとしてビジネスアプリケーションがデータソースに含まれているのがわかりやすい。
その他製造業デジタル企業関連
自分の興味が主にITやデジタルによっていたことも有り、そのあたりで気になった企業をピックアップ。
オープンソースIIoTプラットフォームを展開「FREEZONEX」
シンガポールに拠点を置く、IIoT PlatformのsupOSを擁するFREEZONEX。
supOSプラットフォームの概念は、データ基盤としてUnified Namespace(UNS)をもち、複数ソースのデータ統合と統一されたデータアクセスを実現するアプローチで、いわゆる製造業におけるデータのサイロ化を解消し、「信頼できるユイツの情報源(Single Source of Truth)」の実現を目指します。
非常に特徴的なのは、UNS実装をオープンソースをベースに実装していて、データの統合に関して、閉じたエコシステムではなく、オープンで標準に基づいたアプローチを実践しているところです。オープン性と相互運用性は、ベンダーロックインを回避するためのIndustry 4.0分野において重要事項であり、そのあたりを真正面からテーマとして据えているのは非常に興味深かったです。
展示されていたUnified Namespaceの構造。見せ方が特徴的でポップで可愛く非常に目立ってました。
関連ソースはこちらのGitHubに公開されているので、気になる方は是非こちらも参考にしてみてください。
UNSについて丁寧に説明いただいた皆さん。ありがとうございます!
インダストリAIと自律製造に特化「INTERX」
製造業におけるデジタルソリューション特化の韓国企業。Gen.AI ServerやAI搭載ビジョンカメラなどの製品が展示されており、まさにデジタル最前線の展示内容になっていました。見せ方が非常にスッキリしていて洗練されているのが、こういったデジタル系企業の特徴かなと思います。
別途Industry 4.0ブースでも、セミナーが展開されており、非常に興味深い内容が聞けました。こちらの内容も別途ブログにまとめてお届け予定です!
INDUSTRIE 4.0関連
通常の展示会ではあまりないハノーファーメッセ特有と思われるINDUSTRIE 4.0そのものの展示。企業色がないINDUSTRIE 4.0そのものをテーマにした展示がHall8に集約されていて、ここも非常に面白かったです。上の写真に「Boost Data Exchange」という帯がついてるように、各企業内を超えた企業間でのデータ交換やそのプラットフォーム全般について、大きなスペースを使って展示がされていました。
全体的な傾向として、ハノーファーメッセ2025では、これらデータ連携の構想が、概念的な議論が中心だったところからより具体的な実装に向けて大きく移行しつつあることを感じさせる内容となってました。これまでは、抽象的な議論がインターネットなどを見てても多かったように思うんですが、このハノーファーメッセでは、より具体的な実装レイヤーやその仕組について真正面から議論され、それが具体的なソリューションとして展示されていたのが印象的です。
Gaia-X。ここでは、ブース内でGaia-Xに関する非常に詳細なプレゼンテーションが行われてました。こちらの内容も詳細は別途ブログでお届けする予定です!
INDUSTRIE 4.0協賛企業一覧。
Catena-X。こちらも担当の方が非常に詳細に内容を説明してくれたので、その文字起こしと共に別途詳細をブログ化予定。
これらまとめた、INDUSTRIE4.0関連のプロジェクト一覧。こうやってみると、かなり多数のプロジェクトがあることがわかります。多すぎでは?と思うぐらいですが、まずは主要なところから押さえておきたい。このあたりも、改めて全体感をまとめてブログ化する予定です。
この近くにあったINDUSTRIE 4.0ステージもまたでかい。1日中、このテーマに関するステージが取り上げられていて、どれも興味深い内容が目白押しでした。このスペースの贅沢な使い具合、ほんま規模が大きかったと思います。
近くには、OPC UAのブースもありました。このあたりの展示の網羅性はハノーファーメッセならではですね。なんでもある。
その他、写真で振り返るハノーファー・メッセとドイツ
会場から電車で30分ほどの場所に確保したAirbnbの宿のアパートメントの入口。夜の23時半ぐらいの到着となったのは良くなかった。なんとかチェックインはできたけれど、来年はちゃんとしたホテルを予約したい…
会場入口至近のホテル。会場からめちゃくちゃ近いので良さそうだけれど、レストランとか買い物する場所は会場近くにはほぼ無いので、滞在するには微妙かも。
FESTOのブース。大きく出している各企業はどの展示も非常に洗練されているのが印象的で、一昔前のTHE製造業というイメージは皆無で全てがスタイリッシュ。
日本のインダストリアルデータ連携関連のパビリオン。この他にも各国ごとの展示が多数あったのもハノーファーメッセの特徴。
ベッコフ、シーメンス、フェニックスコンタクトなど、ボスキャラが集結していたHallの上部階段から。左の奥のほうがシーメンスブース。一つのホールの大きさがこれでもだいたい把握できますね。
ベッコフも展示ブースものすごく充実してました。ベッコフはTwinCATシリーズが有名で、これは仮想PLCの展示。
ハノーファー中央駅周辺での食事に、BLOCK HOUSEへ。有名店なのか、早い時間帯でもかなり混雑してました。ハノーファーメッセの晩飯、一度はここに行ってみると良いと思います!日本人の方も結構居ました。だいたい、この時期は全員ハノーファーメッセに参加しているのかそれっぽい人たちが多い。しらんけど。
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同僚と3人で飯食ってたんですが、やたら陽気な中国の方に横から乱入されて、谷村新司の話になっていたのは良い思い出。みんな酔っ払いすぎやろ。あと、まぁ、ビールは何を飲んでもうまい。そりゃそうだ。水とほとんど同じぐらいの値段なのが面白い。ドイツ人は水のようにビール飲むという伝説は本当でした。
街中いたるところにあったREWE。いわゆるスーパーで、日用品から食料品までなんでも置いてます。宿の最寄りにあったのでめちゃくちゃお世話になりました。物価は空港やハノーファーメッセ会場内とはくらべものにならないぐらい安く、ドイツの日常生活が垣間見えるお店ですね。
ドイツワインもずらりと。
後写真はありませんが、結構大きめのブースは、17時ぐらいから突然軽食とビールの配給が始まったりして、「さすがドイツ!」という空気感がたまりませんでした。このあたり、日本の展示会でも見習ってくれたら良いのに!(無理やな)。
Xでナンパして、現地で初めてお会いしたCAD内さん。右も左もわからない自分に、会場のこと全般や見どころをめっちゃ親切に教えていただきました。この場をお借りして感謝!
現地で初めてお会いした福本さん、AWSの山本さんと共に。右側が自分です。ビール飲んでるからか、もうすでに赤いな。5月には、このメンツでハノーファーメッセ振返りイベントを予定しているので、気になる方は是非ご参加ください!
圧倒的な規模と熱量で迫ってくるハノーファーメッセ2025。来年は皆さん是非ご一緒しましょう!
ハノーファーメッセ訪問の目的は「クラスメソッドの製造業向けソリューションとして、我々がどこで戦えるのか?なにを今後目指していくのか?そのヒントを得る」ことだったのですが、初めての訪問ということもあり、その全容が掴めたかというと「把握できたのは3割ぐらいかな…」ってのが率直な感想です。
主に自分がデジタルやクラウドを主戦場にしているためそのあたりを中心に見て回っていたのですが、それだけで精一杯。もっと設備寄りのホール、水素エネルギーの展示やサステナビリティの取組なども仕入れておきたかったのですが、とても時間が足りませんでした。
そんな短い時間でも、ブースの方々にいろいろアテンドしてもらいながら、展示内容の詳細な内容の説明を受けたり、特にテーマを縛らず展示会場を眺めながら歩き回るだけでも、今の製造業全体のトレンドやそれにまつわるソリューションや企業などを知ることができたので、非常に有意義でした。
話しやすいので、日本人の方がおられたときには積極的に絡みながら、いろいろ情報交換できたのも現地行ったこそのつながりですね。初めて参加の自分に皆さん非常によく教えていただきました。
個人的には、製造業におけるデジタル活用のAI関連ユースケース全般と、企業間データ連携のIndustri 4.0周辺の取組が強く印象に残っています。さらに、デジタルソリューションとしては、ほぼ全ての企業で「サイロ化したデータをどうやって活用して価値に変えていくのか?」が必ずテーマに含まれていたのも面白い。その中で面白そうな企業に多数出会えたのは収穫。
ハノーファーメッセに求めるものは、製造業における関わり方によってそれこそ千差万別でしょう。古い言い方ですが、OTの人もITの人も日頃の業務課題を意識して参加すれば、必ず得るものはあると思うので、少し参加してみようかどうか?躊躇している人は、是非!来年一緒に参加しましょう!上司の説得が必要?大丈夫なんとかなりますよ!
というわけで、長くなったレポートも一旦ここで終えます。ただ、各ブースやセミナー内容では面白い話もたくさん聞けたので、そのあたりは、またどんどこブログ更新していくので、物好きな人は自分のXアカウントフォローしてもらえればと思います。
それでは今日はこのへんで。ハマコーでした!