オンデマンドモードをサポートしたKinesis Data Streamsを試してみた #reinvent
AWSチームのすずきです。
Amazon Kinesis Data Streams が オンデマンドモード(On-Demand Mode)をサポート、 書き込み 200 MiB/秒、200,000 レコード/秒、読み取り 400 MiB/秒の最大性能を、これまでのシャード数管理なく利用できるようになりました。
東京リージョンでオンデマンモードののデータストリームの作成を試す機会がありましたので、紹介させていただきます。
作成
データストリームの容量モードとして「オンデマンド」の選択が可能になりました。
容量モード「オンデマンド」でデータストリームが作成されました。
変更
「オンデマンド」から「プロビジョンド」、「プロビジョンド」から「オンデマンド」への変更も可能です。
「オンデマンド」で新規作成直後のデータストリーム、「プロビジョンド」へ変更するとシャード数は「4」になりました。
料金
東京リージョンのAmazon Kinesis Data Streamsの利用費、オンデマンドとプロビジョンドの比較を試みてみました。
オンデマンド
項目 | 価格(USD) |
---|---|
Per stream, per hour | 0.052 |
Data ingested, per GB (Includes 24-hour retention) | 0.104 |
Data retrievals, per GB | 0.052 |
Enhanced fan-out data retrievals, per GB | 0.065 |
Data stored, per GB-month (beyond 24 hours, up to 7 days) | 0.120 |
Data stored, per GB-month (beyond 7 days) | 0.025 |
- 登録データ、1GBあたり 0.104USDの従量料金で利用出来るようになりました。
プロビジョンド
項目 | 価格(USD) |
---|---|
Shard Hour (1MB/second ingress, 2MB/second egress) | 0.020 |
PUT Payload Units, per 1,000,000 units | 0.022 |
Extended Data Retention (Up to 7 days), per Shard Hour | 0.026 |
Long-term Data Retention (data older than 7 days), per GB-month | 0.025 |
Long-term Data Retrieval (data older than 7 days), per GB | 0.027 |
Enhanced fan-out data retrievals, per GB | 0.017 |
Enhanced fan-out, per consumer-shard hour | 0.020 |
- Kinesis DataStreamからのデータ参照、標準、7日までの保存期間であれば、「Data retrievals」課金はなく利用できます。
- Long-term Data Retention、 Enhanced fan-out 等も、廉価な設定となっています。
まとめ
Amazon Kinesis Data Streams、1シャードあたり1MiB/秒、1,000 レコード/秒 の書き込み性能で利用できますが、 データ欠落を回避するためのシャード数管理が負担になる事がありました。
今回リリースされたオンデマンドモードでは、書き込み 200 MiB/秒、200,000 レコード/秒の性能を、 自動調整で利用できるようになりました。
利用規模が常時一定、性能調整のためにシャード数の変更が不要なワークロードや、 200 MiB/秒、200,000 レコード/秒 以上や、突発的な書き込み性能を必要とする場合には、 従来のプロビジョンドモードも併用いただければと思います。