Looker Blocksを使ってZendeskのデータをお手軽にビジュアライズ #looker

Looker×Zendesk
2019.09.30

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こんちは。DA事業本部@大阪オフィスの玉井です。

LookerでZendeskのデータを楽に可視化できないかな~って思ってたら、Looker Blocksというものを利用すればできそうなことがわかったので、実際にやってみました。

Looker Blocksとは

Lookerはデータの定義やダッシュボードなど、データ分析に関するあらゆる事項をLookMLというコードで管理することができます。Looker Blocksは、Looker社やパートナー等が予め用意・作成したLookMLです。「リピート購買を分析するためのデータ定義」といった、ちょっとした分析用のBlockから、「Google Analytics for Firebase用ダッシュボード」といった、一通り揃ったテンプレートまであります。

やってみた

今回はZendeskのBlockを使って、Zendeskデータを可視化をサクッとやってみたいと思います。

環境

  • Windows 10 Pro
  • Google Chrome 77.0.3865.90
  • Looker 6.20.10

Zendeskのデータ(が入ったDB)を用意する

下記のエントリで用意したデータを使用します。

そして、このDBをconnectionに追加し、それを使用したLookMLプロジェクトを作成しておきます。

Zendeskに対応したLooker Blocksを探す

先程のLooker Blocksのページから「ソースブロック」を選びます。

それらしきものが見つかりました。

ちなみに、画面上部のメニューから検索することもできます。

色々なバージョンが存在

上記の検索画面を見るとわかりますが、同じZendeskなのに、複数のBlockがありますね。これは「連携に使用したデータパイプラインツール」ごとにテーブル構造が異なるため、そのデータパイプラインツール毎に対応したBlockが用意されています。

今回用意したZendeskデータは、Stitchというツールで連携しているため(上記の私のエントリを参照)、ここでは「Zendesk by Stitch」というBlockを使います。

このBlockは、ダッシュボードまで用意されているので、うまく使用すれば、短時間で一気にZendeskデータを可視化することができそうです。

「Zendesk by Stitch」のLookMLを自分のLookMLプロジェクトに持ってくる

「Zendesk by Stitch」の詳細ページを確認していると、このBlockのLookMLが管理されているGithubリポジトリがあることがわかりました。

もうLookMLはあるので、後はこれを自分のLookerに持ってこればOKです。リポジトリごと自分用のリポジトリにもってきて、そのリポジトリごと自分のLookMLプロジェクトに連携させたり、ほしい部分だけ普通にコピーして自分のLookMLにペーストする等の方法があります。私は前者の方法をとりました(リポジトリのクローン等に関する説明は省きます)。

自分の環境に合わせて修正する

Blockをまるまるもってきました。

「よっしゃ後はダッシュボードみるだけだぜ」ってなりそうですが、少しだけ待ってください。これはあくまでテンプレートなので、少しばかり自分の環境用に修正する必要があります。例えば、modelファイルのconnectionの部分はconnection: "stitch_vandelay"となってますが、自分の環境が必ずしもこの名称ではないでしょう。ですので、ここは自分の環境に合わせて修正しましょう。

また、各viewファイルでテーブル名を定義していますが、スキーマ名がlooker_zendeskになっているので、ここも自分の環境での名称に修正する必要があります。

実はこのBlockちょっと古い

このBlockのリポジトリをよく見ると、各ファイルの最終更新は3年前となってます。3年も経つと、ZendeskやStitchの仕様が所々変わっているはずで、LookMLをよく見てみると、やっぱりテーブル名などが、現在のZendesk×Stitchで連携した時とは異なるところが多いです(このBlockではaudits__eventsというテーブル名を指定しているが、現在はそのテーブル名はticket_audits__eventsとなっている等)。

ですので、そこらへんは一つずつ確認&修正していきましょう。ちなみにカラム名の修正は必要ありませんでした。

ダッシュボードを確認

一通りの修正が終わったところで、ダッシュボードを見てみましょう。このBlockには3つのダッシュボードがあります。

  • overview
  • agent_performance
  • ticket_submissions

とりあえずoverviewを見てみます。このダッシュボードのLookMLを開いて、メニューからView Dashboardを選ぶとダッシュボードを見ることが出来ます。

現在のステータス別チケット数や、問い合わせ数の変遷などが確認できます。お見せすることはできませんが、この下には会社毎の問い合わせ数の表などもありました。

ちなみに他のダッシュボードはこんな感じ。

agent_performance

ticket_submissions

各ダッシュボードの説明は上記で紹介した「Zendesk by Stitch」Blockのページに書いてあります。

おわりに

Looker Blocksは「同じことは繰り返さない」というLookerの製品思想の最たるものだと感じました。既にあるものはどんどん使わせてもらって、本来のデータ分析の時間を多く確保できるようにしたいですね。