完全キャッシュレスの「てんや」大江戸てんやにいってきた
はじめに
こんにちは、橋本です。「Royal Host」と「天丼てんや」が同一母体ということをご存知の方はどれくらいいるでしょうか?
先週、「天丼てんや」の、完全キャッシュレス新店舗「大江戸てんや」(昨年10月2日にオープン)でランチする機会がありましたので、レポートしたいと思います。
大江戸てんやとは
ロイヤルホールディングスが次世代店舗づくりを目指す取り組みの研究・開発成果を既存事業の「天丼てんや」へ拡張的に展開。天丼てんやの中でも訪日外国人客が 9 割を占める浅草雷門店を新たに完全キャッシュレスのセルフタイプ型のチャレンジ店舗「大江戸てんや」としてオープンいたします。
ということで、既存店が「天丼てんや」、完全キャッシュレスの新店舗が「大江戸てんや」となります。
実際にランチしてみる
店舗まで
都営浅草線、東京メトロ銀座線のA4出口を出て目の前の、とても分かりやすい立地にあります。
はい、ありました。立地は浅草雷門のすぐ近くということで、訪日外国人の方がたくさん歩いています。
入り口の看板に「We're Cashless」とバーン!と書いてあります。中国人観光客が多いでしょうから「Alipay、WeChatPay、銀聯カード対応」と目立つ位置にアピールしています。
注文してみる
店に入って、すぐ右手に注文端末が2台あります、端末はこんな感じ。ここにも「We're Cashless」! 対応言語は日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語です。
注文の様子は、下記の動画を御覧ください。
外国人の方にも分かりやすいように、メニュー1枚目には大江戸天丼(松竹梅)しかありません。価格は通常店舗よりも若干高めのようですw
メニューを選択して、ご飯の量を選んで、注文内容を確認して、注文ボタンを押します。簡単ですね。すると「ありがとうございました!レジへお進みください」と出てきます。注文端末で決済までは完結せずに、隣の有人レジ(1レーン)に移動します。
決済手段ですが、「LINE Pay」や「PayPay」のような国内QR決済以外は、ほぼ対応していると言えるでしょう。今回はスイカで決済しました。また独自開発のモバイルPOSを使っているようです。
決済後にレシートを受け取ります。注文番号「B79」とあります。
注文番号は店内のサイネージに表示されます。左の青が「準備中」、右の赤が「準備完了」。マクドナルドと似たような感じですね。
テーブルにはセルフサービス利用ガイドがあります。出来上がりをサイネージで表示するので、お渡し口に取りに来てね、食べ終わったら返却口に持ってきてね、と書いてあります。お茶、お水のセルフサービスが一番混んでいましたw
出来ました!ランチ時だったこともあり、10分程待ちました。席は満席です。
どーんっ!うまいうまい!(味はいつものてんやですw)
他にも、大江戸てんや法被(はっぴ)の試着サービスがあります。いいですねー。さすがは訪日外国人客9割の店舗です。
まとめ
政府はインバウンドターゲットとして2020年に4000万人、2030年に6000万人という大きな目標を掲げています。今回の取り組みは主に、2017年11月にオープンした完全キャッシュレス店舗「GATHERING TABLE PANTRY馬喰町店」」で研究的に推進してきた同グループの新型デジタル店舗開発の、既存店への応用展開という位置づけですが、今後インバウンドの増加と連動してこのような店舗を順次増やしていくと思われます。
上にも書きましたが浅草雷門店は立地柄、観光目的で訪れる訪日外国人客が9割を締めているようです。またユーザーだけでなく店舗で働くスタッフにも外国人の方が多いようです。本店舗においてもニュースなどで「キャッシュレス」のキーワードが目立っていますが、注文と連動したキッチンディスプレイには商品名を表示するのではなく、商品毎に必要な天ぷら食材の組み合わせ数や、盛り付け方法をイラストでわかりやすく表示するなど、多様な人材が働きやすいユニバーサルな環境づくりにも力を入れているとのことです。素晴らしい取り組みですね。
自分の海外体験もそうですが、言語や決済手段などを気にすることなく、美味しい料理が食べられる良い店舗体験が増えていくと良いですね。