[レポート] 『40人が8ヶ月間フルリモートで10回リリースした話』 – プロダクトマネージャーカンファレンス2020 #pmconf2020
2020年10月27日に開催された プロダクトマネージャーカンファレンス2020 ~見えない未来をリードするプロダクトマネジメント~ 『40人が8ヶ月間フルリモートで10回リリースした話』セッションのレポートです。
概要
どうも、とうもろこしが大好きなCEOこと川端光義です。 弊社は2月25日から約8ヶ月間フルリモートワークを実施しております。 フルリモートワーク後も開発スピードを落とすことなく、プロダクトを計10回リリースしています。 withコロナを生き抜くための取り組みや、コロナ禍でのアジャイル開発実践法をお話します。
登壇者
川端 光義 氏 / 株式会社アジャイルウェア / 代表取締役CEO
セッション
新型コロナウイルスにより全社員在宅ワーク勤務へ
- コロナ以前までは、フルフレックスや一部社員のみリモートワークを取り入れたり、または週1〜2回程度のリモートワークを許可していた
- オフィスでペアプロ、モブプロをしたりしていた
- 2月25日より、全社員の在宅勤務を開始
- 在宅ワーク後でリリース状況がどう変わったか
- アジャイル請負業務、2つの自社製品含め、計10回のリリースを実現
- 開発のやり方、方針は変えていない
- 1ヶ月スプリントで1リリース
- プロダクトの特性で、カスタマーサポートなど、1ヶ月ごとにリリースになっている
- アジャイル請負業務、2つの自社製品含め、計10回のリリースを実現
テレワーク5種の神器
リモートワークでは20以上の様々なツールを使っているが、その中で5つのツールをピックアップして紹介
GIJI
* 承認を得ることが大事ではなく、コンセンサスを得ることが大事
講演の中で特に印象的だった言葉だった。忘れがちなミーティングの本質。
Remo
* 仮想オフィスとして導入した「Remo」 * ただ、『ドアをノックしないことには会話も始まらない』という課題
まさにオフィス。そこにいるという存在感を感じられるのがいい。
リモートでは意識的にコミュニケーションを取りに行くことは必要。
Google Drive
* 資料のローカル保存は禁止 * 従来のExcel,Word,Powerpointを「Googleドキュメント」に変更 * 共有権限はゆるめ
権限ルールをあまりガチガチにすると安全性が確保されるのと引き換えに身動きが取りにくくなり、エンジニアが主体的に動けなくなるというのはよくある
Lychee Redmine
* バックログの優先順位付けやガントチャートでスケジュールを管理 * 開発者はカンバンでタスク管理と進捗入力 * マネージャーはガントチャートで進捗確認
ガントチャートは個人的にはあまり使わないけど、やはりガントチャートで可視化できるのは全体を把握する必要のある立場のマネージャーとしては有効かも
Slack
* カスタム絵文字の量が思いやりの大きさ
...わかりみ深い
Remoでモブプログラミング
* Remo式オンラインモブプロ * 13時~17時をモブプロタイムとして設定 * POが部屋を回って使用をすぐに確認できる
感想
コロナ禍によりリモート開発に移行した会社が多い中で、それぞれのプロジェクトやチームでリモートならでは課題を抱えてながら試行錯誤をしているのではないでしょうか。
リモートでいかにチームとしてツールを駆使しながらうまくコミュニケーションをとり、コンセンサスをとり、プロダクトを作っていくのか。特に、スクラム開発をリモートで行うというエンジニア目線での話が聞けた講演でした。