[レポート] コロナ禍において、どのように国内No.1登山サービスは戦略を変えたか? プロダクトマネージャーカンファレンス 2020 #pmconf2020
2020年10月27日に開催された プロダクトマネージャーカンファレンス2020 ~見えない未来をリードするプロダクトマネジメント~の「コロナ禍において、どのように国内No.1登山サービスは戦略を変えたか?」セッションのレポートです。
概要
国内No.1登山アプリ・サービスであるYAMAPは、新型コロナの流行にあわせて大きく戦略を変えていきました。 状況の変化にプロダクトマネージャーはどのようにその兆しを捉え、分析し、戦略を変更し、それを実行まで導くか? その思考の過程や苦闘の内容をすべてお見せします。
登壇者
土岐 拓未 / 株式会社ヤマップ / プロダクト・マネージャー
資料
セッション
- コロナ禍 で結構劇的に戦略を変えていった話し
- 経歴
- 雑誌のエディター - Javaエンジニア - … YAMAP
- YAMAPとは
- 登山のアプリ
- 山は電波が無い、事前に地図をダウンロードできる
- 2020/9 200万ダウンロード
- 1.5万登山日記が毎日
1. 戦略をどう変えたか
- 「反脆い」戦略をどう立てた?
- YAMAPのOKR
- ミッション/ビジョンからのストーリーラインで一枚の絵で表現してる
- OKRが簡潔になる
- 何故やるのかを浸透させる
- 指標を達成することが目的になってしまうので
- 前提を明らかにする
- Objective の一つ - ユーザー規模を拡大
- 成長サイクル図を作ってる
- ユーザージャーニー が ユーザーコンテンツ を作成するなどの流れを表現
- 登山前と登山中のユーザーを増やしていこうと思ってたが、コロナ禍で前提が崩れる
- ~~人は自分の意思で自由に山に登ることができる~~
- 成長サイクル図を作ってる
- OKRを改訂した
- シナリオ予測
- アウトドア・登山・製品の影響を徹底的に洗い出す
- 正しい予測は不可能なので、網羅したシナリオを考えた
- アウトドア・登山・製品の影響を徹底的に洗い出す
- 施策ブレスト
- シナリオを元にブレストした
- データ分析
- Lookerを使ってコロナ禍前後の変化を見てる
- シナリオ予測
- ”日常”のなかに何かを提供する必要がある
- いかに「反脆い」戦略をたてるか
- 反脆い -> 反脆弱性[上]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方 | ナシーム・ニコラス・タレブ, 望月 衛, 千葉 敏生 | ビジネス・経済 | Kindleストア | Amazon より
- 脆さと反対の概念
- 今までは登山のコアな機能を提供してたが広げる必要がある
- 変化に強い戦略はどれか?
- いかに早くリリースできるかといのも大事
- 逆風の状況の中で2020年8,9月最高の成長を達成
- ミッション/ビジョンからのストーリーラインで一枚の絵で表現してる
2. プロダクト・マネージャは何をしたか
- OKRの変更について難しかった
- 予測できない未来(特にコロナ禍という中で)
- 開発を止めることによるモチベーション低下
- 素早く変化に対応する組織づくり
- 課題発見・優先度決定/共有・施策実行
- 特に優先度決定/共有に早くたどり着くのが重要
- チームで考え、驚き最小の原則を重視した
- 課題の発見段階から関係者を巻き込む
- そうすることで驚き最小にできる
- 予測できない未来に向けた計画づくり
- チームで戦う
- 計画中止によるモチベーション低下
- 悩んでる事も共有する -> 次の実行まで伝わりやすくなる
- 変化に素早く対応する組織づくり
- 計画地のWhyも共有しているので、実行後の変更も素早く対応できる
- 収束を含めてブレストする
- 発散 - 収束させるために
- 分類する
- 話をよく聞く
- など全力で考える
- 発散 - 収束させるために
- まとめ
- 戦略をどう変えたか -> 半脆い戦略
- チームの力を最初から巻き込み、驚き最小の法則
感想
YAMAPはたまに利用させてもらってたり、中の人の記事をブログで見かけたりと、気になるプロダクトでありセッションでした。 将来の予測が難しい中でチームの力を早期に集結させて正面から切り抜けたあたり、難しい課題を多くの人の知恵をクリアしていける、という事例として、脳内保存しました。