経験学習 – 内省的省察
こんにちわ。組織開発がミッションの人事グループ・組織開発室に所属しているてぃーびーです。
仕事においてステップアップをしていくためには新しい知識やスキルを身に着けていく必要があります。
そして、新しい知識やスキルを習得する最善の方法は実践を通して経験をすることです。
個人が経験を通して学習するサイクルについて「コルブの経験学習」の概念があります。
内省的省察とは?
内省的省察に必要な要素
定期的なふりかえりの機会
内省的省察を活用するために、意図的に定期的なふりかえりの機会を用意する必要があります。週次など間隔を決めて、習慣にすることが理想です。
私の場合は以下のように定期的なふりかえりをしています。
- 「日次のふりかえり」を兼ねて日報を書いている
- 毎週日曜日に「週次のふりかえり」をしている
- 毎月月初に「ふりかえりを兼ねたブログ」を公開している
- 毎年年末に「ふりかえりを兼ねたブログ」を公開している
メタ認知能力の強化
記録を残すこと
内省的省察における問いの例
取り組み途中の対象に対して
- その取り組みは順調か?順調な場合、なぜうまくいっているのか?
- その取り組みは順調か?順調ではない場合、なぜうまくいっていないのか?
取り組み終わった対象に対して
- その取り組みは何によって成功しましたか?
- その取り組みは何によって失敗しましたか?
- その取り組みを通して新たに身につけた知識は何ですか?
- その取り組みを通して新たに身につけたスキルは何ですか?
感情が強く動くできごとがありましたか?
- その時の感情はどのようなものでしたか?
- その感情にはどのような価値観が影響していますか?
- その感情を元にした判断には、どのような影響がありますか?
まとめ
コルブの経験学習における「内省的省察」について掘り下げました。
内省的省察には習熟度があると考えています。習熟してくると、物事を詳細に捉える力や複数の出来事に共通で存在するパターンを発見する力が伸びると考えています。また、定期的に内省していると、行動している瞬間にもメタな視点が働きやすくなると思っています。一方で、ゲームの能力値のように目に見えて分かりやすく把握できる能力ではないため、自覚が難しく、継続することの価値を見いだしにくいのが難しいところです。内省を習慣化するためにも、内省の価値を早い段階で自覚できるように「内省を下からこそ変えることができたこと」を把握する必要があるでしょう。