[速報] 追加費用なしでENAのレイテンシーを削減できる!! ENA Expressが利用可能になりました #reinvent
みなさん、こんにちは。
AWS事業本部コンサルティング部の芦沢(@ashi_ssan)です。
ラスベガス現地から最新情報をお届けします。
この度、re:Invent2022のMonday Night LiveにてENA Expressが発表されました。
早速AWSのENA Expressに関する公式ブログがリリースされていたので、こちらの内容もあわせてお届けします。
アップデート概要
ENA ExpressはScalable Reliable Datagram (SRD) プロトコルに基づいて築されており、トラフィック フローの P99 レイテンシーを最大 50% 削減し、P99.9 レイテンシーをTCPと比較して最大 85% 削減します。
5 Gbps から 25 Gbps までの最大シングルフロー帯域幅に対応しており、フローごとの帯域幅が大幅に増加し、変動性が大幅に減少します
既存、新規のENAをENA Expressにアップグレードすると、ENAと比較して有効化したAZでc6gnインスタンス間の TCP および UDP トラフィックに適用されます。
やってみた(AWS公式ブログ)
先述したAWS公式ブログで実際に試した様子がそちらについて紹介していきます。
まずはマネジメントコンソール上でManaged ENA Express
をクリックして
ENA ExpressおよびENA Express UDPのEnableにチェックを入れてSave
をクリックするだけです。簡単ですね!
その他情報
- 対応プロトコル
- TCP / UDPの両方に対応しています
- TCPの場合は送信側、受信側の両方で「ENA Expressに対応したインスタンプタイプである」必要があります。
- UDPの場合は送信側、受信側の両方で「ENA Expressに対応したインスタンプタイプである」「
ENA Express UDP
オプションが有効」の両方を満たす必要があります - UDP上に独自の信頼性レイヤーを構築している場合やアプリケーションがパケットを順番に到着させる必要がない場合は
ENA Express UDP
オプションをオフにしてください。
- サブネット
- 送信インスタンスと受信インスタンスは同じサブネットで実行する必要があります。
- フォールバック
- パケット(TCPまたはUDP)がSRD 経由の送信に適していない場合、通常のENAで送信されます。
- 対応インスタンスタイプ・サイズ
- 現在はc6gn.16xl、c6gn.metalのみサポート
- サポート
- CLI、API、CloudFormation、および CDK で対応
- 料金
- ENA Expressを利用しても追加料金はかかりません
- 対応リージョン
- すべての商用リージョンで利用可能です
今後の予定
ENA Expressは既に利用可能ですが、今後ENA ExpressによってElastiCasheのTail Latencyが44%削減されることが予定されているようです。その時を心待ちにしたいと思います。
最後に
今回はENA Expressについて紹介しました。 有効化簡単!追加費用なし!東京リージョンで利用可能!と日本のユーザーに優しい内容でしたので、c6gnインスタンスを利用されている方はすぐに有効化してその効果を確認してみましょう。