【速報】【re:Mars 2019】スキル中に関連スキルを紹介? Alexaの考える新しいダイアログの形「Cross-Skill Action」の紹介 #Alexa #AlexaDevs
せーのでございます。
只今私はAmazon初めてのAI・機械学習系カンファレンス「re:Mars 2019」に参加するため、アメリカはラスベガス「Aria Casino & Resort」に来ております。
先程Keynoteで新しいダイアログの構築方法「Alexa Conversations」が発表されました。速報記事はこちらをどうぞ。
【速報】【re:Mars 2019】AIドリブンの新しいダイアログ構築方法「Alexa Conversations」が発表! #Alexa #AlexaDevs
KeynoteではこのAlexa Conversationsに合わせて、Alexaの新しいダイアログ体験「multi-skill experiences」についてAlexa vice presidentであるRohit Prasad氏より語られました。ポイントは「より自然に」「プロアクティブ」です。
サンプルデモ
とりあえず、どんなものなのか、会場で発表されたデモをまずはご覧ください。
おわかりでしょうか。映画のチケットを買うスキルですが、映画の後に食事するためのレストランの予約スキルや、映画館に行くまでのUberのスキルをAlexaから紹介されていて、ごく自然な流れでこれらのスキルを行き来しているのがわかります。これを「Cross-Skill Action」というそうです。
Deep Learningによりユーザーの希望をベクトル化
Cross-SkillではユーザーとAlexaのやり取りのたびにAIがそのベクトルを作ります。「ベクトル」というのは機械学習でよく使う表現で、ここでは会話のコンテキストと、その中身を数値と文字列に置き換えたものです。イメージとしては太さと長さが違う矢印がいろいろな方向に伸びている、という感じで良いかと思います。似た方向に伸びているものは近しい、と考えます。ここで言えばAlexaの候補アクションとしてリスト化され、そのスコアが最も高いものがAlexaから実行されます。
これによりユーザーはトピックやスキルを超えた、より自然な会話が可能となります。
この機能は今後数ヶ月のうちに、まずはアメリカから提供が開始されます。
雑感
ユーザー側にとってはこの上なく楽しい体験ができるかと思います。一方開発者側にとってみれば、スコアリングするのがAIということで、自分の意図しないスキルがAlexaから提案されたり、提案してほしいスキルが提案されなかったりする可能性がありそうに見えます。そこら辺のハンドリング、理想と現実のすり合わせはどういう仕様になるのか、とても興味深いところです。