リモートマネージャを1年やった振り返りと新しい肩書きについて

リモートマネージャを1年やった振り返りと新しい肩書きについて

Clock Icon2019.07.01

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CX事業本部の阿部です。

お気づきになりましたかね?16期になると同時に部署名が変わりました。 ビジョンやミッションについては本部長である大橋のエントリがあると思いますが、サーバーレス開発部とモバイルアプリサービス部、DevOps支援室、AIソリューション部が16期で統合、ミッションをカスタマーエクスペリエンス(CX)の達成に置いて再出発を切りました。

それに伴い、CX事業本部の組織、制度も一部変更になっています。この点については別のエントリーで書こうと思いますが、この組織再編に合わせて私の役割を再定義したので、1年の振り返りとともに書いてみようと思います。

リモートマネージャを1年やってみた振り返り

そのままジョイン1年の振り返りになります。

面接時から、組織マネジメントへの興味や家庭の事情を汲んでもらい、少々不安になりながらも入社手続きまでのほぼ全てのプロセスをリモートで完遂してジョインしました。 そのリモートの徹底ぶりはジョイン後も続き、オフィスで初めて仕事をするのが入社から3週間後という、なかなか味わえない経験をしました。

この1年の中でやってきたことは、

  • 1on1の実施(どちらかというと人となりを知って関係づくりのため)
  • 合宿の実施とミッションステートメントの作成
  • 営業状況も含めた部門ダッシュボードの作成による情報の集約、公開
  • 部門長がボトルネックになる各種タスクの権限委譲の方法模索(プリセールス他)
  • オンボーディングをスムーズにするためのメンター制度
  • 人事評価、採用面談

その他小さいこともたくさんありますが(事務系タスク)、大筋こんな感じです。軌道に乗ったもの、乗らなかったもの様々ありますが、概ね良いチャレンジができたのではないかと思ってます。

上記はチームがよりパフォーマンスを発揮するためのベースを知るために、以下のことが知りたかったから取り組みました。

  1. ゼロから10数名のメンバーと関係構築したい
  2. オンデマンドに発生する問題に対応したい
  3. 問題への対処と改善を進めたい

権限委譲やミッションステートメントの浸透に関しては軌道に乗らないまま新体制に入っていくので、華々しい成果とは行きませんが、ある程度満足度のある密度の濃い1年を過ごしたと思います。

リモートでマネジメントをすることの個人的な難しさ

サーバーレス開発部は、私とオンサイトで仕事するメンバーが全くいない体制が続いていました。 そのため、岡山オフィスが完成してもリモートでマネージャをするという前提に全く変化はありません。その中で、一番難しさを感じたことは関係構築とオンデマンドでの問題対処でした。

フルリモートだと あらゆる情報 へのアクセスでpullが基本になります。 そしてそれは、以下のような情報が、その場からなんとなく取得できる情報から意識的にアクセスしないと得られない情報に変わっていくということでした。

  1. メンバーの表情(体調悪そう、とかそういうの)
  2. メンバー間の関係性(相互に話している時の雰囲気、とか)

他にも、主に感情に対する諸々がブラックボックス化して、自分が意外なほどにこれらの情報に頼ってアクションを起こしていたことを知ることになりました。

自分の思う「マネージャ」から視点を変えた

新しい組織体制の検討を進めていく中で、私が期待される動き、成果なども合わせて考えました。 その結果、新しい体制では、これまでと同じアクションの起こし方では求める成果が上がらないと思うようになりました。

やりたいことは、

  1. セルフマネジメントできるメンバーを育てること
  2. メンバーが協調して自律的に動くチームになること
  3. 自律的な動きの判断基準にビジョンやミッションが機能しているチームになること

です。そして、それが達成されると、チームの各所にマネジメント機能を分散し、ロールとしてのマネージャはほぼ不要になるはずです。 これは、昨年一年で私が求めてきた状態と変わりませんが、このゴールを達成するために、状況に能動的に関わっていくスタイルではなく、環境に能動的に関わっていくスタイルに変更しようと思いました。

具体的には、

  • 問題に直接関わることも大事ですが、問題を抽象化して新しい概念や制度に落とし込むことへの支援をより重視します
  • セルフマネジメントが行きわたるように、情報やツールの整備を進めます
  • 権限と責任の委譲が機能するように制度をメンテナンスします
  • 上記理想的な状態に向かう人が正しく評価されるようにします

というアクションを起こしていくことです。

このスタイルに「マネージャ」という肩書きは合わないなーと感じ始めたのが、体制検討中のお話。

というわけで、新しい肩書き

で、本部長から「来期の肩書き決めてください」というお達しが。弊社はいくつかの対外的な役職以外は自由に肩書きを決めることができます。 なので、前項のやりたいことに名前を付ける方向で考えてみました。

それが、 エンジニアチームオーガナイザー です。まだ完成した名刺が手元に届いてないですが、今期はこの肩書きで行こうと思うのでよろしくお願いします。

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