
目標の仮設定と準備タスク
こんにちは。人事グループ・組織開発室に所属し、組織開発を担当しているてぃーびーです。
目標を立てる場合、SMARTな目標が好ましいとされます。
- Specific : 具体的であること
- Measurable : 計測可能であること
- Achievable : 達成可能であること
- Relevant : 関連があること
- Time-bound : 期限があること
ただ、このような目標の設定を実現するためには一定の調査や準備が必要な場合があります。こういった場合、目標を仮設定し、準備タスクに取り組んだあとにはじめて明確な目標が完成する場合があります。この記事では、目標の仮設定と準備タスクについてまとめます。
目標の仮設定が必要な状況
以下のようなケースにおいて目標設定を仮設定にする必要があります。
- ステークホルダーからの協力を取り付ける必要がある
- 達成の確認のために定量情報を取得できるようにする必要がある
1. ステークホルダーからの協力を取り付ける必要がある
目標に向けて取り組むためには、関係者の協力を得ることが最低条件になる場合、目標を確定にする前に協力を取り付ける必要があります。取り組みの価値について説明して納得と協力を得るようなやりとりをすることもあれば、そもそもステークホルダーの余力の問題で直近は取り組むことができない場合もありえます。
2. 達成の確認のために定量情報を取得できるようにする必要がある
目標の達成を判断するための定量的な情報が現時点では整備されていない場合、取得可能にする必要があります。たとえば、システムの信頼性を目標のゴールに据えたいがモニタリング自体をこれから設定するような場合や、顧客のNPSを目標に設定したいが、まずはNPSの計測を開始して初回のスコアを確認してから目標を決めるような場合です。
目標が仮設定の間の対応
目標が仮設定の間は、以下のような対応が必要です。
- 目標が仮設定であることが分かるようにする
- 目標が本設定されても、却下になっても影響のない対象に取り組む
1. 目標が仮設定であることが分かるようにする
組織として目標管理をしている場合、何らかのフォーマットに目標を記載していると思います。目標の記載時に、現状は仮設定の状態であり、後ほど本設定に変わることについて記載しておきましょう。目標のタイトルの見出しにも【WIP】や【準備中】などの補足をつけておきましょう。
2. 目標が本設定されても、却下になっても影響のない対象に取り組む
目標が本決定になるまでの間、その目標が本設定されても、却下になっても影響のない対象に取り組むのが無難です。
複数の目標を掲げている場合、仮決定ではなく、本決定になっている目標に優先的に取り組みます。すべての目標が仮設定の場合は、目標が決定と却下のどちらに転んでも有益になるであろう業務に取り組みます。
その上で、仮決定の期間が長くなりすぎないように準備を素早く進めましょう。
目標の事後更新
目標設定の前提準備が完了したら、正式な目標に設定し直します。
目標を本設定したら、上司やステークホルダーなど共有が必要な相手に正式な目標を改めて共有しましょう。