[SORACOM] グローバル向けAir SIM新料金体系:Low Data Volumeを使ってみた
こんにちは、菊池です。
先日、5/10にSORACOMよりグローバル向けAir SIMの新しい料金体系が発表されました。
また、グローバル向けSIMが日本でも購入可能になったとのことです!
低トラヒック向け料金プラン
今回発表された料金体系、プラン01 - Low Data Volumeは低トラヒックデバイス向けで、基本料金が低く抑えられています。
日本国内での利用料金を従来のプラン01と比較すると以下のようになります。
項目 | プラン01 | プラン01 - Low Data Volume |
初期費用 | 5 USD + 送料 | 5 USD + 送料 |
基本料金(使用開始前) | 0 USD/日 | 0 USD/日 |
基本料金(使用開始後) | 0.06 USD/日 | 0.4 USD/月 |
基本料金(利用中断中) | 0.03 USD/日 | - |
データ利用料 | 0.20 USD/MB | 0.50 USD/MB |
プラン01で30日利用した場合の基本料金1.8 USDに対し、Low Data Volumeでは0.4 USDとかなり定額です。一方で、データ利用料は高く設定されています。1ヶ月の通信料がおよそ4.7MB未満であれば、Low Data Volumeの方が安価に利用することができそうです。
※ 日本での利用の場合です。他の国の場合にはデータ利用料が異なりますので、公式の料金表をご確認ください。
なお、もともと基本料が抑えられているためか、[利用中断]というステータスは用意されていないようです。
試してみた
早速、SIMを購入して試してみました。
Air SIMの購入
まずは低トラヒック向けSIMの購入です。SORACOMのユーザーコンソールから発注が可能になっています。
ユーザーコンソールにログインし、上部のメニューから[グローバル]に切り替えます。
[Menu]を選択し、
[発注]へと進みます。
[新規発注]を選択すると、グローバル向けSIMが購入可能になっています。数量が多くなると割安な設定になっています。今回は低トラヒック向けの[plan01-low_data_volume]を1枚購入します。
届け先を追加します。
最後に、[注文を確定する]で発注完了です。
あとは配送されるのを待ちます。今回は数日で到着しました。
SIMの設定と通信確認
入手したSIMを使って通信確認をします。以前試したグローバル向けSIMと基本的に変わりません。
到着したSIMカードです。外観は以前試したグローバル向けSIMと同様です。
SIMの登録ですが、ユーザーコンソールから購入した場合、注文履歴の画面から一括で登録が可能になっています。発注画面の注文履歴から、[受け取り確認]を選択します。
確認画面が表示されますので、登録します。
すると、SIM管理の一覧に、購入したSIMが登録されます。ICCID/PUKを入力する手間がないのは嬉しいですね。
この時点ではオフラインのステータスなので、デバイスにSIMを入れて通信確認します。
利用するのは前回ラスベガスで試したのと同じ、memoPad(ASUS)です。APN:soracom.ioはグローバルSIM共通なので、今回新規に登録する必要はありませんでした。
電波を掴めたようで、H(3G ハイスピード)とR(ローミング)の表示がされました。
SIM管理の画面でも、オンラインになりました。
通信も時間はかかりますが問題ありませんでした。
せっかくなので、CMANでグローバルIPを調べてみました。
eu-central-1ということで、フランクフルトリージョンからインターネットへ出て行っていることが確認できました!
最後に
低トラヒック向けの新料金プランLow Data Volumeと、日本での販売開始についてレポートしました。日本国内でも購入・利用可能になったことで、国内での検証が簡単にできるようになったのが嬉しいですね。
低トラヒック向け料金プランは、基本料金が抑えられ少量の利用には向いていますが、通信速度は既存のプランと変わりません。意図せず通信量が多くなると高額になることもありえますので、ユースケースに合わせて適切な料金プランを選択しましょう。