SORACOM Conference 2016 “Discovery” レポート – C1 SORACOM 基本/ネットワークサービス紹介 SORACOM Air、Canal、Direct #scd2016a #soracom

SORACOM Conference 2016 “Discovery” レポート – C1 SORACOM 基本/ネットワークサービス紹介 SORACOM Air、Canal、Direct #scd2016a #soracom

Clock Icon2016.07.14

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はじめに

t.hondaです。昨日、東京の西新宿にて行われたSORACOMのカンファレンス「SORACOM Conference 2016 "Discovery"」のレポートです。

SORACOM Conference 2016 "Discovery"

このエントリではC1トラック「SORACOM 基本/ネットワークサービス紹介 SORACOM Air、Canal、Direct」の中で、私が特に気になったポイントについて書きたいと思います。スピーカーは株式会社ソラコム プリンシパルソフトウェアエンジニア 片山 暁雄氏でした。

なお、当日のスライドについては以下のSlideShareで公開されています。

SORACOM Conference "Discovery" | ( C1) SORACOM 基本/ネットワークサービス紹介 SORACOM Air、Canal、Direct

レポート

発表内容について

Agendaにもあったように、以下についての講演でした。

  • SORACOM プラットフォーム
  • SORACOM Air
  • SORACOM Canal
  • SORACOM Direct(Door)
  • SORACOM Access Management

SORACOM プラットフォーム

昨今の背景について

デバイスのプロトタイピングも容易になった。

デバイスとクラウドの接続について

接続方法やセキュリティなどの課題を解決するプラットフォームがSORACOMである。

SIMカードについて

SIMごとに認証、暗号化キーを提供している。

SORACOM Air

使用について

  1. SIMをモノに挿すことで・・・
  2. APIからコントロール可能。
  3. Webからもコントロール可能。

カバレッジタイプについて

  • SORACOM Air Japan ・・・ 日本国内
  • SORACOM Air Global ・・・ 世界120カ国以上

Webコンソールについて

  • SIM毎の情報を見る、停止/解約などのコントロールができる。
  • これらの操作はAPI 、SDK/CLIで可能。
    → これにより以下の様なことができる。
    • システムの自動化
    • SIMの一括管理

料金について

  • 初期費用 560円/枚。
  • 基本料金 使用開始後1日10円。
  • 通信速度によって料金が変わってくる。
  • 動態管理、温度センサー、決済端末、デジタルサイネージでは 300円台/月。

タグやグループについて

AWSのようにSIM毎にタグ付けや、SIMをグループにまとめることが可能。

イベントハンドラについて

  • 条件を満たした場合にアクションを起こす。
  • ルールとアクションを設定する。
    • ルール = イベントの条件。
    • アクション = そのときの動作。
      →以下、アクションの具体例。
      • メールを呼び出す
      • 指定URLを呼び出す
      • AWS Lambdaを呼び出す

メタデータサービスについて

メタデータとは通信を行っているSIM自身の情報のことである。これにより、以下の事が可能となる。

  • 認証情報の取得 ・・・ タグやユーザデータに認証情報を設定しておく。
  • デバイスの自動構成 ・・・ コンフィグや起動スクリプトを入れておく。

SIMのオペレータ間移動について

SIMを別のオペレーターに委譲できる。

SORACOM Canal

AWSにはVPCがあるが、SORACOMとVPCを直接繋ぐものである。

詳細について

  • VPG(SORACOM Virtual Private Gateway) とVPCをPeeringする。
  • これにより、 SORACOMからVPC内のサービスにPrivate IPでアクセス可能。
  • VPGでインターネットのアクセスを制限可能。

料金について

一接続、44,640円/月。

SORACOM Canal まとめ

  • インターネットに接続しないネットワークを構築できる。
  • セキュリティについて厳しい要件に最適。
  • AWS環境への接続が容易である。
  • SORACOM Gateを併用し、直接デバイスに接続できる。

SORACOM Direct、Door

AWS以外への接続を担うサービスである。

  • SORACOM Direct ・・・ 専用線を使い、AWS以外のクラウド/サーバなどへ接続。
  • SORACOM Door ・・・ VPNを使い、AWS以外のクラウド/サーバなどへ接続。

料金について

一接続、230,640円/月。

SORACOM Direct、Door まとめ

  • Canal同様、インターネットに出ない接続を構築できる。
  • 接続対象はオンプレミスやAWS以外のクラウドなど。

SORACOM Access Management

子ユーザを作成し、子ユーザ毎のログインと権限管理ができるサービスである。

機能について

  • オペレータの下にSAMユーザ(子ユーザ)を作る。
  • SAMユーザごとに権限などを設定する。

料金

無料です。

まとめ

現時点でA〜GまであるSORACOMのサービスのうち、「A・C・D」についての講演でした。AirについてはSORACOMを使用すると真っ先に触ると思いますが、Canal・Direct・Doorについては運用を含めた検討を行う段階になると必要になるかと思います。是非、この機会にチェックしてみてください。

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