[レポート]SORACOMをフル活用して実現する 通信回線とデバイスの管理 – SORACOM Technology Camp 2020 #SORACOM

「SORACOM Technology Camp 2020」のセッション 「SORACOMをフル活用して実現する 通信回線とデバイスの管理」 に関する視聴レポートです!
2020.11.20

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2020年11月に開催されたイベントSORACOM Technology Camp 2020で行われた以下のセッションに参加しましたのでレポートしたいと思います。

セッション情報

概要

SORACOMはサインアップすれば誰でも1回線から利用出来るIoT通信プラットフォームです。利用回線が1回線でも1万回線でも全ての機能が等しく利用可能です。プロジェクトの最初から通信回線やデバイス管理のベストプラクティスを取り入れることで、回線数が増えても管理の仕事を効率化させることができます。

本セッションでは、適切な通信回線やデバイス管理を行うための機能と、その使い方をご紹介します。

スピーカー

松本 悠輔 様
株式会社ソラコム
ソリューションアーキテクト

セッションの目的

  • デバイスが増えても効率的に管理する方法が大切

IoTの課題

  • 多くのデバイスの管理というIoT特有の問題

  • デバイスと通信回線管理の課題
    • 回線とセットで考える
    • 契約の矛盾を確認
      • 通信回線だけ生きていて無駄な費用がずっと発生していないか?
    • データのボリュームは想定内か
      • デバイスが予期せぬ動作を起こして、想定よりも多く使われて通信費用が多く掛かるケースも

SORACOM Webコンソール

  • コンソール
    • 誰でも無償で利用可能
    • 並んでいるのは通信回線。SIMが10枚出ている。
    • 状態、契約などが一覧で確認できる

  • 他にも様々な機能を提供
  • ソラコム特有の機能
    • 通信帯域の上限設定。データボリュームをリアルタイムに確認。
    • SIMの監視、通知。その設定。
    • 通信回線の契約・解約もできる

  • イベントハンドラーによる繰り返し作業の省力化
    • 月間の通信量が超えたら管理者にメール通知など
    • 通信帯域のキャップを下げて使いすぎを防ぐといった運用が楽に

ユーザー権限

  • SAMユーザー
    • 開発者、運用者、経理担当などがコンソールにアクセスするケースがある
    • 設定変更、利用状況や請求情報の確認など人により利用目的は様々
    • 利用者の権限を絞りたい
    • SAMユーザー機能
      • 利用者別にできることをコントロールできる
      • 「開発者は請求情報のアクセスNG」等

MFA

  • MFA対応
    • コンソールログインにMFAを利用

タグによる管理

  • タグを設定可能
    • 各回線に対して、任意の情報を管理用の情報として追加できる

データモデルの設計

  • データモデルの設計
    • デバイスと通信が変更になる可能性がある
      • 運用中に通信最適化のためSIMカードを変更するという運用もありえる
    • 全ては変更になるという前提でモデルを考える
      • デバイスには仮想的なIDを付けるなど

  • 固有ID
    • ICCIDの紐付けがベター
    • 物理SIMでもIMSIが変わることがありえる。変わらないものはICCID
      • どこに置かれてるか。誰が使ってるか
      • サブスクリプションコンテナは追加された分の複数のIMSIを持つ
    • Sigfoxの場合はデバイスID一択とシンプル。

デバイスが増えた時の新たな課題

  • デバイスが増えると別の課題が発生
    • 100台の設定を一括で変えたい
    • 情報を特定 SIM だけでフィルタリングしたい
      • 最近データ量が多い SIM はないか確認したい など

  • SORACOM CLI使う
    • 反復作業をプログラムで実現する

  • jqで抽出。json扱う人にとってはおなじみ。

  • API も公開されている
  • API 使って外部システムと連携、自動化

  • はじめから複雑にせずチーム規模などに応じて考える
    • 徐々に CLI や API 使って連携していくとか
  • 効率よく管理
    • コンソール、APIなど、事業ステージに合わせて使っていきましょう。

質疑応答

  • ソラコム管理コンソールにおいて、オンラインorオンライン状態が一目で見れるのは大変ありがたいです。さらに進めて通信品質や電波状況(電波の強弱)が分かるようなことは できるのでしょうか
    • タグをデバイスから書き換えることができる。スクリプトや仕組み化。
  • APIでSIMの購入までするシステムを考えています、実際に購入せずにAPIをテストする方法はありますか?
    • サンドボックス機能があります。
  • APIにlimitなどの制限はありますか?その場合の戻り値は一般的な429でしょうか?
    • 共通プラットフォームなので、場合によって一時的な制限をかけることがある。429を返すこともある。
  • SDK の用意はありますか?
    • はい。用意しています。最近だと Go の SDK があります。
  • SIM利用中断において年間費用を支払えば、契約維持は理解していますが、その維持に上限年数などありますか?
    • 契約期限の制限はない。最小も最長も無し。年間費用は前払いのことかと思うが、SIMを一年使わず前払いもしてない場合、1年ごとに契約の更新費用が掛かるので注意してください。
  • ユーザコンソールは大変便利なのですが動作が遅いので、サクサク動くように改善や検討いただけないでしょうか?Harvestの画面も重く使いづらいです。ご回答よろしくお願いします。
    • 製品チームにフィードバックします。お客様のご利用環境の情報を追加でお伺いできればと思います。
  • ユーザコンソールに好きなボタンとかおけないでしょうか?Napterを多用する際に不便だと感じております
    • 操作のショートカット機能みたいなのは無いので、一例としてchrome拡張を開発するなどの方法があるかと思う。製品開発チームにフィードバックさせて頂きます。

資料

最後に

本番利用やデバイスの数が増えた時の課題は、実際問題としてよく聞く話です。
管理用のデータモデルの設計もとても重要なテーマだと思いますが、IoT特有の注意事項なども聞けてよかったです。

以上です。