TwilioのSMS利用における国際番号と日本番号の違いについてまとめてみた
こんにちは、昴です。
今回はよくある質問の1つ、TwilioのSMS利用における国際番号と日本番号の違いについてまとめてみました。
はじめに
Twilioでは購入した電話番号を使用してSMSを利用することができます。Twilioの電話番号は基本的に国際番号(+1)の利用となりますが、SMSを利用するにあたって場合によっては日本番号(+81)を利用したい場合があるかと思います。そこでSMS送信における国際番号と日本番号の違いをまとめていきたいと思います。
国際番号と日本番号の違い
Twilio電話番号のSMS利用における前提
コンソールからTwilioの電話番号を購入することができますが、電話番号ごとにSMSが利用できるかどうかは異なります。これは国ごとに許容される使用方法の定義が国やキャリアによって異なるからです。コンソールのPhone Number > Manage > Buy a numberへ移動し、SMSのチェックを入れることでSMSが利用できる番号のみを表示することができます。また、同様にCountryで指定した国番号(日本の場合 +81)に絞ることも可能です。
よくある例として、定期配信や通知など、受け取り側によっては送信側の番号が日本番号ではないと確認しない場合があります。
TwilioのSMS利用における米国番号と日本番号の違いは、主に下記になります。
- 受信者側の見え方
- 到達率
- 価格
受信者側の見え方
使用している番号が異なれば当然、受信側の見え方も異なります。MFA認証で使用するワンタイムパスワードなどで使用する際は気にならないかと思いますが、定期配信などでは場合によっては気にする受信者もいるかもしれません。例えば、私たちがよく目にする090-XXXX-XXXX(+8190-XXXX-XXXX)などの番号であれば特に気になる方も少ないかと思われますが、米国番号(+1 XXX XXX-XXXX)からSMSが届いた場合を想像してみてください。このようにSMSでは使用用途によってどの番号を使用するか考慮する必要があります。
到達率
日本国内での国際番号と日本番号ではメッセージの到達率に若干の違いがあります。具体的には日本番号の到達率の方が高い傾向があります。詳しくは下記ブログをご参照ください。
価格
前述した通り、TwilioのSMS利用は基本的に国際番号となります。そのため日本番号を使用した場合の方が価格が高くなります。詳しい利用料などについてはお気軽にお問い合わせください。
SMSの受信について
ここまでSMSを送信する上での国際番号と日本番号の違いを見てきましたが、共通してSMSの受信は基本的に対応していません。SMSの送信受信をともに行いたい場合にはショートコードを利用する必要があります。国際番号、日本番号、ショートコードの簡易的な比較は下記になります。
また、ショートコードについては下記ブログをご参照ください。
まとめ
今回はよくある質問の1つ、TwilioのSMS利用における国際番号と日本番号の違いについてまとめてみました。実際の利用ケースによってどの手段でSMSを利用するのか選択が異なるため、要件をよく考えて決めることが重要となります。
本ブログが少しでも参考になれば幸いです。