【Kasa】スマートプラグを利用して電源ON/OFFしてみた
カフェチームの山本です。
カフェでは、店舗でコンピュータビジョン用に機械学習のモデルを動かすために、シングルボード(Raspberry Pi・Jetson Xavier NXなど)を利用しています。無駄な電力は節約するために、店舗が閉まっている間は電源をOFFにし、開店時に電源をONにしていますが、こうしたボードは、数が多く、設置位置も天井や棚裏など点在するため、電源全部を手作業で直接ON/OFFするのは大変です。
今回は、こうしたON/OFFの切り替えを手元からリモートでON/OFFするために、スマートプラグとスマートフォンアプリを使用してみましたので、その内容についてまとめます。ガイド通りに設定でき、特につまるところなく簡単に使用することができました。
使用した製品
TP-Link製のスマートプラグ、HS105を使用しました。後述するように、Wifiに接続し、クラウド経由で電気のON/OFFを操作することができます(製品側面のボタンを押すことでもON/OFFを切り替えることができます)。
https://www.tp-link.com/jp/home-networking/smart-plug/hs105/
セットアップ
自分のKasaアカウントに製品を登録して操作します。セットアップは同梱されているガイドに従って進めれば、簡単に設定できました。1つのスマートプラグあたり、設定とアップデートで数分かかりました。
スマートプラグがインターネットに接続するためのWi-Fiネットワークが必要です。
ステップ0:スマートフォンにKasa Smartアプリをインストールする
アプリをインストールします
Androidの場合は、以下からインストールできます。
iOSの場合は、以下からインストールできます。
アプリにユーザ登録します
メールアドレスとパスワードを登録します。
ステップ1:製品のセットアップ・登録
- 右上の「+」ボタンを押し、「端末を追加」を選択します。この画面では、すでにいくつか端末を登録しているため、リストが表示されていますが、登録してすぐの状態では、端末は何も表示されません。
- 今回の製品カテゴリ「スマートプラグ」を選択します
- 今回の製品機種であるHS105が含まれるカテゴリ「スマートプラグ「ライト」/「ミニ」」を選択します
- 規約に同意します
- プラグを電源に差し込み、画面で「次へ」を押します
- 少し待つと、接続されるので、ランプの状態を確認したら登録します
- 端末がインターネットに接続するためのネットワークを選択します。対象のSSIDのネットワークをタップし、ネットワークのパスワードを入力して、「参加」をタップします。数分待つと画面が遷移します。
- 最後に端末名を設定します。フレンドリーな名前をつけましょうと言われますが、カフェのように複数の端末を使用する場合は、端末名の命名規則を定めておくと良さそうです。これで設定完了です。
- この後、端末のソフトウェアアップデートが必要な場合は、アップデートするように求められます。数分程度かかります。
ステップ2:端末を操作し、動作を確認する
ステップ1を終えると、「端末」のリスト画面に、登録した製品が表示されるようになります。
右のボタン(「OFF」)を押すと、表示が「ON」になり、実際の端末の電源が通るようになります。「ON」の状態でボタンを押すと、表示が「OFF」になり、端末の電源が遮断されます。
また、端末の側面を押すことでも電源をON/OFFすることができ、数秒経つとアプリ画面上の状態にも反映されます。
端末を電源から取り外すと(端末自体の電源が落ちるため)、端末リスト上では(他の端末のように)グレーアウトされ、操作できなくなります。電源に再度取り付けて、5~10秒程度待つと、再度操作できるようになります。
(ステップ3:別の製品を登録する)
別の製品を登録するには、ステップ1を繰り返します。
まとめ
電源のON/OFFをリモートで制御するために、TP-Link製のスマートプラグ HS105を使用する方法をまとめました。簡単に設定・操作できました。
補足
グループの設定
Kasa Smartの機能として「グループ」という設定があり、端末をまとめてON/OFFなどすることができます。
例えばカフェの場合で言うと、店舗内の全てを機器の電源を1操作でON/OFFしたり、種類ごとに分けてON/OFFすることができそうです。便利だと思います。
IFTTTの設定
今回利用した製品(Kasa Smart)は、IFTTTに対応しています。IFTTTは、簡単にサービス同士を連携できるサービスで、トリガーと動作を設定します。
IFTTTのappletを作成すると、作成したアドレスにPOSTを送るだけで、ON/OFFを操作することができます。実際に動作させて、curlコマンドでON/OFFできること、バッチファイルを利用してm複数台のスマートプラグを同時にON/OFFできることを確認しました。
このあたりは同じカフェグループのSINさんに設定していただきましたので、内容は割愛させていただきます。