「データの準備から可視化までを効率UP!Tableau x Alteryx ハンズオンセミナー」を開催しました #alteryx #tableau
こんにちは、小澤です。
2018/01/11(木)に「データの準備から可視化までを効率UP!Tableau x Alteryx ハンズオンセミナー」という、ハンズオン形式でTableauで利用するためのETL処理をAlteryxで行うセミナーを開催しました。 開催概要については以下をご覧ください。
目次
イベントレポート
Tableau Update
- 登壇者 : Tableau Japan株式会社 野口健二様
この日はTableauの新バージョンである10.5がリリースされた日ということもあり、最初の発表ではTableau Japanの野口様よりTableau 10.5の新機能を紹介していただきました。
発表中に紹介された新機能は
- Viz on Tooltip
- "Hyper"データエンジン
- ワークブックのバージョン互換性の強化
- Tableau Serverのプロジェクトの階層化
- Tableau Server on Linux
となっています。
また、10.5の新機能ではなく今後実装される予定の機能となるExtensions APIについてのお話もありました。
Tableauでは可視化に利用するデータソースを直接編集することはできませんが、 Extensions APIを利用することで外部アプリケーション経由で連携が可能になる機能とのことです。
これによって、「ダッシュボード上で見つけた入力ミスを、その場でDB側のデータを修正する」などが行えるようになるとのこととです。
当時の発表資料は
にありますので、より詳細な内容はそちらをご覧ください。
また、Tableau 10.5の新機能は当ブログにもエントリが上がっております。
Alteryx overview with demo
- 登壇者 : クラスメソッド株式会社 大場 裕喜
続いて、ハンズオンに先立ち弊社の大場よりAlteryxの概要についての解説を行いました。
こちらは、Alteryxについてどんなことができるツールなのか詳しいことはまだ知らない、という方向けの内容になっており、 エンタープライズ領域におけるデータ分析の課題やAlteryxを導入することでそれらがどのように解決するのかといった内容になっています。
また、日米における導入事例の紹介も行われ実際の現場でどのように活用しているかの具体的なイメージにつながる内容にもなっていました。
ハンズオン
- 登壇者
- Tableau Japan株式会社 小口尋之様
- クラスメソッド株式会社 じょんすみす
本セミナーのメインコンテンツとなるハンズオンです。
このハンズオンでは、"Tableauで可視化するためにはデータの加工が必要になる"ものをAlteryxで作成する、という内容になっています。 Tableauは非常に優れたBIツールですが、データの前処理やETLを行うためのツールではないためそういった領域も得意とするAlteryxとうまく連携させてデータ分析の作業を効率化させていこうというものです。
全体の流れとしては
- Tableauで作成したいビューとそれに必要なデータの形式を小口様より提示していただく
- それをもとに私(じょんすみす)が元データからその形式に加工するワークフローを紹介する
- 参加者の方々に実際にワークフローを作成してもらう
という流れを3つの課題について行うと内容になっています。
Unpivot
データの縦持ち・横持ちを変換するような内容になっており、多くの場合においては縦持ちであることが望ましいですが、 横持ちに変換してからでないと利用できないような分析手法もあるため、そういった状況に対応するためのものとなっています。
AlteryxではCross Tabツールを使うことでこれを容易に行うことができます。 それをハンズオン形式で体験していただきました。
行間差分の計算
データ中の前後の行の値に基づいた計算を行うものになります。 これは、Tableauの表計算でも実現可能ですが、計算結果の値をさらに変換して活用することができないため、あらかじめ計算しておいたフィールドを追加するためにAlteryxを活用します。
ハンズオンでは、行間差分の例として前回購入日からの日数を計算するAlteryxのワークフローを作成しました。
全組み合わせと結合
最後のハンズオンでは、欠損値も含めた全組み合わせとの結合を扱いました。 縦持ちにデータでは通常、実績がない項目はデータ中に含まれません。
これは、例えば、
- 商品マスタ
- 顧客マスタ
- 購買実績
のようなデータがあったとして、購買実績のデータ内には顧客が購入した商品に関するデータは含まれていますが、購入していない商品との組み合わせは含まれていません。
クロス集計などを行った際にそれらの実績がない部分が表示されないという状況を防ぐために、 データを"実績がない"という情報も含んだ形式にAlteryxを使って変換するという内容のものになっています。
こちらのハンズオンは、前の2つに比べるとやや複雑なワークフローになるため、Tableauでの可視化を効率化するだけでなく、Alteryxでいくつものツールを組み合わせてワークフローを作成する、という観点においてもかなり実践的な内容になっていたかと思います。
おわりに
「データの準備から可視化までを効率UP!Tableau x Alteryx ハンズオンセミナー」でお送りしました。
TableauとAlteryxの組み合わせはアメリカでもよく行われているものになります。 特に今回のセミナーで行ったような内容はこれらの連携と言われた際に非常にイメージしやすい内容にもなっていました。 こういったセミナーは今後も行っていきたいと思いますのでご参加いただけると幸いです。
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