【Tableau】パラメーターを使用してビンのサイズを変更できるのです!
こんにちは。データアナリティクス事業本部のまつおかです。
メジャーの項目をビンにグループ化し棒グラフなどに利用することがよくありますが、ビンのサイズをどのくらいにするのが良いか迷ったり、場合によってはいくつかのパターンで見てみたい場面が出てきます。このような場合はビンのサイズにパラメーターを設定しておくと、サイズを簡単に変更することができ便利です。
ということで、今回はビンのサイズをパラメーターで変更する方法をご紹介します。
環境と使用データ
今回のグラフ作成に使用した環境は以下です。
- Windows 10 Pro
- Tableau Desktop 2020.1
データソースにはTableau Desktopをインストールするとデフォルトで付いているサンプルデータ「世界指標」を使用し「出生率(ビン)」別の「国/領域」数の棒グラフを作成します。
まずは完成したグラフがこちら。
右上に表示されている出生率ビンサイズがパラメーターで、こちらの値を変更することでビンサイズが変わる仕組みになっています。
下の画像はビンサイズを0.50%(0.005)にした場合です。
大まかな傾向は掴めましたがもう少し細かい単位で見たいので、ビンサイズを0.20%(0.002)に変更してみます。
このようにパラメーターコントロールに値を入力するだけでビンのサイズを変更することができます。
作成手順
以下の3ステップで作成可能です!
では順番に見ていきましょう。
パラメーターを作成
左端にある[データ]ペインのディメンション横にある▼から「パラメーターの作成」を選択し、パラメーターを作成します。
名前、データ型、現在の値、表示形式を以下のように設定します。
※ 表示形式は「パーセント」を選択しています。
ビンを作成
左端にある[データ]ペインのメジャー内にある「人口」フォルダの「出生率」横の▼から「作成」>「ビン」を選択し、ビンを作成します。
「ビンのサイズ」には先程作成したパラメーター「出生率ビンサイズ」を指定します。これでビンのサイズにパラメーターの値を使用することが可能になります。
グラフを作成
列に「出生率(ビン)」、行に「国/領域」のカウントを設定し、棒グラフを作成します。
次にパラメーターの「出生率ビンサイズ」横にある▼から「パラメーターコントロールの表示」にチェックを入れコントロールを表示させます。
これだけでも目的のグラフは完成なのですが、単色の棒グラフではあまり面白くないので、今回は棒グラフの色に「地域」を追加してみました。
完成
これでグラフの完成です!
現在の出生率はパラメーターの「現在の値」に設定した0.50%(0.005)刻みとなっていますが、右上に表示されている「出生率ビンサイズ」の値を変更することで簡単に変更が可能です。
さいごに
可視化する粒度を変えることでデータから読み取れる内容が変わったり、新たな発見をすることもあります。
今回のグラフは地域による出生率の違いも興味深いですね。
パラメーターを使用したグラフの色分け項目の切り替えについてはこちらをご覧ください!
【Tableau】パラメータを使用してグラフの色分け項目を切り替える! | Developers.IO