見えないチャンスを見つけて活かす方法

見えないチャンスを見つけて活かす方法

この記事では、機会について整理し、どのように発見し活かすかについてまとめます。
Clock Icon2025.05.19

こんにちは。人事グループ・組織開発室に所属し、組織開発を担当しているてぃーびーです。

仕事において、機会を活かせるかどうかで、変化を生み出せるか、自分が成長できるかといった点が大きく変わってきます。あるときにはどうにもならなかった問題でも、時が経てば状況が変わって解決できることもあれば、あるときに解決の好機だった問題も、機を逃し、次のチャンスがなかなか巡ってこないこともあります。

この記事では、機会について整理し、どのように発見し活かすかについてまとめます。

機会の種類

機会の種類には、以下のようなものがあります。

種類 内容
貢献の機会 事業や組織の成果に貢献する機会
変化の機会 物事を前に進めたり、以前と変化させる機会
経験の機会 経験を通して知識やスキルを身につける機会
交流の機会 新たな人とつながったり、既知の人と関係を深める機会
認知の機会 社内外の関係者に知ってもらう機会
支援の機会 周囲の成果、成長、意欲などを支援する機会

機会を発見する方法

機会を活かすためには発見することが必要です。機会を発見する方法として、以下のようなものがあります。

方法 内容
流れを捉える 物事を時系列や因果関係で捉える
俯瞰で捉える 関わっている物事から一歩引いて、構造を俯瞰して捉える
ふりかえる 立ち止まる機会を用意し、物事をふりかえって捉える
つながりの強化 人との関わりが増え、関係性が深まると様々な機会が他者から訪れやすくなります
メタ認知 今起こっている出来事を認識する
アンテナを貼る 自分の価値観や関心の軸があると、関連事項に対するアンテナが敏感になります
追求 日々の出来事を深く掘り下げ、追求する視点・好奇心・探究心を持つこと

機会を活かす準備

機会を活かす準備をしておくと、機会を活用できる可能性が高まります。
準備には、以下のようなものがあります。

準備 内容
信頼の獲得 周囲からの信頼があるほど、他者の協力が必要な課題に取り組みやすくなります
敵を作らない 信頼の裏返しになりますが、敵がいると他者の協力が必要な機会が任されにくくなります
対象の機会の経験 取り組む対象に対する経験値が高いほど、機会があった場合に任されやすくなります
機会の近くにいる 責任者、リーダーなど裁量を持ち、取り組みを推進している人の近くで関わっていると機会に関わりやすくなります

機会を活かす方法

機会を発見し、準備も整っていたら、あとは活用です。
機会の活用方法には、以下のようなものがあります。

方法 内容
提案する 発見した機会に対して提案をします。課題・目的・解決方法の案など、整理して伝えます
巻き込む 自分一人で完結しない機会は、関係者と共に動く必要があります。意思決定者とやりとりして感触を掴んだり、一緒に解決に向けて取り組んでもらいたい仲間を集めます
プロジェクトマネジメント 取り組みが短期間で着地しないような中長期を要するものの場合、プロジェクトマネジメントが必要です
小さく試す ある程度大きな取り組みの場合、いきなり全体を進めようとせず、小さく試し、成功範囲をちょっとずつ広げます
戦略的撤退 今がそのタイミングではない場合、あえて見送り次のチャンスを待つ必要もあります。逆にいうと、機が熟していないときに無理に仕掛けて失敗すると、いざ本当のチャンスが来たときには取り組めなくなることすらあります
種を蒔く すぐに取り組む前提が揃わない対象については、地道に種を巻きながら、前提が揃ったら動き出します

まとめ

個人的に、自分ごとの範囲が広がると機会を発見しやすいと感じています。

私は最初から視野が広かったわけではなく、30を過ぎ、より広い範囲に対して自分ごとで捉えるようになってから機会を発見し、活かせるようになったと実感しています。今まで関わってこなかった範囲に能動的に関わり、解決したり、失敗する経験を通して様々な種類の物事の因果関係を経験したことで、機会に対するアンテナが敏感になったと思っています。

たとえば、昔の職場でまだウェブエンジニアだった時代。マネージャーでもリーダーではなく、担当者だった頃。経営戦略に関わる基幹システムのチームに関わっていて、経営陣と継続的にミーティングをする機会がありました。経営陣との接点が増えたことや経営戦略に関わる資料を読み漁った結果、現場の課題感や目線を踏まえて経営陣に物事を提案する機会が増えました。結果として、全てではないものの時折意見が採用され、自分の提案が全社の取り組みに反映されることがありました。私にとって機会として捉えることができる範囲が広がった出来事です。これは、単に基幹システムの実装担当として言われた部分だけを対応しているのではなく、経営陣が何を考えているか把握するために経営戦略の資料を読み込み、不明点を確認し、たまたま見つけた問題点の修正を提案するなど、能動的に関わったことが、そうした機会を得られた要因だったのだと思います。

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