[Alexa] 日本語スキルでも発話プロファイラーを使った対話モデルの確認ができるようになりました
はじめに
Alexaのスキル開発において、日本語環境でも発話プロファイラーの利用が可能となりました!
Alexa Blogs: 発話プロファイラーで対話モデルの検証が簡単になります
これにより、日本語スキルの開発時においても、バックエンドの実装前に会話のテストやインテント/スロットの解決結果を確認できるようになります。
発話プロファイラーを使ってみる
それでは、実際に発話プロファイラーを使ってみます。 以下のようなシナリオのホテル予約スキルを例にとってみます。
A: どちらの市区町村のホテルをお探しでしょうか? U: 大阪です。 A: 何月何日のご予約でしょうか? U: 3月1日で。 A: 何泊されますか? U: 3泊でお願いします。 A: お部屋にはシングル、ダブル、ツイン、スイートがございます。ご希望のルームサイズを教えて下さい。 U: ダブルがいいです。
適当にスキルを作成し、ホテルを予約するBookingIntent
を準備します。
BookingIntent
では予約に必要な以下のスロット値をAlexaにデリゲートして収集してもらいます。
Location
(Amazon.City
)CheckInDate
(Amazon.DATE
)Nights
(Amazon.NUMBER
)RoomType
(シングル/ダブル/ツイン/スイート
からなるカスタムスロット)
対話モデルのビルドを行った後、BookingIntent
画面右上の「発話プロファイラー」をクリックします。
画面右側に発話プロファイラーが表示されるので、発話を入力して会話フローのテストを行います。
発話を入力すると、発話に対してAlexaが解決したインテントおよびその他の候補が表示されます。 インテントにおいてスロット値の収集が必要な場合は、各スロット値の収集状況が表示されます。
会話を進めていくと、スロット値が収集できていることがわかります。 (発話プロファイラーでは、各スロットに設定した検証は確認できないので、注意が必要です)
必須のスロット値が全て収集されると、マルチターンの会話が終了しました。 発話プロファイラーを使うことで、ここまでのテストをバックエンドを実装する前に行えます。
おわりに
日本語環境のスキル開発でも、発話プロファイラーが利用可能になりました。 バックエンドを実装する前に、発話がどのインテントやスロットにマッピングされるか、スロットの収集をAlexaにデリゲートしたマルチターンの会話の確認、といったテストを行うことができます。
うまく活用して、よりスムーズなUXとなるようにスキルの改善を繰り返していきましょう!