仮説検証をした結果ボツになった機能(月刊Proflly2023年2月号)

Profllyではみなさんに楽しく、便利に使っていただける様に、さまざまなアイデアを検討しています。今回は仮説検証の結果、残念ながら表に出ることなくボツになってしまった機能についてご紹介します。Profllyのアイデア検討の一部を知っていただき、また興味を持っていただけると嬉しいです。

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こんにちは、Profllyチームのたごです。

既に3月ですが月間Proflly2月号のお届けです(ほら、2月って日数少ないじゃないですか。なのでまだ実質2月ということで)。

Profllyは、会社で働く皆さんのプロフィールを簡単に登録・社内共有できるプロフィールビュアーサービスです。

Profllyチームでは、皆さんにより楽しく、便利につかっていただけるように、いろいろなアイデアを検討しています。その中には表に出ることなく残念ながらボツになってしまったものもあります。

今回は供養も兼ねてそのうちの一つをご紹介したいと思います。

他者へのタグづけ

Profllyの特徴の一つに自分のプロフィールに自由なタグをつけられることが挙げられます。 クラスメソッド社内のProfllyでも実にさまざまなタグが付けられ、非常に賑やかな状態となっています。

それを、他者(ユーザー)にも付けられるように拡張するというアイデアです。

機能としての仕様は、ざっくりと以下の通りです。

  • 他者にタグをつけることができる(対象一人当たりに件数制限あり)
  • 自分がつけたタグと他者がつけたタグは見分けができる
  • 他者がつけたタグはその対象者も削除できる

アイデア検討の背景

「他者へのタグづけ」を検討した背景には以下のようなものがありました。

コミュニケーションの一つとして同僚にタグをつけたい

一つ目は社内からのリクエストです。これは社内でProfllyの試用をし始めたわりと早い時期から、活発に社内コミュニケーションを取る方たちからリクエストされていました。

自覚していない長所の発見につなげたい

二つ目は、自覚していない長所を同僚からタグという形で提示してもらうことで新たな一面の発見につながるのではないかという考えです。

積極的にプロフィールを登録・更新しない人を知ってもらうキッカケにしたい

三つ目は、プロフィール登録をしないユーザーを巻き込むためです。 プロフィールが登録されていないとProflly上で同僚の目に留まりません。それでは同僚から知られる機会も減ってしまいます。

そこで関わりのある同僚がタグづけをすることで検索などで目に留まりやすくなり、さらにそれをきっかけにして本人もプロフィールを登録することを期待しました。

懸念していたこと

「他者へのタグづけ」を実現した時に懸念されることとして以下のことを想定していました。

  • ネガティブなタグが付けられてしまう

これは(そうそうないと思いますが)悪意をもってタグづけしたり、タグづけする側はそういう意図でなくてもつけられた側や第三者がネガティブな受け取り方をしたりといったことですね。

「他者へのタグづけ」は、もちろんポジティブな利用を期待して出てきたアイデアですが、初期からリクエストがあったにもかかわらず長い間塩漬けにしていたのは、PO自身がこの懸念を拭えなかったからです。

しかしどういった受け取り方をされるかは試してみないとわからないので、社内で評価してみることにしました。

結果としてお蔵入りに

結果はどうだったか。

フィードバックとしては好意的な方もいる一方で、懸念として想定していた通りの意見も寄せられました。

また後日とったアンケートでは「相手に気兼ねしてしまう」という理由で使いにくいという意見が多かったです。

改善案も検討しましたが、他の機能の開発との優先順位を鑑みて、「他者へのタグづけ」機能は取り下げられることとなりました。

最後に

ボツとなった「他者へのタグづけ」機能を紹介しました。

他にも色々なアイデアを検討していく中で検討段階でボツになったものも数多くあります。

Profllyがどの様に検討されているかその一部を知っていただき、また興味をもっていただけると嬉しいです。