部長さんへ愛を込めて – AWS Cloud Practitioner Essentials のすすめ-

部長さんへ愛を込めて – AWS Cloud Practitioner Essentials のすすめ-

Clock Icon2023.06.09

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AWS認定トレーニング講師の平野@おんせん県おおいたです。

本日57歳になりました。還暦へのカウントダウンが順調に進んでいますw

はじめに

いきなり変なタイトルで始めましたが、このブログを書こうと思ったきっかけは結構真面目で、こちらの記事を読んだからです。

今年3月のIPAサイトリニューアルに際して発生した問題をまとめた記事になります。

IPA(情報処理推進機構)といえば、我々にとって、大切な存在で、リスペクトする対象で、本当にお世話になっきた組織です。それだけに、今回の件はSNSで大きく拡散したのだと思ってます。

大切な点は、あのIPAさんでもミスをしてしまったと言うことです。

簡単に経緯を整理

今回の発端は、ブックマークしていたIPAのサイトにアクセスすると 404 Not Found になる、というものです。私は、「あのIPAサイトがハックされたのか!」と思ってしまいました。

実際はサイトリニューアルに際して、旧URLからのリダイレクト設定が行われていな買ったのが原因だったので、少しほっとしました。

ちょうど同じ時期にクラスメソッドのサイトもリニューアルしていたので、公開直後にリダイレクトの確認をさせていただきました。(この気づきを与えていただいたので、ある意味感謝です)

さて、本題に戻りますと、記事中にこのように書かれてました。

実はプロジェクトの途中、「リダイレクトが必要かどうか」が検討項目に挙がったことはあった。ただしアクセス集中時のパフォーマンス低下を懸念した。情報処理技術者試験の時期などにアクセスが集中する傾向があり、ページビューの変動が大きかった。アクセスが集中した際にリダイレクトを設定すると、負荷が高まり、ほかのWebサイトの閲覧速度に影響が出る可能性がある。「議論の結果、安定稼働を優先してリダイレクトは不要との結論に至った」

確かにリダイレクトもシステムリソースを消費するので、安定稼働を優先するというのもIPAさんらしい判断だなと思いました。ただAWS環境を利用していたので、もっと最適な方法もあったのではと思ってたところ、こちらの記載が

「AWSのオートスケールを採用するといった検討はしなかった。費用対効果を踏まえた訳ではなく、選択肢としてオートスケールといったAWSの機能の利用が挙がらなかった」(○○部長)

つまり、AWSは採用したが、活用方法まではご存じでなかった、ということになります。

IPAさんだけの問題ではない

あのIPAさんでさえご存じでないと言うことは、一般の企業さんにも浸透されていないのでは、というのが私の懸念点です。

今回、IPAさんは外部の業者さんに開発を依頼されていました。開発現場のエンジニアさんは、よりよい解決方法に気づいてた可能性は高いです(あくまでも推測)。でも、依頼主の決定を覆させることはかなり難しいこと、今回も逆提案には至らなかったのでしょう。

つまり、発注者の方の知見が足りないと、今後も何らかの失敗案件が発生し、場合よっては大きな問題に発展してしまう可能性があるということです。せっかくAWSを使っていても、これではもったいないです。

部長さんへのお願い

部長さんと書きましたが、用は決定権者のみなさんへのお願いです。

みなさんが、AWSの正しい活用方法を身につけていただければ、多くの人が幸せになれます。といっても、詳細な知識は必要ありません。発注段階で正しい方向性を示せるための知見があれば十分です。

AWSで言うとレベル100(初級者)の知見があれば、正しい方向性を示すことができます。

AWSを学ぶ

そこで、まずはAWSを少し学んでいただきたいです。上記にも書きましたように、初級者レベルの内容で十分です。

まずは、様々な無料コンテンツで、お試し頂ければと思います。AWSは無料で学べる環境が数多くそろっており、こちらのブログでも紹介しています。ご参考にして下さい。

ご予算とお時間(1日程度)の目処があれば、AWS認定トレーニングをオススメします。タイトルに記載した AWS Cloud Practitioner Essentials がそれになります。こちらもブログを準備していますので、ご参考にしてください。

部長さん、まだまだ行けます!

私と同世代の部長さんも多いのではないかと思います。その中には、新しいテクノロジーに対して億劫になっている方もいらっしゃると思います。まあ、面倒くさいですしね。

でも、みなさんの経験はAWSで活用出来ます。というか、むしろ経験があるからこそAWSの理解が深まります。

是非この機会に、AWSの知見を深めて、さらにご活躍下さい。

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