Alteryxでオフィスの最寄り駅を表示する

2018.10.03

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

こんにちは。Alteryxサポートエンジニアとして勉強中のスズです。

今回は弊社岩本町オフィスの最寄り駅を表示してみます。

Distanceツールを利用して最寄り駅を表示する

ワークフローの概要

2地点の距離を出力するツールとしてDistanceツールがあります。本項ではDistanceツールを利用して、以下のワークフローを作成します。

  1. 駅の位置情報の処理
    1. Text Inputツールでデータを入力
    2. Create Pointsツールで位置情報を出力
  2. オフィスの位置情報の処理
    1. Text Inputツールでデータを入力
    2. Create Pointsツールで位置情報を出力
  3. 2つの位置情報の処理
    1. Append Fieldツールでデータの結合
    2. Distanceツールで駅までの距離を出力
    3. Sortツールでデータの並べ替え
    4. Browseツールでデータの確認

ワークフローの詳細

まずは駅の位置情報とオフィスの位置情報を出力します。[In/Out]->[Text Input]でそれぞれ以下のデータを準備しました。「Station」には駅、「Office」にはオフィス、「Latitude」「Longitude」に緯度経度の情報を入力しています。

[Spatial]->[Create Points]で緯度経度の情報からPointという位置情報を作成します。[X Field (Longtitude)]に経度、[Y Field (Lantitude)]に緯度を設定します。

各駅の位置情報とオフィスの位置情報のデータを準備しましたので、[Join]->[Append Field]を使って各駅に対してオフィスのデータを結合します。Append Fieldツールの[T] (Targets)の入力に駅のデータを、[S] (Source)の入力にオフィスのデータを接続します。なお、「Latitude」「Longitude」の緯度経度の列は削除しています。

各駅とオフィスの距離を出力するため、[Spatial]->[Distance]を接続します。[Point or Centroid Source]には駅の位置情報、[Point, Line or Polygon Destination]にはオフィスの位置情報を選択します。また、キロメートル単位で出力するため、[Units]には「Kilometers」を選択しています。

「DistanceKilometers」という列が追加され、距離が出力されています。

[Preparation]->[Sort]を追加し、「DistanceKilometers」の「Ascending」を設定して、距離の短い順にデータを並べ替えます。

[In/Out]->[Browse]を接続して結果を確認すると、距離の短い順にデータが並べ替えられています。データの一番上にある岩本町駅が最寄り駅です。

Browseツールでは地図上に位置を表示できます。緑色が岩本町オフィス、赤色が各駅になってます。Resultsウィンドウで岩本町駅を選択すると、岩本町駅がピンク色で表示されます。

Find Nearestツールを利用して最寄り駅を表示する

ワークフローの概要

今度はFind Nearestツールを利用して、以下のワークフローを作成します。

  1. 駅の位置情報の処理
    1. Text Inputツールでデータを入力
    2. Create Pointsツールで位置情報を出力
  2. オフィスの位置情報の処理
    1. Text Inputツールでデータを入力
    2. Create Pointsツールで位置情報を出力
  3. 2つの位置情報の処理
    1. Find Nearestツールでデータの結合と距離の出力
    2. Sortツールでデータの並べ替え
    3. Browseツールでデータの確認

ワークフローの詳細

前項と同じデータを使用します。駅とオフィスの位置情報を準備し、2つのデータを[Statial]->[Find Nearest]で結合し、距離を出力します。

Find Nearestツールの[T] (Targets)の入力に駅の位置情報、[U] (Universe)の入力にオフィスの位置情報を接続します。設定では、[Targets (T Input)]-[Spatial Object Field]と[Universe]-[Use Records from U Input]にそれぞれの位置情報を設定します。また、[Maximum Distance]は「1 Kilometers」を設定し、オフィスから1km以内の駅に絞り込みます。

Find Nearestツールの出力結果は、[M] (Matched)と[U] (Unmatched)があります。オフィスから[M]には1km以内の駅が表示され、「DistanceKilometers」に距離が出力されています。なお、「Latitude」「Longitude」の緯度経度の列は削除しています。

[U]には1km以上離れている駅が表示されています。

Sortツールで距離が近い順にデータを並べ替えを行い、Browseツールで表示します。並べ替えの結果、岩本町駅が一番上に表示されています。

地図での表示は以下の通りになっています。Find Nearestツールで絞り込みをしている分、前項での結果と比べて表示される駅の数が少なくなっています。

最後に

今回はDistanceツールとFind Nearestツールを使用して弊社の岩本町オフィスの最寄り駅を表示してみました。指定の場所から一番近い場所を探すためにどちらのツールも利用できますが、使用するデータが多い場合にはデータの絞り込みも行えるFind Nearestツールを利用すると便利そうです。今後もAlteryxの機能をご紹介していきます。

Alteryxの導入なら、クラスメソッドにおまかせください

日本初のAlteryxビジネスパートナーであるクラスメソッドが、Alteryxの導入から活用方法までサポートします。14日間の無料トライアルも実施中ですので、お気軽にご相談ください。

alteryx_960x400