[Alteryx]距離ツールを利用してポイントからポリラインまでの距離を測ってみた

Alteryxの「空間」カテゴリのツールを触っています。今回は「距離ツール」を利用してポイントからポリラインまでの距離を測ってみました。
2019.04.01

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はじめに

こんにちは。DI部の大高です。

Alteryxの「空間」カテゴリのツールを触っています。今回は「距離ツール」を利用してポイントからポリラインまでの距離を測ってみました。

前提条件

Alteryx Designerは「Alteryx 非管理者 Designer / Version 2019.1.6.58192」で検証しています。

距離ツールについて

「距離ツール」を利用すると空間オブジェクト間の距離を測定することができます。利用可能なパターンとしては「ポイントからポイント」、「ポイントからラインのエッジ」、「ポイントからポリゴンのエッジ」の3パターンです。今回は「ポイントからラインのエッジ」の距離計測を試してみます。

「距離ツール」のヘルプページはこちらです。

距離ツール

ワークフローの説明

「テキスト入力ツール」でサンプルの緯度と経度を入力し、「ポイント作成ツール」で空間オブジェクト(ポイント)に変換します。また、「ポリライン」への変換は「ポリビルドツール」を利用して変換しています。

次に、距離ツールで空間オブジェクト用のフィールドを2つ利用したかったので、「複数ジョイン」ツールを利用して自己結合のようにして、複数フィールド化しています。

その後、ポイント・ポリライン間の距離を計測して「閲覧ツール」で表示しています。

ワークフローの説明

「テキスト入力ツール」(座標データ)の設定

「テキスト入力ツール」では、以下のようなサンプル座標を設定しています。

「テキスト入力ツール」(座標データ)の設定

「テキスト入力ツール」(座標データ)の設定

Iwamotoが弊社「岩本町オフィス1」のほぼ中心点、Streetはオフィス付近の道路を適当になぞったポリラインです。建物近くの曲がり角までの距離になるので、割と近くの距離となります。

座標の地図閲覧結果

「ポイント作成ツール」の設定

「ポイント作成ツール」の設定は以下の通りです。

「ポイント作成ツール」の設定

「ポリビルドツール」の設定

「ポリビルドツール」の設定は以下の通りです。

「複数ジョインツール」の設定

「複数ジョインツール」では、レコードポジションで結合をさせています。レコードはどちらの入力も1レコードのみです。

「複数ジョインツール」の設定

このジョインによって、Input_#1(Iwamoto)とInput_#2(Street)を同一レコードに別カラムとして出力させています。

これで下準備は終わりです。

「距離ツール」の設定

「距離ツール」の設定は以下の通りです。

「距離ツール」の設定

空間オブジェクトフィールド

ここには距離計測の対象となる空間オブジェクトフィールドを指定します。「ポイントまたは中心点ソース」に計測元のポイントを、「ポイント・線・ポリゴンの行先」に計測先のポイントかラインかポリゴンを指定します。

今回は複数ジョインツールから出力されたInput_#1_SpatialObj(Iwamoto)とInput_#2_SpatialObj(Street)をそれぞれ設定しています。

距離を出力

有効にすると計測結果の距離を出力してくれます。その他、こまかいオプションがありますが、今回のポイントからポリラインの距離計測には関係しないオプションなので割愛します。

行先中心点への距離およびドライブタイムを出力

このオプションを有効にすると、有効なデータセットがある場合にドライブタイムを出力してくれます。残念ながら現在は有効なデータセットが無いので無効にします。

基本方位を出力

有効にすると、計測元と計測先の空間オブジェクトの方位(N、NE、SW など)を出力してくれます。今回は有効にします。

方位度数を出力

有効にすると、計測元と計測先の空間オブジェクトの方位度数(0~360)を出力してくれます。今回は有効にします。

単位

計測単位を「マイル」、「キロメートル」、「フィート」、「メートル」から選択できます。今回は近い距離なので「メートル」を選択しました。

実行結果

このワークフローを実行すると、以下のようになります。(赤い矢印と円は注釈として後から付けたものです)

距離計測結果

地図に表示されている通り、ポイントからポリラインの最も近いノードへの距離計測です。レコード情報に計測結果が表示されています。

「DistanceMeters」が2点間の距離です。41.024304(メートル)なので、想定される距離の通りです。また、方位の「Direction」はNW(North-West)なのでIwamoto(赤のポイント)からStreet(緑のライン)の最も近いポイントまでの方位で合っています。方位度数の「DirectionDegrees」は303.7339(度)となっており、北西の方位度数ですね。

まとめ

以上、「距離ツール」を利用したポイントからポリラインまでの距離計測のご紹介でした。

どなたかのお役に立てば幸いです。それでは!

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