データブレンディング&予測分析ツール『Alteryx』の米国:Alteryx社とのパートナーシップ締結に関するお知らせ
本日2014/12/01付けで、データブレンディングと先進的な分析ソフトウェアのリーダーである米国Alteryx社とパートナーシップを締結し、日本国内での販売を開始しました。日本国内第1号です!プレスリリースについては以下それぞれの情報を御覧ください。
- 予測分析ソフトウェアの米国Alteryx社と提携し日本国内での販売を開始 かんたん操作で予測分析やビジュアル分析を支援 | クラスメソッド株式会社(日本語リリース)
- Classmethod announces its partnership with Alteryx, Inc. for forecast analysis and visual analysis with easy operation in Japan. | クラスメソッド株式会社(英文リリース)
この『Alteryx』という名前、当ブログを御覧の皆様としてはもしかしたらなかなか馴染みのない、聞き覚えの無い名前かも知れません。『Alteryx』とは一体何なのでしょうか?当エントリでは『Alteryx』という製品がどう言ったものなのか、簡単にではありますがご紹介して行きたいと思います。
目次
- Alteryxってどう発音するの?
- Alteryxは『データブレンディングと分析・予測を駆使し、新たな意味ある情報を生成するツール』。
- Alteryxが対応している入出力・データソース
- Alteryx 対応レポートフォーマット一覧
- Alteryxで出来る事
- まとめ
Alteryxってどう発音するの?
まず始めに、この『Alteryx』という言葉。これはどのように発音するのでしょうか。以下に製品紹介動画があるので製品イメージも兼ねてご紹介。英語発音では色々読み方がありそうなので悩ましいところですが、弊社では『アルタリクス』と呼んでいます。
[swf]http://www.youtube.com/watch?v=4YETfKQUtrY,700,560[/swf]
Alteryxは『データブレンディングと分析・予測を駆使し、新たな意味ある情報を生成するツール』。
Alteryxの公式サイトは以下となります。
デスクトップ版(Designer)とサーバー版が中心製品として存在し、ポイントとして挙げている要素として以下の4つを掲げています。
- Data Blending(データブレンディング)
- Predictive Analyticis(予測分析)
- Spatial Analytics(地理分析)
- Sharing Insights(知見・深い洞察の共有)
Alteryxが対応している入出力・データソース
ここからは、Alteryxがどのような事が出来るのか、どういう内容に対応しているかと言った点についてざっくり解説して行きます。
まずは対応している入出力・データソースについて。過去にTableauを紹介した際にも『多種多彩なデータソースに対応しています!』という紹介はしましたが、Alteryxもそれ以上の多彩っぷりを発揮しております。詳細な内容は以下ページを参照。
以下にその一覧を羅列してみたいと思います。実に多岐に亘る種類に対応していますね。ぱっと見馴染みのない形式のものもあると思いますので注釈などを付与しています。
- Alteryx - Alteryxデータベースファイル(ファイル)
- Alteryx - Alteryx Calgaryデータベースファイル(ファイル)
- Alteryx - Spatial Zipファイル(ファイル)
- Alteryx - Webファイル(ファイル)
- Amazon - Redshift (DB接続)
- Amazon - S3(ツール)
- ASCII(ファイル)
- Apache Hadoop - Apache Avro(ファイル)
- Apache Hadoop - Hadoop分散ファイルシステム(ツール)
- Apache Hadoop - Hadoop Hive(DB接続)
- Autodesk(ファイル)
- ※Autodesk: CADツール。対象ファイルが.sdf(Spatial data file)との事なので、地理情報絡みのプロダクトに関連したファイルが該当か。
- Cloudera - Cloudera Impala (DB接続)
- Cloudera - Hadoop Hive (DB接続)
- CSV (ファイル)
- DataSift - DataSift (マクロ)
- ※DataSift: Twitter分析に特化。
- dBase - dBase (ファイル)
- ESRI - Esriファイル Geoデータベース (DB接続)
- ESRI - Esriパーソナル Geoデータベース (ファイル)
- ESRI - Esriシェイプファイル (ファイル)
- ※ベクトル形式の地理情報業界標準フォーマット。Esri 社製品他多くの GIS ソフトウェアで利用が可能。
- FourSquare - FourSquare (マクロ)
- GeoJSON - GeoJSON (ファイル)
- GIS - GIS (ファイル)
- Google - Google Analytics (マクロ)
- Google - Google BigQuery (DB接続)
- Google - Google Earth/Maps (File)
- Hortonworks - Hadoop Hive (DB接続)
- HP - HP Vertica (DB接続)
- IBM - IBM DB2 (DB接続)
- IBM - IBM Netezza/Pure Data Systems (DB接続)
- IBM - IBM SPSS (ファイル)
- ※統計解析ソフトウェア。
- MapInfo - MapInfo Professional Interchange Format (ファイル)
- MapInfo - MapInfo Professional Table (ファイル)
- ※MapInfo: 位置情報活用ソフトウェア。
- MapR - Hadoop Hive (DB接続)
- Marketo - Marketo (ツール)
- ※マーケティング自動化に特化したSaaS。
- Microsoft - Access (ファイル)
- Microsoft - EXCEL (ファイル)
- Microsoft - SharePoint (ツール)
- Microsoft - SQL Server (DB接続)
- MongoDB - MongoDB (ツール)
- OpenGIS - Geography Markup Language (ファイル)
- ※OpenGIS: 地理情報システム(GIS)関連技術の標準化を推進する業界団体の決めた規格。
- Oracle - Oracle (DB接続)
- Pivotal - Povotal Greenplum (DB接続)
- PostgreSQL - PostgreSQL (DB接続)
- Qlik - QlikView data eXchange (ツール)
- Salesforce.com - Salesforce (ツール)
- SAP - Sybase Adaptive Server Enterprise (DB接続)
- SAP - Sybase SQL Anywhere (DB接続)
- SAS - SAS (ファイル)
- ※SAS: Statistical Analysis System(統計分析システム)。様々な統計分析に利用されているソフト。
- SQLite - SQLite (DB接続)
- SRC Geography - SRC地理情報抽出
- Tableau - Tableau Data 抽出 (ファイル)
- ※Tableau接続データソースを圧縮して接続可能としたファイルデータ形式。
- Teradata - Teradata (DB接続)
- Teradata - Teradata Aster (DB接続)
- Twitter - Twitter (マクロ)
- Twitter - Twitter Gnip (マクロ)
- ※Gnip: ソーシャルデータの分析と販売を行う会社。
- XML - XML (ファイル)
Alteryx 対応レポートフォーマット一覧
Alteryxはレポート(帳票)についても様々なフォーマットに対応しています。以下がその対応フォーマットの一覧です。
- PNG
- HTML
- PCXML
- RTF(Rich Text Format)
- DOC/DOCX
- XLS/XLSX
- PPT/PPTX
Alteryxで出来る事
Alteryxでは『tool』という、用途や目的に応じた処理を行うアイコンの値を設定し、繋げて処理フローを構築していく事で目的の作業を行う事が出来ます。デフォルトで用意されているものだけでも150個を超える程の豊富さです。以下はその『tool』の上位カテゴリとなるグループについてご紹介。
Alteryxデフォルトで用意されているもの
Alteryx Designerのみをインストールした状態で利用出来るタスクツールは以下の種類があります。 (※2014/12/01現在、合計163種類)
- In/Out (入出力):ファイル入出力の定義や表示などを行います。(全7種類)
- Preparation (準備):データ入力に関するフォーム等を提供します。(全17種類)
- Join (結合):データの結合に関する処理を行います。(全7種類)
- Parse (解析):所定のフォーマットでデータを取り込む処理を行います。(全4種類)
- Transform (変換):任意のルールでデータの様々な変換を行います。(全8種類)
- Reporting (帳票):各種帳票出力を行います。(全13種類)
- Documentation (文書):文書に関する設定を行います。(全3種類)
- Spatial (空間情報):空間情報に関する様々な設定・変換処理を行います。(全14種類)
- Interface (インタフェース):チェックボックスやドロップダウン等の各種コントロールツールを提供します。(全16種類)
- Data Investigation (データ調査):各種データ調査に関する処理を追加します。(全14種類)
- Connectors (コネクタ):AWSや各種サービス等のデータソースに関する接続を行います。(全15種類)
- Address (住所):住所情報に関する設定・変換処理を行います。(全4種類)
- Demographic Analysis (人口分析):人口分析に関する設定・変換処理を行います。(全4種類)
- Behavior Analysis (行動分析):行動分析に関する設定・変換処理を行います。(全7種類)
- Calgary (Calgary):Calgary(リスト·カウントデータ検索エンジン)に関する処理を追加します。(全5種類)
- Developer (開発者向け):開発者用・プログラミングに近い情報設定、処理を行います。(全15種類)
- Social Media (ソーシャルメディア):ソーシャルメディアとの各種連携を行います。(全4種類)
- Labolatory (研究室):BlobやJSON等を用いた情報連携を行います。(全6種類)
R分析ツール対応プラグインをインストールする事で利用出来るようになるもの
Alteryxインストール直後に導入を促される『R Tool』をインストールする事により、以下の作業に関するタスクツールが利用出来るようになります。(合計34種類)
- Predictive (予測):各種分析の為の処理タスクを追加します。(全22種類)
- Time Series (時系列):時系列情報を伴う各種分析処理タスクを追加します。(全7種類)
- Predictive Grouping (予測グループ):『予測』同様、各種分析の為の処理タスクを追加します。(全5種類)
Tableau Kit(Tableau対応プラグイン)をインストールする事で利用出来るようになるもの
Alteryxは、Tableauとも連携対応可能です。専用のツールを導入する事により、前処理で行った生成結果をTableau形式で出力したり、またTableau Serverにログイン・結果をTableau Serverに出力する事が出来るようになります。
まとめ
以上、『Alteryx』に関する製品紹介、及びAlteryx社とのパートナー締結に関するお知らせでした。実は先日開催されていた『Tableau Conference 2014 Tokyo』でもTableauとの組み合わせでの製品デモ(プラチナスポンサーとして)を行っており、御来場頂いた参加者の皆様に非常に強い興味を頂いておりました。我々が想像していた以上に、国内に於いても分析の分野、そして分析処理に長け、各種環境を繋ぐAlteryxに興味をお持ちのお客様が増え始めているのだなぁというのを当日スタッフとして参加したメンバー一同、実感した次第です。
Alteryxについては、今後弊社ブログでも関連するするエントリを適宜投稿して行きたいと思います。お楽しみに!!