『Googleによる買収』でこれからどうなる?Lookerの中の人達に色々話を聞いてみた #looker

146件のシェア(ちょっぴり話題の記事)

本日2019年10月01日付で、クラスメソッド株式会社は、次世代BIプラットフォームを提供するLooker(ルッカー)社とのパートナー契約を締結しました!プレスリリースについては以下の形で情報を公開していますので是非御覧ください。

さて、少し日付を遡ること2019年06月06日(米国現地時間)、Googleのクラウド部門Google CloudによるLookerの買収に関するアナウンスが全世界を駆け巡りました。

このアナウンスが為される事になる少し前からLookerに興味関心を抱いていた弊社としては非常に大きな驚きと「これからどういう展開を見せていくんだろう」という不安と期待の双方を感じながら動向を注視していました。

そんな中、ジャパンカントリーマネージャー 小澤正治氏を含むLooker社の3名の方々に色々とお話を伺うことが出来ました。当エントリではそのインタビューの内容をお届けします。(※インタビューは2019年08月15日に実施しました)

目次

 

はじめに(&オフィス訪問)

インタビューを行ったのはLooker社のオフィスがあるグローバル・ビジネスハブ東京@大手町。

インタビューにご参加頂いたLooker社の皆様、及び同行した弊社メンバーは以下の通りです。

  • Looker ジャパンカントリーマネージャー 小澤 正治
  • Looker シニアパートナーシップマネージャー 小野 りち子
  • Looker ソリューションコンサルタント 蓮池 拓哉
  • クラスメソッド データアナリティクス事業本部 本部長 津熊 弘和
  • クラスメソッド データアナリティクス事業本部 プロダクト営業部部長 大場 裕喜
  • クラスメソッド マーケティングコミュニケーション部 𡈽肥淳子(広報・撮影)
  • クラスメソッド データアナリティクス事業本部 インテグレーション部 しんや
    (インタビュー&書き起こし)

 

Looker日本法人のこれまで

──
本日はよろしくお願い致します。まずはじめに、自己紹介をお願い出来ますでしょうか。
小澤
基本的には営業の観点で、カントリーマネージャー兼VPという形で全体を統括しています。Looker自体は去年(2018年)の9月にこちら(グローバルビジネスハブ東京/千代田区大手町)にオフィスを構えました。なのでそろそろ(オフィス立ち上げから)1年経つかな、という状況ですね。
注力していたこととしては、大きく2つあります。1つはチームを作り上げていくこと。様々な職種のメンバーを増強していき、現在では20名程の規模になりました。そして2つめはパートナーシップの部分。所謂『パートナーエコシステム』を作っていくというところを担当しています。
Lookerのパートナーは大きく2つ存在していまして、1つはパートナーさん自体が何かしらのテクノロジーを、もしくはアプリケーションなりソフトウェアなりを持っていらっしゃる『テクノロジーパートナー』。もう1つはクラスメソッドさんのような、様々なソリューションやアプリケーションを組み合わせて付加価値を付けて販売されるような『コンサルティングパートナー』です。2018年8月から現在までの1年程で20社程ご契約頂いています。
Looker自体のお客様の数で言うと、こちらもざっくりですが20社程度。エンタープライズなお客様から所謂スタートアップ企業のお客様まで、幅広くご利用頂いています。


(※2019年7月に開催された『Looker – Join:the Tour Tokyo 2019』基調講演より、
パートナーエコシステムに関する説明スライド。)


(※そして同じく同セッションより、2019年07月時点での各種パートナー一覧。ご覧のようにクラスメソッドも名前を連ねておりました。)

蓮池
技術営業という形で、営業フェーズの提案の中での製品の紹介、技術的な支援、PoCの支援、サンプル作成、実装QA対応を行っています。入社は2019年04月なので入社から3〜4ヶ月といったところですね。
小澤
年内までにはもう3〜4人くらいは採用出来ればと思っています。そして来年には50人規模まで増やせればと思っています。
小野
エンジニア、パートナーマネージャーをやっています。主にテクノロジー・コンサルティングパートナーを探すこととLookerを皆さんのビジネスにどう貢献させていくかという部分について注力しています。入社は2018年12月です。


(※Looker社の皆様。当日は御三方の他にも尾崎 雄大氏(Looker Sales Development)、中村 亜希氏(Looker Regional Marketing Manager)にご参加頂いておりました。ありがとうございました!)

 

Lookerのクラウド&データベース利用状況

──
Lookerを利用されているお客様が、どのような環境で、どういったデータソースを利用されて来ているのか、割合や状況について教えてください。
小澤
日本ではLooker日本法人を立ち上げた段階で、既にAWSの経済圏が存在していた状況でした。そこにGCPが徐々にシェアを伸ばしつつある...という状況でした。我々としては『マルチクラウドサポート』はもともと、会社としての強みは全面的に押し出していた部分ではありますので、特にAWSだから、GCPだから...というのは無くて、お客様の使っていらっしゃるPaaS、もしくはデータベースというところで、対応範囲を増やし続けていっています。

その他にはAzureに対するLooker環境のホストについても、今年のQ4での展開を予定しています。お客様の指向に合わせてホストする環境をお選び頂けますし、接続先のデータベースに関しても現時点で47種類に対応しています。新しいデータベースに対してもSQL DataBaseがある程度シェアを取るようであればそこに対してもLookerとしては対応していこうかなと思っています。

ざっくりした数字になりますが、お客様全体で70%がクラウド、30%がオンプレでの環境でLookerをご利用頂いています。Lookerをホストしている環境としては世界全体では95%以上、ほぼ100%に近い形でAWSが占めています。日本に限定すると100%、東京リージョンでホストする形になっていますね。
──
100%、ですか!
小澤
データベース別の割合でいうと、70%のクラウド利用環境の中の、こちらも約70%がAmazon Redshiftで占められています。なので、Lookerでの現時点での利用データベースで一番割合を占めているのはRedshift、約50%という形になりますね。その他のデータベースではMySQLやBigQuery、Snowflakeなどが増えてきています。Snowflakeについては海外でLookerを利用されるお客様も選択肢として選ぶケースも増えてきていて、勢いがありますね。日本でも9月にオフィシャルローンチされるようなので気になっています。
──
現時点ではAWSとGCP、そして今後はAzure環境にもLookerをホスト出来るようになる、とのお話でしたが、ホストする環境によって何かパフォーマンスに影響や変化があるものなのでしょうか?
蓮池
Lookerの仕組みとしては特にそこは影響は無いと思います。Lookerをサーバレスアーキテクチャと絡めていくような構成を検討されている場合であれば、またちょっと違った部分も出てくるのだとは思いますが、そういうのが無ければ特にホスト環境の違いに拠って影響を受ける部分はありません。
小澤
営業的観点から『ホストする環境を選べますよ』という側面はありますね。『何か違いはあるんですか』という問いには 『特に違いはありません』とお答えしますし、ほとんどのお客様はAWSですよ、とお伝えすることになると思います。
──
なるほど。Lookerさんからすると『使いたいクラウドで使ってください』という感じですね。使っているクラウドデータベースが既にあればそこに寄せて、お客様の環境ややりたいことに合わせて選んでもらう感じなのかなと受け取りました。
小野
お客様のところにAWSを知っているエンジニアが多ければ、LookerもAWSで...となるでしょうし、パートナーさんがデリバリーする場合にも、エンドユーザーさんやパートナーさんの意向・要望を汲む形になるのではないでしょうか。あくまでもLookerはそういった様々なお客様の要望に対して選択肢としてのマルチクラウドを提供している、という形となります。


(※小野 りちこ氏/Looker シニアパートナーシップマネージャー)

 

"GoogleのLooker買収"の衝撃

──
ではそろそろ本題中の本題である質問に移らせて頂きたいと思います。今年2019年06月、『GoogleによるLookerの買収』というニュースが世界中を駆け巡り、我々も非常に驚きました。

小澤
正確には"買収契約の合意がなされた"という状況です。この規模になってくると所謂司法だったり様々な役所から承認を得る必要があり、承認取得のプロセスで承認待ち、という状況です。それらの承認が終わり、その後の買収手続きを終えることで買収完了となります。
──
となると現時点(2019年08月)はまだそのプロセスの途中となるわけですね。ちなみに承認にはどれくらいの期間が掛かるものなのでしょうか?
小澤
その辺りは、ケース・バイ・ケースみたいです。"GAFA"なので諸々の審査や承認の基準が厳しく、その分時間が掛かる部分があるようです。
──
Googleはどういった理由でLookerを選んだと思われますか?
小澤
Google自身がどういう目的や意図を持っていたのか、という点については見えている世界も違うところもありますし、その全てを推し量るのは難しいところです。なのでここは『一般論として』答えさせて頂ければと。
先程、データベースシェアの話がありましたが、現時点ではクラウド間競争全体で見た時に、AWS、Azureのシェアが圧倒的でGCPは後発なので追いつけ追い越せでいろんなことをやっています。GCPにはBigQueryというプロダクトがありますが、そのBigQueryひとつを取ってみても、どういう提案の仕方と言うか見せ方でBigQueryを使ってもらうかという点については『(BigQueryを)使う目的』が無いとなかなかお客様も一歩足を踏み出しはしないと思うんです。その目的の1つとして『データ分析のコード化』であるとか、ビジネス的な課題に対してLookerとBigQueryの組み合わせで、まずは試験的に1つのプロジェクトでBigQueryを使ってみませんか?と。そういった提案を柔軟に行えるように、GCPとしても提案の幅を広げられるように、という意味でLooker買収に動いたのかな...とは思っています。
業界的にも、Lookerの買い物が高いか安いか、というのは気になるのかなとは思いますが、結構安い買い物をしたのでは、とは言われているみたいです。このあたりは実際時間が経ってみないと、3年くらい経たないと分からないですけれども。
Googleが持っている様々な提案とLookerを組み合わせることで、これまで以上に提案の幅を広げ、しかもビジネス的なインパクトを与えるような形に繋げていけるので、今回の買収は『良い買収』になるのでは、と見ています。

 

Looker社内の反応は?


(※Looker 日本オフィスオリジナルの壁紙。)

──
買収のニュースが発表された時の、Looker社内の反応はどのようなものでしたでしょうか?
小澤
まず前提として、Looker社の社員構成のお話をさせてください。
Lookerの社員は平均勤続年数が3.8年とかそれくらいで、結構長いんです。最近は結構採用を強化して人数を増やしてきているので平均を取ると段々下がっては来ているんですが、所謂『シリコンバレー』にある会社の中では平均勤続年数が3年を超えている会社ってあまりなくて、だいたい2年とかそんな感じなんですけど、平均勤続年数が長いということはLookerで仕事をする、ということが心地良く感じているんだと思うんですよね。Lookerが持っているカルチャーに対して、社員個々人の価値観と近い部分があるというところが最終的には『心地良い』という部分に結びついているのではと思うんですが、そのカルチャーの観点からいくと、色々な会社から買収のオファーがあった中で、一番Lookerのカルチャーに近い会社、というふうに言われてるのがGoogleだったんです。
──
なるほど、『カルチャー』ですか...。
小澤
当然ながら、買収する側はと買収される側が、会社として1つになっていく、所謂『カルチャーインテグレーション』というのをやっていくわけなんですけれども、カルチャーが全く違う場合って、ものすごくコストと時間と、あとひいては買収自体が上手くいく、行かないという確率のところでだいたい失敗するというケースが多いという気がしてるんです。今回の場合は、その『カルチャー』が非常に近しいので、この買収っていうのは『カルチャーインテグレーション』の観点でいうと非常に上手く行くのでは、と言われています。
実際、従業員の反応という話でいうと、『ま、Googleだったら良いかな』というのがおおむねですね。ウェルカムな反応でした。買収の内容についても『従業員の納得出来る規模の評価』だったこともありました。カルチャーの親和性と合わせて、結婚に例えて言うならば『ハッピーウェディング』になったんじゃないかな、というのはありますね。
──
お、良いフレーズですね。頂きます(笑)
蓮池さん、小野さんはこの知らせを聞いた時、社員の目線・立場でどのように思われましたか?
蓮池
Lookerに入ってみて、色々と体制はしっかりしていたし、上場準備というのは感じていた部分もあったので、IPOというのは想像はしていたのですが、買収というのは確かに想像はしてなかったですね。
ただ、小澤の言った通りで、買収された先がGoogleで良かったな、というのはひとつ、正直な感想としてはありました。カルチャーが似てるというのもそうです。まぁこれは半分笑い話でもあるんですが、『スーツを着てない』というのもありました。僕、入社した初日に意気込んでスーツ着て出社したらめっちゃ笑われたんです(笑) そういうのも含めて、"スーツカンパニー"的なところでなかったGoogleが、カルチャーな部分、まぁ服装だけで言えるものでは無いんですが、そういった部分もあったのかなと。


(※蓮池 拓哉氏/Looker ソリューションコンサルタント)

──
なるほど。弊社もスーツで出社すると『あれ、今日はコスプレですか』と言われてニヤニヤされる、どちらかと言うと『非スーツカンパニー』なのでその辺りは非常に共感できます(笑)
小野
逆にクラメソさんにお聞きしたいんですが、今回の買収のニュースを聞いてどう思われましたか?
──
聞いたときは...社内はかなりザワザワしてましたね(笑) そして率直に言うと、『これは今後、扱い辛くなってしまう...のか?』という雰囲気には一瞬なりました。弊社はAWSを軸にしているという部分はあるので、今後どうなるんだろう?というのはまずやっぱりありました。
どうなるんだろう?というのは、『Lookerは今後も、AWSのデータソースをサポートしていくのだろうか?』というところですね。Redshift然りその他のAWSデータベース然り。
そして私共の部署の1つである『データアナリティクス事業本部プロダクト営業部』はプロダクトを扱っていく部門になるのですが、Lookerが社内のエンジニアを中心に盛り上がっているなかで我々のようなAWSを軸にしたパートナーがどのように連携が取れるのか不安に感じている部分はありました。
──
AWS環境でLookerを利用してきた我々及び既存のユーザー様にとっては、『AWS及びAWSのデータソースは今後もサポートされていくのか?』という部分が一番気になっている部分です。ここについては発表のあったタイミングで公式にアナウンスされた情報も幾つかありました。

それらを見る限りでは『大丈夫そうかな?』という印象は持ったのですが、何かその点について安心できる材料といいますか、メッセージ的なものがありましたら頂けますでしょうか。
小澤
先程、Lookerのお客様におけるAWS及びAWSデータソース(Redshift)のシェアについて言及させて頂きました。
今、うちのお客様はだいたい1800社くらい、そのうちの50%がRedshiftを使われています。このお客様が扱っているRedshiftのサポートを仮に切る...という判断を経営がするか、っていう観点でいくと『そりゃしないでしょう』という話ですよね。あまりにもネガティブなインパクトが大きすぎます。なので、ここはもう単純に『それをやる考え方の根拠として、合理性があるかどうかで考えると、非合理である』となりますね。この(Redshiftの現状シェアである)50%が減るか...と言われたら、減らないですからね。データベースの比率としては今後変わっていく可能性はありますが、実際のアカウントの数、規模でいくと圧倒的に多いわけですので、これで『サポートを切ります』という展開になるのはちょっと考えにくい話ですよね。
──
確かに、仰る通りです。
小澤
弊社もデータの会社、BIやデータプラットフォームを扱っている会社です。『データ』に基づいたこれらのお話が、ユーザーの皆様にも納得頂けるものになるのかなと思います。
『マルチクラウド戦略のサポート』は今後もマーケティングを通じて継続的にアナウンスは出していきます。ひとつのマイルストーンとして考えられるのは買収完了したタイミングでまたGoogle側からアナウンスが出てくるとは思いますけれども、そこでも同様のメッセージが出ると思います。 

 

Lookerの特徴と強み


(※訪問の際、Looker特製グッズとして頂きました。ありがとうございます!)

──
お客様やDevelopers.IO読者の中には『Lookerをどのように活用・連携していくのが良いのだろう』という点について気になっている人も多いと思います。そのあたり、Lookerの中の人としてはどのようなスタンスをお持ちなのか、お聞かせ頂けますでしょうか。
小澤
Lookerを採用する、また採用を検討されているお客様って、一様に課題に対してどのアプリケーション・ソリューションが最適か、というのを考えてらっしゃるお客様が非常に多いんです。最善な組み合わせ、最善なアプリケーションでコストの最適化、 こういったところをきちんと考えている会社がLookerを採用している印象があります。
うちの会社って、任意の特定業務を行う環境・アプリケーションが既に存在しているのであれば、そちらのほうにLookerで作ったものを埋め込んじゃおう、という発想があります。良く使っている業務アプリケーションの方にデータをインジェクトしてあげる、渡した先でデータを分析してもらう...というような、そっち側に今後のトレンドというかワークフローを組むときの流れというようなものがあるんじゃないかなと。
実際、それが進んでいくと、仕事の効率メチャメチャ上がるんで。本社(米国)のサンタクルーズとかでは、16時くらいに皆帰っちゃうんです(笑)
──
16時ですか。早っ!!
小澤
まぁ早いです(笑) でもどんどん、いろんな物をそういった形で効率化していくと、そういったところに行き着くんじゃないかなと。本社を見てて本当にそう思うんですよ。なので、僕らは、既に存在しているものに対して、そこに付加価値を『データ』の観点で付与していく。で、今までよりも効率の良い切り口で、効率化を図っていくというアプローチで差別化が出来るんじゃないかなと思ってます。
──
データが見えて、その後どうしますか?という部分は我々のお客様の中でも盛り上がっていて、可視化したデータを次に活かす、具体的にはどのように業務フローあるいはアプリケーションに落とし込むか、という検討がじわじわと増えてきている印象です。わたしの印象ではシステム連携するといった部分はLookerは得意で、次の業務を改革しようとされているお客様にハマっていくし、使いたがるところなんじゃないかな、と思っています。
ガバナンスを効かせる、という点ではLookerのソースコードがスムーズにバージョン管理出来るという点も魅力的ですね。
小澤
『データの視覚化』の次のフェーズはデータの一貫性である、というところに気づき始めているお客様も徐々に増えてきていると感じています。なのでそこにきちんと提案が出来て、我々はその『餅は餅屋です』といい切れる、割り切ったアプリケーションのコンセプトをきちんと理解頂いて、適材適所、得意分野のアプリケーションを評価してコストの最適化を図っていければと思っています。

 

Lookerの今後

──
買収プロセスがまだ途中であるということから、まだ方向性としてはどうなるか確定していない部分もあるかと思います。その中で、Looker社として来年はこういうことをやっていくぞ!というような部分、小澤さんの中でも検討されている部分があるかと思います。その辺り何かあれば是非お伺いしたいです。


(※小澤 正治氏/Looker ジャパンカントリーマネージャー)

小澤
基本的には、今年ここまでやっていることの延長線上になるかな、というのは思っています。Looker日本法人として、3つの柱で市場に対してアプローチをしているのですが、それを更に推し進めていく形です。
1つ目は『Internal BI』。社内のデータ活用のコード化といった部分のアプローチですね。実際データを見て終わり、ではなくて、データを見て活用する、データエンジニアリングのデリバリーの領域のところまでをきちんとコードでカバーしていく。データのモデリングの部分についてもLookerではコード化が可能となっています。

2つ目はEmbedded Analytics、いわゆる組み込み・埋め込み分析の部分です。この部分、結構どの領域でもソフトウェアとかアプリケーションとかの会社さん、一様にエンジニアのリソースを割いて開発は行っているんですね。その貴重なエンジニアリソースをそこに割くのか、またはLookerみたいなアプリケーションで代替させるのか。これはもう、コストと時間見合いだと思います。様々な業務アプリケーションを活用していく局面がある中で、どうやってコアなバリューを高めていくのか、というところと、どうやって付帯サービスを効率良く活用していくのか、というところで(組み込み分析の)需要はかなり、大きくなってくるのではないかなと思っています。

3つ目の柱はLookerのユースケースとして最近出てきつつある、いわゆる『ログ分析系』の領域です。Lookerも元々のユースケースを分析していくと、マーケティングだとか営業支援、経営ダッシュボードだとか、データの視覚化をしたいです、という業務部門・部署が多いんですけれども、例えばSplunkみたいなアプリケーションを使っている場合に、履歴データをきちんと分析をしていって傾向分析・予兆検知といったことをこれからやっていきたいと思っています。
ポイントはヒストリカルデータ、という話なんですけれども、例えばRedshiftにしてもBigQueryにしても、スケーラビリティを担保出来ているデータベースを使うことを前提に考えると、ヒストリカルデータを『xxヶ月分/xx年分しか持てません』という制限も無くなるので、そこに対してLookerが代替しうるソリューションなんですよ、といったところをアプローチしていければと。
──
なるほど、ありがとうございます。
そろそろお時間も迫ってまいりました。本日は色々とお話を聞かせて頂き、ありがとうございました!

 

まとめ

というわけで、『Lookerの中の人に色々聞いてみた』インタビュー記事のご紹介でした。我々としては聞きたかったことを割と直球で質問として投げ掛けた形となりましたが、買収手続き中である状況の中、率直なご意見や感想などを伺うことが出来、非常に有意義かつ楽しい時間を過ごさせて頂きました。小澤様、小野様、蓮池様、ありがとうございました!

そして今回締結したパートナー契約を機に、Looker社とクラスメソッドの協業、Lookerのノウハウやニュースのインプット&アウトプットも加速させて行きたいと思っております。何卒宜しくお願い致します!!


(※プレスリリース用の写真撮影の合間の雰囲気をちょっぴり別角度で。)

今回のプレスリリース&インタビュー記事公開に合わせて、弊社コーポレートサイトにも製品ページを新設しました!興味をお持ち頂けた方は是非下記ページからお問い合わせ頂けますと幸いです。

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また、Developers.IOでは引き続き&より一層の勢いでLookerに関するブログエントリをアウトプットして行きたいと思います。下記特集カテゴリを要チェックでお願い致します!!