Tableau 2018.3 新機能紹介:新たな地理空間データに対応 #tableau

色々な地理空間データがありますねえ
2018.10.30

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はじめに

こんにちわ。DI部@大阪オフィスの玉井です。

本日時点で、すでにTableauのバージョン2018.3が正式にリリースされています!すでにベータ版の時点でいくつか新機能紹介のエントリを投下済ですが、引き続き新機能についてのエントリを投下していきたいと思います。

今回は「空間データ関連の最新情報」について見てみます。要するに新しい地理空間データに対応したよ、という内容です。

ESRI ジオデータベース(GDB)

概要

ESRI社が考案したデータ形式です。TableauやAlteryxで地理データというと、シェープファイルがおなじみですが、GDBファイルは、一つの中に複数種類の地理空間データを持つことができるため、シェープファイルより効率がよいとされています。

やってみた

データ

アメリカはコロラド州のアスペン市の建物データを使用します。

  • http://www.arcgis.com/home/item.html?id=82ea1da40be748e29fa14d6b7ed86ee1

可視化

上記サイトからダウンロードしたzipファイルを、そのまま指定して開きます。

読み込めました!

可視化してみます。とりあえず「ジオメトリ」をダブルクリックし、地理データを配置してみます。

上記だとわかりにくいですが、根気よくズームしてみると…。

建物の画像が見えました!

さらに色々なデータを載せてみることもできます。

KML(複数レイヤー)

概要

KMLファイルとは地理データと関連コンテンツを一つにまとめたファイルになります。ちなみにXMLベースのファイルです。KMLファイル自体は以前のバージョンから対応していましたが、今回はKMLの複数レイヤーに対応したということで、試してみました。

やってみた

データ

当社大阪オフィスで作成しているご近所ランチマップ(Google Map)を使用します。

ランチマップを開いてKMLファイルをダウンロードします。

可視化

Kmlファイルを指定して接続します。レイヤーがそれぞれ1テーブルのようになっており、ジョイン等もできるようになっています。

可視化するとこのような形に。

TopoJSON

概要

GeoJSONの親戚みたいなデータ形式で、D3.jsで使用されることの多いデータ形式なようです(そもそも作者が同じ)。

やってみた

データ

私が住んでいる奈良県葛城市のTopoJSONファイルを使用します。

可視化

葛城市のTopoJSONに接続。

市区町村でファイルが分かれているため、ちょっと寂しい感じですが、とりあえず対応していることは確認できました。

シェープファイル→GeoJSON→TopoJSONと変換してTopoJSONファイルをゲットする方法もあるみたいなので、また別のエントリで試してみたいと思います。

おわりに

最近のTableau Desktopは地理データにかなり力を入れていってます。どんどん地理空間を活用したVizが増えていきそうですね!