AndroidとMobile Hubを一通り簡単に使ったアプリを作ってみる Part2 #アドカレ2015
橋本です。
part1から引き続き、AWS Mobile Hub を実際に使ってみたまとめです。
今回は以下のサービスを利用してみます。
- App Content Delivery:Amazon CloudFront、 Amazon S3
- User Data Storage: Amazon S3 、Amazon Cognito
- App Analytics:Amazon Mobile Analytics
- Cloud Logic:AWS Lambda
App Content Delivery
App Content Delivery は静的コンテンツの配信サービスです。
ウェブサイト画像、動画、メディアファイル、またはソフトウェアのダウンロードなどの静的コンテンツを、アプリから参照する場合に重宝します。
実際に使用するには App Content Delivery の項目を選択して、Single Location か Global CDN を選択するだけです。
有効にしたら Resources に Amazon S3 Buckets が追加されます。バケットの内容をアプリに配信することができます。
アプリをビルドしてインストールしてみます。
App Content Delivery の項目が追加されています。
Demo アプリでは先ほどの S3 バケットの内容を確認することができました。
ダウンロードして画像を表示することもできます。
User Data Storage
User Data Storage はユーザーのプロフィールなどのデータをクラウド上に保存することができるサービスです。
プラットフォーム間連携や機種変対応などでの利用シーンがありそうですね。
User Data Storage も項目を選択するだけで使用できるようになります。
Resource を確認すると Amazon S3 Buckets に userfiles のバケットが追加されていました。
アプリをビルドしてインストールしてみます。
User Data Storage の項目が追加されています。
Demo アプリでは User File Storage と User Profile Data が利用できるようになっており、それぞれ S3 と Cognito Sync でデータを保存することができます。
User Profile Data からは、以下の画面で選択したテンプレート情報が Cognito に保存される Demo が実装されていました。
App Analytics
App Analytics は項目を選択するだけで使用できるようになります。
有効にしたら、左のメニューから Analytics を選択するとすぐに使えるようになりました!
Cloud Logic
最後に Cloud Logic です。モバイルから直接 AWS Lambda を呼び出し、実行できるというかなり期待が高まる機能です。
Lambda については今回のアドベントカレンダーでも積極的に取り入れています!
また、弊社ブログの Lambda – 特集カテゴリーも是非ご覧下さい。
アプリケーションからの使用する場合は、これも選択するだけで完了します! Cloud Logic の項目を選択し、実行したい Lambda の Function を選択するだけです!
今回選択した Function の内容は、"key1" の値を返すという単純なものです。
設定が完了すると Resources に AWS Lambda Functions が追加されます。
アプリをビルドしてインストールしてみます。
Cloud Logic の項目が追加されています。
Cloud Logic の項目をタップすると下記画面が表示されます。
INVOKE をタップして実行してみます。
ちゃんと "key1" の値だけ返却されていますね!
まとめ
2回に分けてAndroidからMobile Hubサービスを一通り使ってみました。
実装した機能は、Login、push通知、データ保存、Analytics、サーバーロジックの実行と盛りだくさんですが、全てポチポチで終りました!
実際にアプリとしてリリースするときには、そういうわけにはいかないと思いますが、かなりコード量を抑えて実装できるんじゃないかと感じました。
いままでもモバイルバックエンドのサービスとしては色々とありましたが、規模が大きくなるとトラフィックに耐えられるのか、などの不安がつきまとっていたと思いますが、AWS Mobile Hubでは AWSのリソースを使って自由にスケールを調整できるので、かなりのトラフィックにも対応が可能になりますね。
今後はこのようなサービスの利用の幅が一気に広がりそうな気がします!
明日(12/10)は、荒井さんの AWS Lambda についての記事です。お楽しみに!