本日リリース!会員様向けAWSコスト最適化支援サイト『メンバーズポータル』はじめました。

2013.10.29

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本日2013年10月29日、弊社『メンバーズ』会員様向けAWSコスト最適化支援サイト『メンバーズポータル』をリリース致しました。

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プレスリリースは以下をご参照ください。

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今回オープン致しました『メンバーズ』会員様向けAWSコスト最適化支援サイト『メンバーズポータル』。『メンバーズ』に関する詳しい内容は以下弊社サービス紹介ページを御覧ください。AWSの利用に関する様々な手続きやご質問に対して、クラスメソッドが包括的にサポート致します。

『ポータルサイト』を利用する事で得られるメリット

では、この『メンバーズポータル』、実際にお使いになって頂くとどのような嬉しいこと、メリットがあるのでしょうか。プレスリリースの内容を元に、もうちょっと詳しくご説明したいと思います。

1.利用金額を日別でグラフ表示

インスタンスサイズのスケールアップやスケールアウトなど、月中に利用金額が変化している場合、日毎の利用状況をグラフで表示することによって利用傾向を把握することができます。また、役割を終えたインスタンスの消し忘れに気付きやすくなります。

メンバーズポータルの第一にして最大の特徴とも言えるのがこの『利用料金の日別グラフ表示』、すなわち"見える化"です。

AWS利用料金を日々集計し、ひと目で把握しやすい『グラフ形式』で情報を表示する事で、数字だけでは見えて来なかった『色々なもの』が見えて来ます。

アカウント・プロダクト毎の利用状況が分かる

グラフ表示されていると、日々の動向もひと目で把握出来るようになります。こちらのグラフはRDSは安定稼働、EC2も多少の波はあるもののほぼ安定した動きが見て取れます。

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プレスリリースにも掲載されていたこちらの画像、実は先日の『iOS 7特集』発表時の社内Webサイトに紐づくAWSアカウントの内容となります。発表に併せて各種利用量(&料金)も跳ね上がっているのが分かりますね。

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また、こちらのアカウントでは一時期Redshift/MapReduceといったサービス周りを使っていたかと思うと利用頻度が収まり、しばらくするとまた数日ポコッとRedshiftを立ち上げています。グラフからこのアカウントでは どのような事を行っていたか等の状況も見えてくる訳ですね。

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インスタンスの止め忘れ、消し忘れがすぐ分かる

グラフ化表示される事で何気に嬉しい点としては、このインスタンスの『止め忘れ』『消し忘れ』を防ぐ事が出来る、早期発見する事が出来るという点も挙げられるかと思います。AWSのサービスの中では、短時間でもそこそこの利用料が掛かってしまうものもあり、一旦起動して動作検証し終わった後に後始末をし忘れ、忘れたまましばらく経って放置に気付き『ギャー!』となるケースに遭遇された方々も多いのでは無いでしょうか。そんな"うっかり"も、このサービスで防止する事が出来ます。

以下グラフは途中、RDSの利用料が大きく変動しています。

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また以下グラフではマーケットプレイス経由で起動した某サービスに関するグラフを示したものです(EC2利用料と某サービスの利用料が後半大きく伸びている)。数日間起動状態が続いていますが、こちらは週をまたいで起動していた為、『週明けに立ち上げっ放しだったのに気付いて止めた』(担当者談)との事でした。

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2.プロダクト毎の利用金額を確認

プロダクト毎の利用金額を確認することで、AWS上のシステム構成が適切であるかを費用面から検証できます。

上記でご紹介したように、グラフではサービス毎の利用料金も個別に表示する形を取っています。日別合計に対するサービス別の内訳もグラフから読み取る事が可能です。グラフ内の『凡例』部分を操作する事で、特定サービスの遷移のみを表示させる事も可能です。(※以下グラフは前述の『iOS 7対応』時のグラフから、凡例を操作してEC2のデータのみ表示させたものです)

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3.複数のAWSアカウントを一括で確認

社内で利用している複数のAWSアカウントの利用状況を一括で確認することができます。

企業の管理担当者様の立場からすると手間が掛かりがちなのがこちらのアカウント管理。この点に関しても『メンバーズポータル』ではサポートをしています。『ご利用明細』でリストを展開して行く事で、今まで分散されていた情報をひとまとめにして確認する事が出来ます。部署間でバラバラだったアカウント情報を一括管理して手間を削減する事も、メンバーズポータルなら速やかに実現可能です。

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また、このサービスでは『アンブレンデッドレート(Unblended Rate:非混合レート)』に対応しています。こちらは一言で言うならば"複数アカウントによる割引分散を防ぎ、より正確に、アカウントごとの利用状況を把握する事が出来る"ものとなっています。

4.割引オプション(リザーブドインスタンス)の最適化

AWSにはインスタンスの予約金を支払うことで時間あたりの利用費を大幅に割り引くことができるオプション(リザーブドインスタンス)が用意されています。本ポータルによって、プロダクト毎の利用金額と利用傾向の確認が可能となり、リザーブドインスタンス購入の際に期間や使用量の検討がしやすくなります。

『メンバーズ』会員の方々に対してはボリュームディスカウント値引き適応といった『割引適応』を適用させて頂いていますが、それら適用の方向性や内容についても、メンバーズポータルの情報は検討材料の一助となります。

5.マネージャーや経理部門のスタッフも確認可能

本ポータルでは対象のアカウントを選択するだけで利用金額が確認できます。そのため、IT部門のスタッフだけでなく、マネージャーや経理部門のスタッフもAWS利用金額の確認が可能となります。IT部門の現場担当者も、AWS利用金額の確認が容易になることで担当者自身がコスト意識を持ちやすくなります。

担当管理者のみが把握可能となっているような場合、メンバーズポータルをご利用頂くことで、AWS利用状況を把握可能なメンバの範囲が広がり、属人性の排除を図る事が出来ます。また、状況の確認可能な範囲が広がる事で、コーポレート・ガバナンスの強化の助けにもなる事でしょう。

まとめ

以上、新しいポータルサービス『メンバーズポータル』に関してのご紹介でした。なお、メンバーズポータル利用の際に必要となる『メンバーズ』加入については、AWSアカウントをお持ちでない(新規登録する)方、既存AWSアカウントをお持ちの方どちらでも対応が可能となっております。お問い合わせに関しては以下リンク窓口から。ご興味をお持ちの方のお問い合わせをお待ちしております。

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