【レポート】NEW LAUNCH! OwnZonesがAWS Elemental MediaConvertを使用してメディアカスタマがワールドクラスのVOD体験を提供できるようにした方法 #reinvent #CTD203
はじめに
清水です。AWS re:Invent2017にてブレイクアウトセッション「CTD203 - NEW LAUNCH! Hear how OwnZones is using AWS Elemental MediaConvert to help media customers deliver world class VOD experiences」を聴講してきたのでレポートします。先日発表になったAWSの新サービス「AWS Media Services」の1つである「AWS Elemental MediaConvert」の紹介セッションでもありますね。
セッションの概要は以下の通りです。
Explore server-less transcoding workflows using the latest AWS services. Learn how to implement a wide array of use cases and how to combine AWS and 3rd party services to create a complete end-to-end file-based transcoding solution.
登壇者は以下のお三方です。
- Vivek Bhat - Principal Product Manager, AWS Elemental
- Daniel Goman - CEO, OWNZONES Media Network
- Aaron Sloman - CTO, OWNZONES Media Network
レポート
アジェンダ
- 動画のトランスコードと配信における課題
- AWS Elemental MediaConvertとは
- OWNZONESについて
- MagnoliaがAWS Elemental MediaConvertをつかってどのようにVODワークフローを構築したか
動画のトランスコードと配信における課題
- ファイルベースのトランスコード
- ソースファイルを変換して、視聴者に合わせた形式で配信する
- コンテンツとデバイスの爆発
- 年々コンテンツ量は増えている
- デバイスもたくさん、どこにでも再生デバイスがある
- 1つのソースファイルを多数の形式にトランスコードすることが必要
オンプレミスでのトランスコーディングの課題
- 物理的なインフラストラクチャのセットアップと管理
- スケーリングの課題: ピークに合わせて構築しないといけない
- 先行して大規模な投資
クラウドベースのトランスコーディングの課題
クラウドにしても、いくつか課題が残る
- 放送グレードのビデオやクオリティには適していない
- 限られたスケーラビリティ
- 複雑な価格設定と手動での設定の複雑さ
- end to end のワークフローを構築するのは大変
AWS Elemental MediaConvertとは
AWS Elemental MediaConvertの紹介
- プロ級のビデオ機能と品質
- 管理するソフトウェアまたはハードウェアインフラストラクチャなし
- 入力するビデオの量の変動に応じて自動的に拡大/縮小
- ジョブが処理されるキャパシティと管理能力
AWS Elemental MediaConvertの基本
- 入力ファイルとJob TemplateからJobを設定
- JOBはQueueに入り、処理される
- トランスコードされたファイルはS3に出力
- 通知とCloudWatchの各種メトリクス
料金について
- 最低料金なし、使った分だけ
- 出力ビデオの長さに応じた課金
ユースケース
- メザニンコンテンツの作成
- OTTサービス
- VOD配信
- その他コンテンツ変換に
- ユーザが作成したコンテンツの配信形式への変換
- オンライン教育
- ニュースやスポーツ
- ソーシャル向け動画
Media Convertを使ったワークフロー
- ファイルベースの動画配信にMedia Convertを利用
- 入出力はAmazon S3
- LambdaのS3 Watch FolderでMedia Convert Jobを開始
- トランスコード結果をClodWatch Eventと連携
- LambdaでS3+CloudFrontの配信環境にパブリッシュ
Media ConvertのBenefits
- クラウドで放送品質のワークロードを
- 多くの入力形式/出力形式に対応
- HDRや静的オーバーレイ、クリッピング、ステッチング、アドヴァンスドオーディオ、DRM、クローズドキャプションをサポート
- 出力品質を正確にコントロール可能
- 市場投入までの時間を短縮し、反復が可能
- 基盤となるインフラストラクチャのセットアップや管理が不要
- ジョブの状態変化からダウンストリームアクションをトリガ
- Lambdaのブループリント、リファレンスアーキテクチャなどで簡単にセットアップ可能
- 金銭的リスクの軽減
- 使った分だけの支払い
- ビジネスが成長するにつれてら規模を拡大可能
- Upfrontコミットメントなし
- 非常にスケーラブルで高パフォーマンス
- 複数のジョブ
- 2,3の動画から数千の動画までスケール可能
- パラレル処理のキャパシティとqueueにより順序管理
- ロバストなワークフロー
- 設定とエラー処理の広範な検証
- エラーを特定して処理するためにメトリクスを活用
- Multi AvailabilityZoneなアーキテクチャ
OWNZONESでの事例
OWNZONESについて
- 配信を簡素化する技術を開発
- クリエータが85億ドルの規模の業界で世界的に視聴者を獲得できるよう支援
- コンテンツと視聴者の橋渡し
- メディアロジスティクスプラットフォームを使用してクラウドにプロダクションラボと配信サービスを提供することで、メディアとエンターテインメント業界に斬新な革新を提供
OWNZONES CONNECT
- クラウドでのコンテンツサプライチェーンソリューション
- 業界要潤レベルのingestフォーマット/手段のサポート
- クリッピング、クロッピング、多言語対応などのツール
- 機械学習やスマートエージェント
- クラウドベースのワークフロー、デリバリ
- 自動化されたQCワークベンチ
- アーキテクチャ
OWNZONESのmagnolia picturesでの事例
- 顧客の課題
- コンテンツアセットの種類が多い、ポストプロダクションハウスによるため
- トランスコードして配信するためのコストが未知
- 大量のファイル配信の要求が出てくる可能性があり、その際の出力スペースの確保
- これらをOWNZONEのソリューションで解決
- ワークフロー
- AWS Elemental MediaConvertは進化したトランスコードを顧客に提供
- MediaConvertは拡張が可能であり、エンジニアチームはAPIを容易に使用できた
- AWS Elemental MediaConvertはWNZONESのスケールが必要なビジネスモデルにもマッチ
感想
AWS Elemental MediaConverですがAmazon Elastic Transcoderよりもトランスコード処理の機能は強化されているようですね。機能本体の他にも今後の2つのサービスのすみ分けなどについても調査していきたいと思います。